プロフェッショナル・ディベロップメント―大学教員・TA研修の国際比較
- 北海道大学出版会 (2012年4月18日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784832967618
作品紹介・あらすじ
『本書は、筑波大学と北海道大学の共催により、2009年7月27~31日につくば市と札幌市で開催された国際シンポジウム「高等教育におけるプロフェッショナル・ディベロップメント」のプログラムB「プロフェッショナル・ディベロップメントの諸相」(北海道大学、7月30~31日)の記録をもとにした日本語版である。
本書の第1部「外国の大学におけるプロフェッショナル・ディベロップメント」では、米国・ワシントン大学、中国・清華大学、韓国・ソウル国立大学の重層的な教員研修・サポートシステムの全体像を紹介するとともに、効果的な教員支援の手法としてワシントン大学のマイクロティーチング、およびソウル国立大学のe-ラーニングサポートを紹介している。
第2部「大学院生向け研修プログラム」では、カナダ・ダルハウジー大学および米国・カリフォルニア大学バークリー校のTA研修からPFF (Preparing Future Faculty)プログラムへの発展の流れを紹介している。また、バークリーのプログラムに関連して、アカデミックライティングについての討論も紹介されている。
第3部「学生・教員調査を活用した教員研修」では、今後の教育支援ツールとして注目される、米国・インディアナ大学の全米学生調査NSSE (National Survey of Student Engagement)、教員調査FSSE、授業調査CLASSE、および同志社大学の新入生調査JFSと上級生調査JCSSなど、学生・教員調査の成果を紹介している。
第4部「日本の大学におけるプロフェッショナル・ディベロップメント」では、日本の大学における教育改善・教員支援の現状を、北海道大学と筑波大学の取組を中心に紹介している。
教育改善、教育学習支援に関心を持つ多くの大学人に、本書が広く読まれ活用されることを願ってやまない。』(本書 はじめに より抜粋)