本能寺の変四二七年目の真実

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  • プレジデント社
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  • Amazon.co.jp ・本 (283ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784833419062

感想・レビュー・書評

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  • どんどんと読み進めれる一冊

  • 目次
    七つの謎ープロローグ
    第一部 作り変えられた歴史
    第一章 誰の手で史実は歪められたか
    第二章 通説とは異なる光秀の前半生
    第三章 作られた信長と光秀の不仲説

    第二部 謀反を決意した真の同機
    第四章 土岐氏再興の悲願
    第五章 のぶながが着手した大改革
    第六章 盟友・長曽我部の危機
    第七章 衝撃の「家康潰し」計画

    第三部 本能寺の変は、こう仕組まれた
    第八章 二つの企て
    第九章 信長が導いた謀反同盟
    第十章 家康の謎の策動
    第十一章 手際がよすぎる秀吉の「中国大返し」
    第十二章 光秀の苦悩、そして滅亡

    第四部 新説を裏付ける後日譚
    第十三章 フロイス証言の真偽
    第十四章 家康が遺した暗示

  • 4.0 著者は明智光秀の末裔。『本能寺の変』の謎に物証を集め論理的に新たな説を唱えています。筋が通っていて納得です。この本を原作に大河ドラマでやったら面白いのに。

  • 従来の明智象、いわゆる信長にけちょんけっちょんにされてイラってきてヤッてもた光秀ではなく、明智の血を引く筆者が色んな資料を元に冷静に且つ的確に本能寺の変を分析し、『本能寺の変』の真実を暴いてく書。
    面倒臭いから結論を言うと、信長が光秀らと共謀して家康をやっつけようと計画を立てて、それを光秀が家康に密告し、なら逆にヤッてしまえの本能寺祭り開催決定、しかしその話を聞いていた側近が秀吉に密告し、中国大返し(これも秀吉の計算どおり)により裏の裏をかいだ秀吉が大勝利の巻と言う事です。
    光秀は祖先である土岐一族の危機(信長による長宗部氏の征伐計画)を察し、やっぱ信長やっべーわ、ヤッてまうわ、が恋の始まり。そして徳川と組んで天下をを取ったる!という、いきなりメジャー挑戦の大谷君。無謀です。まずは日本球界でがんばれ。
    まー、確かに当時から信長~秀吉~家康と各エライさん指示の下、文献が多々ありますが、やはり当時の世相を反映して隠さなきゃならない真実は文献から抹消もしくは改変していかなくてはなりません。ですから残存している資料から真実を読みとる事は至難の業、そう、母親に見つからないように隠したエロ本みたいなもんですね。
    ただ、この筆者、探偵じゃないけど明智君はそれら文献から矛盾を探し出し、自分なりの仮説を作り、その仮説が正しいと証明する為にそれらの矛盾を埋め合わせる資料を探し出し・・・・って、やっぱ探偵じゃねーかwwwwwwwwwwっていうぐらい納得のいく内容です。
    よって誰が悪いのかではなく、やっぱり本能寺の変に関しては秀吉大勝利と言う事で明日もみんながんばろーぜ!!

  • 初めは読み疲れてしまったが、中盤からとても面白くなってきた。多くの日記などから事実を繋ぎ合わせるのは大変な作業だったと思う。
    本能寺の変の前後の記述は、非常に面白かった。伊賀超えや中国大返しについても非常に興味深く、納得できる。 歴史的な知識があまりないのだが、分かりやすく十分楽しめた。

  • 読むのに結構時間がかかった。
    この時代で疑問に感じていたことについて新たな可能性を提起されて面白かった。
    ひょっとして、信長はもっと優しい人だったかも。

  • Facebook広告うるさいなーと思ってたらそのうち気になって読み始めた、明智光秀の末裔による本能寺の変の解釈本。この手の本は初めてなのでどれくらい新規性があるのかはわからないが、きちんとした筋でいろんな事象を説明できていると思う。

    著者が企業経営者ということで、「誰がどういう思惑でどんな行動をとったのか」が丁寧に書かれており、ビジネス書っぽくも読める。あの時代に起きていたことが奥行きをもって色鮮やかに迫ってくる感じが面白い。

    光秀の子孫の中には、逆賊のそしりを恐れて400年以上長男「だけ」にその事実を語り伝えてきた家もあるらしい。家や血筋が今を生きる人間を規定するとは思わなかったけど、そんな時間感覚の中で生きる人たちにとっては確かに実際的な意味を持つのかもしれないと思った。

著者プロフィール

1947年生まれ。明智残党狩りの手を逃れた光秀の子・於寉丸の子孫。慶應義塾大学大学院修了後、大手電機メーカーに入社。長年の情報畑の経験を活かした「歴史捜査」を展開し、精力的に執筆・講演活動を続ける。

「2019年 『明智家の末裔たち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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