• Amazon.co.jp ・本 (376ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784832967014

作品紹介・あらすじ

人権の尊重なくして平和はなく,平和に生きることなくして人権の尊重もありえません。日本国憲法は,国家による平和保障と国家に対する人権保障の一体不可分性を,前文と9条で規定しています。日本国憲法の前文と9条は,「全世界の国民が,ひとしく恐怖と欠乏から免かれ,平和のうちに生存する権利を有することを確認」して,戦争と軍備を放棄し,撤廃しています。人類が絶滅することなく,生き残って発展せよという核・地球時代の最も根源的な至上命題を宣言し,政府の基本政策と法的歯止めとして平和的生存権を確保・尊重することを,国民が監視し,是正・支持しつつ実現する権利と責務があることを明らかにしています。私たちは,50年以上かけて学び考え,批判し創造してきた立憲民主平和主義の理念を,国家百年の大計として培っていきたいと思います。本書は,とくに21世紀に生きる若い世代に対するメッセージとして,平和憲法の確保と新生を願っている憲法研究者と国際法研究者の論文を集成したものです。思想・信条やさまざまの見解を超えて,日本の現実を平和憲法に少しでも近づけていくことを考えている,すべての市民・教員・研究者・学生のみなさんが,実際に本書を手にとって読んでくださることを心より願っています。

著者プロフィール

深瀬忠一(ふかせ・ただかず、1927-2015)は、陸軍幼年学校、陸軍士官学校をへて東大に学んだ。敗戦による旧来の価値の崩壊を通してキリスト教信仰と出会い、憲法学を志すようになった。

北海道大学法学部で長く憲法学を講じ、画期的な平和的生存権の理論を構築するとともに、恵庭訴訟・長沼訴訟などの憲法裁判に研究者として深く関与、また北海道キリスト者平和の会を支えるなど、理論と実践の両面で平和憲法の定着のために生涯を捧げた。

本書は、深瀬没後4年有余を経て、その衣鉢を継ぐ者たちが、憲法学、憲法訴訟、平和運動、信仰生活など多方面から彼の歩みを振り返り、平和憲法が危機にある今日、人々が平和に生きる権利を守るための新たな取り組みに向けて、力強いメッセージを紡ぎ出そうとする論集である。

「2020年 『平和憲法とともに』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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