成功はゴミ箱の中に: レイ・クロック自伝 世界一、億万長者を生んだ男-マクドナルド創業者 (PRESIDENT BOOKS)

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  • Amazon.co.jp ・本 (386ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784833418454

作品紹介・あらすじ

ユニクロ、ソフトバンク「成長の教科書」初公開。

感想・レビュー・書評

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  • この一冊で、あなたも一味違うマッククルーへ。バイトリーダーも顔負けなマクドナルド創業の歴史を語れるように。ぜひ、ビジネスの輝かしい成功譚のお供に、シリコンオイルで揚げた、アクリルアミド入りポテトを添えて。

    ミルクセーキ用ミキサーのセールスをしていたレイ・クロック氏はカリフォルニアでハンバーガーレストランを経営していたマクドナルド兄弟と出会う。そのスピード感や標準化された作業手順に感心し、チェーン展開の権利を取得。レイ・クロック氏が52歳の時だ。本著は自伝だが、小説のような仕立てで読み易く、面白い。しかも、1900年代半ばのアメリカのビジネス界が覗ける。

    ー やり遂げろ。この世界で継続ほど価値のあるものはない。才能は違う。才能があっても失敗している人はたくさんいる。天才も違う。教育も違う。信念と継続だけが全能。これが、マクドナルドのレストランを4000店建てた精神だと。勇気を持って、誰よりも先に、人と違ったことを。

    そう言えば、マクドナルドは、ロシアがウクライナに侵攻して間もなく店舗を閉鎖。ロシアでは、フクースナ・イ・トーチカに店名を変え、店舗の運営を再開。運営やレシピは、マクドナルド同等だという。愛されたビジネスの証拠だろうか。我々は、摂食も認知も、多少の心身影響は関係なく、インスタントで気楽なものを好む生き物だ。

    案外、健康で生真面目に生きたいだなんて本音では思っていないのだ。個より種を選び、単為生殖より有性生殖を選んだ上に、古い個体がきちんと死ぬような設計にしたのだから。その事は、マクドナルドの存在が証明の一助になるだろう。

  • 米マクドナルドの創業者であるレイ・クロック氏の自伝本。

    レイ・クロック氏が、自分の半生を懇々と語りかけてくるような、口語調で「熱さ」が伝わってくるような、そんな自伝本でした。

    ベンチャー精神、信念と継続。響きました。
    現在活躍する経営者たちのバイブルになっていることがよく分かります。

    52歳からマクドナルドのビジネスに着手したクロック氏の勇気がすごいと思います。
    アメリカンドリームの風土もあると思いますが、こうだと思ったら信じて前に踏み出すことが全てのスタートです。一歩を踏み出さなければ、何も始まらない。

    そして、信じたものを継続し続ける。辛い時期も結果が出ない時も、信じている間は継続し続ける。
    ビジネスだけではなく、全てのことに通ずることですね。

    Be daring(勇気を持って)、Be first(誰よりも先に)、Be different(人と違ったことをする)
    いい言葉だと思います。

    あと、余談ですが、孫さんと柳井さんの対談が面白いですね。
    というか、柳井さんが面白いというべきか。孫さんの発言に対して、ほとんど同調せず、「でも僕はそう思わない」って。
    あまのじゃくやな、と思いましたが、こういうところが、経営者らしいですねw

  • レイ・クロックという人物を知らなかった。
    「天才はダメだ、だいたい問題児だ。」
    と、こう言っていて面白いと思った。
    継続と信念が万能だ。と。
    フランチャイズの大成功事例を確立し、
    お金の使い方も、なにやら良さげでした。
    日本マクドナルド社の藤田田さんについても
    詳しくしらなかったが、孫正義さんと柳井正さんの
    解説文で藤田さんを知れて勉強になった。

  • アメリカ、資本主義の象徴ともなっているマクドナルドが最初はこんな七転八倒のスタートアップだったとは考えもしなかったけど、全ての大人に子供時代があるように、どんな大企業にも初めの一歩はある。歴史が細かく書いてあって、その一つ一つにレイ・クロックの行動基準や主義思想が見て取れる。

  • 52歳で創業し世界的チェーン店に育て上げる。
    果たしてそんなことが可能だろうか?多くの人はそんなことは不可能だと答えるだろう。

    しかし過去、それを成し遂げた男がいた。その名はレイクロック。

    マクドナルドの創業者である。

    この本には、ミルクセーキ用のセールスマンをしていたレイがマクドナルド兄弟と出会い、マクドナルドを世界的チェーン店にしていくまでの軌跡と彼の人生哲学が書かれている。

    健康的とはいえない体ながらも、その情熱と強い意志で幾多の困難を乗り越え、理想を追求する姿に感動するとともに、ある種の凄みも感じた。


    お金儲けが目的だったのではなく、多くの人々に喜んでもらいたいという、その気持ちが多くの優れた協力者を呼び込んだのだろう。

    しかし創業し成功するということは、これほどまでに大変なことなのだろうか・・・・。
    日本も今、ベンチャー企業が増えつつある、しかし利潤の追求や拡大だけが目的の会社は早晩世の中から消えていくだろう。

    この本を読めば、その意味が理解できる。

  • マクドナルドの創業者、レイクロックの自伝

    資本主義社会に生きる男って感じで、かなり過激な人物像にみえてしまうところが多々あり。

    それでも守銭奴ではなく、ただ、ひたむきにマクドナルドを大きくしたい一心で行動していることがよくわかる。

    ビジネスにおいて大事なのはやはりマインド執着心。
    食うか食われるかの世界ですね。

    be daring, be first, be difficult
    勇気を持って誰よりも先に違うことを

  • 「私は52歳だった。ビジネスに身体を酷使し、糖尿病と関節炎を患い、胆嚢のすべてと甲状腺の大半を失っていた。だが、生涯で最高のビジネスが私の行く先に待ち受けていると信じて疑わなかった。私は未熟で、成長の途中にあり、空を飛行しているような心持ちで人生を歩んでいた。」

    このフレーズを読んだだけでも、ゾクゾクする。ミルクセーキのマルチミキサーのセールスだった52歳の男が、地方にある得意先のハンバーガーショップを訪れた時に、その将来性を見出して、飲食業の経験もないくせに、自分がチェーン展開すると決断したときの心境を、そう語っているのだ。頭、おかしい。でも、彼こそがマクドナルドの創業者なのだ。

  • 成功はゴミ箱の中に

    マクドナルドの創業者であるレイ・クロック氏の自伝です。
    生い立ち、マクドナルド兄弟との出会いから会社が大きくなり死去するまでが語られています。
    成功談というより、レイ・クロックという人の信条、人間性を前面に出した内容になっています。
    巻末には、孫正義 氏と柳井正 氏の対談やそれぞれの解説が収められており、そちらも興味深い内容でした。


    【本書で学べること・考えること】
    - チャンスを掴むのは自分次第
    be daring, be first, be different
    - 忍耐力の重要性
    - 契約内容には注意
    - Win-Winの作り方
    - 理想の組織
    - トップの孤独
    - ヒット商品の作り方

    読んでみての感想です。

    事業で成功する人は、趣味=仕事といった人間なのだと改めて思いました。
    このエネルギーは、一流アスリートと一緒で、才能+努力+運のなせる業です。
    これは、誰にでも当てはまるものではないです。

    レイ・クロック氏は、非常にフェアな取引、Win-Winを意識した取引を心がける人物だと思いました。
    個人的になリベートや接待を嫌い、その分、値引きしてくれという考えが代表的です。
    藤田田 氏の藤田商店でも同じことをやっており、有名な逸話だったと記憶していますが、ルーツはここだったことを知りました。
    節税にも興味を持たず、公共益を考える姿勢は好きです。

    巻末の柳井正 氏のまとめが秀逸でした。
    そこを読めばポイントが押さえられるので、柳井 氏の凄さを改めて知りました。

  • 付録2「レイクロックの金言、私はこう読む」(柳井正)が実は隠れた読みどころに思います。もちろん本編も面白いですが、柳井さんの解説があってこそ、ある種破天荒にも思えるクロック氏の行動に、膝を打つような理解ができますので。

  • マクドナルドをここまで大きくした人だから確かにやっていることがすごい。
    この人生から何を学べるかを読み解かなければいけないんだけれども、まだ自分の読解力では導き出せないなあ

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