牧野日本植物図鑑 学生版

著者 :
  • 北隆館
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感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (446ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784832600393

感想・レビュー・書評

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  • 学生時代に、これの学生版じゃないものの存在を知って、ぶっ飛んだ。
    植物というものをこのほどかように分析できるのか、ひとりで。多様な種類があるのはわかる。しかし葉の形、付き方、花序、棘、などすべて彼自らの手による絵で描いて分類してある。その後で植物各論なのであるが、とにかく細かい。解説も簡潔で知りたいことがよくわかる。学生時代欲しかったがあまりに高くて3冊セットくらいだったので、手が出せず、大人になった今、それでも安い学生版を買った。よく利用している。
    とにかく牧野博士に脱帽。

  • 研究は地道な観察から始まる。という基本を教えてくれる書。それほど詳細な植物画による図鑑。もちろん実用にも堪える。この中から身近な植物を選んで実物と見比べてみることにより、「観察とは?」という研究の原点を見せてくれる。研究に行き詰った時、開いてながめるだけで「今何をするべきか」を教えてくれる。

  • カラーではありませんが、緻密な手書きのイラストから植物の特徴がわかりやすいです。

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著者プロフィール

1862年(文久2年)土佐国佐川村(現、高知県高岡郡佐川町)の裕福な商家と酒造業を営む家に生まれる。三歳で父を、五歳で母を失い、祖母に育てられる。幼少時から植物に強い関心を示し、小学校を2年で中退、好きな植物採取に熱中する。19歳の時、初めて上京し博覧会を見る一方、書籍や顕微鏡を購入する。22歳の時(明治17年)に再び上京し、帝国大学理科大学(現、東京大学理学部)植物学教室に出入りし、文献・資料等の使用を許可される。自ら創刊に関わった「植物学雑誌」に新種ヤマトグサを発表し、日本人として初めて新種に学名をつける。94年間の生涯で収集した標本は40万枚に及び、新種を初め1500種以上の植物に命名し、「日本植物分類学の父」と呼ばれる。

「2023年 『オリジナル普及版 牧野日本植物圖説集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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