- Amazon.co.jp ・マンガ (114ページ)
- / ISBN・EAN: 9784832256125
作品紹介・あらすじ
●瀬戸口みづき『ローカル女子の遠吠え』第3巻
花の都・東京より茶の都・しぞーか!!
東京に疲れた三十路前の有野りん子は故郷の静岡にUターン。
緩い故郷に癒やされながらも、ツッコミまくり。
静岡グルメ大好き元都民、祭り大好き浜松市民、
富士山ラブの東部民、独立国伊豆人と個性色々。
第1巻も第2巻も発売即重版された大人気新ご当地4コマ第3巻!!
感想・レビュー・書評
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今お腹が空いてるからですが、富士宮に行けば富士宮焼きそばとさわやかのハンバーグが食べられるのでは?などと思ったり。
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この『ローカル女子の遠吠え』も、読み続けよう、と強く決めた(3)
ただ、瀬戸口先生に真っ向から喧嘩を売る気は微塵もないんだが、ここ最近、リアルタイムで読んでいない、好きな作品が次から次に終幕を迎えてしまっているので、この四コマ漫画は大丈夫なんだろうか、って不安が、どうしても拭えない
漫画読みとしてだけでなく、しぞ~か人としても、この『ローカル女子の遠吠え』には、なるだけ、長く連載を続けて欲しい、と心の底から思っている
それなら、まんがタイムスペシャルを毎号、買って、アンケートを送れば、連載が続く確率が上がるぞ、ってツッコミが来そう
それは、ごもっとも。ただ、現時点で10種類以上の漫画誌を買っているので、これ以上、誌数を増やすと、廃品回収の日が大変になってしまう
本物の漫画読みは、そんな苦など屁でもないのだろうなぁ
と、自分の情けないトコを見せちゃいましたが、この(3)がビビッと来たのは、紛う事なき事実
自分の住んでいる県ながら、こうも奥深い所だったのか、と驚いている次第
ややシャープなネタが、キャラも読み手も傷つけつつ、妙な爽快感がある笑いをくれる
静岡ネタを、とことんまで掘り下げ、追及するってのが最大の魅力であるのは、読み手のほとんどが納得するところであるにしろ、そこに安定感を生んでいるのは、りん子の生き方に見える不器用さだろう
しみじみと言う事でもないが、彼女は同僚の雲春や、母親の蘭子が突き進む、良い意味の適当さを見習うべき
りん子は、彼らを自分勝手と言うが、傍目からすると、どっこいどっこいだ
むしろ、融通がてんで利かない、りん子の方が扱い辛い。まぁ、その面倒臭さっつーか、足掻き方に愛着が湧くのも、やっぱり、事実だ
当初に比べれば、彼女も少しは、険が取れてきたような気がしないでもない
やっぱり、こんだけ、周囲にハチャメチャな人間がいれば、ぶつかりあい、磨き合う事で、いくらかは丸くなるのかな、人間
このまま、魅力の一つであるツンがなくなっちゃうのは、少し寂しい気もするが、そうなったらそうなったで、違う魅力が生まれるに違いない
あくまで、個人的な予想かつ期待だけど、今後は、もうちょい、恋愛ドラマ要素が増えてくれると嬉しい
さすがに、前作の『初恋症候群』ほど、飲みやすいドロドロ展開は求めちゃいないが、雲春とりん子の距離感が、もうちょい狭まって、雲春がりん子を「女」として意識しないかな、と
まぁ、色気より食い気の彼だから、りん子にドキッとしたのも束の間、静岡のソウルフードを食べたら、瞬く間に忘れちゃうだろうが
ただ、この『ローカル女子の遠吠え』で、最も恋愛方面で進展すべきは、雲春とりん子ではなく、秋津さんに他ならない
彼女を見ていると、どうしても、『川柳少女』の部長と重なってしまう
頑張っているのに、空回りするどころか、予想もしていなかった最悪の状況に自ら突っ込んでいってしまう。歳に関わらずいるんだろうなぁ、こういうタイプの女性は
しかし、ここまで拗れた秋津さんと付き合うのは、相当に度量のある男でなきゃなるまい。少なくとも、現時点で登場している男性キャラの中に、条件が該当する者はいない・・・・・・
この台詞を引用に選んだのは、素直に感心したので。結局んとこ、人間、そう簡単にゃ、自分が分からない。様々なスタイルの違いを見せられ、悩んでも答えが出ないってんなら、まず、自分の前に立ちはだかる問題に向き合い、攻略する方が有意義ってことか。我武者羅になる事で、見えてくるモノがある