ぼっちの僕に強制彼女がやってきた 2 (芳文社コミックス)

著者 :
  • 芳文社
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本棚登録 : 29
感想 : 1
  • Amazon.co.jp ・マンガ (184ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784832239180

作品紹介・あらすじ

会社の先輩女性から、息子の恋人になって欲しいと詰め寄られた亜沙乃。
その事実を知るも、落ち込んだ母と顔を合わせるのは嫌だと応じた周平。
3カ月間限定の偽恋人を演じることで、丸く収めようと考えた二人は、周平の同級生に誘われてWデートをすることになったのだが…!?

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  • リア充カップルとの合同グランピング、周平と亜沙乃も恋人という設定なのだからトークがカップル事情に移るのは自然な流れ。事前に口裏合わせをしていなかった周平達が下手な受け答えをすれば関係がバレてしまう危うい状況。それでも周平の良い所を答えられた亜沙乃は彼女してるし、亜沙乃の為にナメクジを取り除いた周平は彼氏してるね

    ただ、そうやって他者の前でカップルっぽい振る舞いをすると周平に見えてしまうのは自身と亜沙乃の違いか…
    だというのに明るく社交的な亜沙乃に友達が居ないという事情は気になるもの。イメージとの差異が気になってしまえば、亜沙乃について深く知らない事にも気づいてしまう
    周平が少しずつ亜沙乃へ近づこうとしている様子が見て取れる

    そんな亜沙乃の事情に深く踏み込むきっかけとなる出会いが
    亜沙乃と周平の出会いも不思議なものだったけど、亜沙乃と加奈の再会シーンも少し不思議な。亜沙乃を発見した際はとても嬉しそうな表情をしたのに、次の瞬間には超失礼な挨拶を繰り出すとかどういう事なの…?
    加奈と亜沙乃の会話を見る限り、亜沙乃が逃げ出したという点は事実なのかな?それだけに何も事実を知らない周平では口を挟めない。不介入は笑って流そうとした亜沙乃の意図に沿うものかもしれないし

    ここで周平が過去の母の遣り取りを思い出して踏み出す様子は良かったな
    母は誰かに認めて貰いたくて必死になっていた。それと同じ軸で捉えれば加奈が過度に亜沙乃に突っかかるのは今の自分を認めさせる意味合いが有ったのかもしれない。周平が加奈を持ち上げつつ、自分達に関わる価値はないと、亜沙乃への助け船を出した。それらの行為は彼への認識を改めるシーンだったよ

    それだけに亜沙乃の手を振り払ってしまう様子には驚いたけど。亜沙乃は亜沙乃で何か隠しているけど、周平は周平で人に打ち明けづらい苦しみを抱えているようで
    それが偽とはいえ、恋人という関係が二人を癒やすものになれば良いのだけれど


    亜沙乃にとってバンドをやっていた時代は本当に楽しいもので、思い出の品もすぐ近くに保管し続けている。でも今はその繋がりを失い、加奈への気不味さを感じ続けている
    亜沙乃を理解する為に、亜沙乃の心残りを潰す為に。周平は苦手とする場へ踏み出したわけだけど……
    その英断はどうにも余計な事態を引き起こそうとしていないかい?

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