裏方ほどおいしい仕事はない!

著者 :
  • プレジデント社
3.74
  • (21)
  • (33)
  • (24)
  • (7)
  • (2)
本棚登録 : 278
感想 : 43
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (199ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784833419192

作品紹介・あらすじ

本当に大事な仕事は村上春樹に聞け!なぜ「2行長いメール」は必ず読んでもらえるのか?一発で提案を通す人は何が違うのか?みんなが喜ぶ「サプライズ内職」の極意。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 1.前に出るものの、たくさんの人に迷惑をかけてしまっていることに気づいたので自分が支える側に回りたいと思ったので読みました。

    2.事務局は単なる雑用ではなく、裏のリーダー的なポジションであり、自分を成長させる最大の役割ということを教えてくれます。
    良い事務局には①構想力を持って他人に働きかける②企みをもって他人を動かす③その時に他人の力を使ってもう一方の他人を動かすことができます。そのためには事務局として良いサイクルを作っていく必要があります。そのサイクルは①雪かき仕事を探す②周りを助ける③人脈を広げる④提案が通るというサイクルです。さらに、著者が掲げる7つ実践を日々行い、自分の実力を高める習慣化をしていくことで更なる高みへ自分を引き上げてくれます。本書ではこのような事務局を「戦略的事務局」と呼び、その必要性について述べています。

    3.自分が携わっているイベントでの立ち振る舞いを考えていたら「自分の意見を通すことにこだわっていた」ことに気付きました。良い意見を言うからみんなから尊敬されるし、ついてくるという勘違いをしていたので改めて行きたいと思います。頭ではわかっているものの、いざ現場に立つと自分をよく見せたい思いが働いてしまい「役立つこと」を軽視してしまいます。
    うーむ、、、悔しいですね〜

  • ・同世代の誰よりも成長してきたと言えるか(P12)
    ・よくできるマネジメントはまず環境から整える(P24)
    ・今求められているのは、自ら言い出して改革に取り組む人間(P38)
    ・バカな人=自分が間違っているかもしれないことを思いつかない人。
     自己批判能力がない(45P)
    ・雪かき仕事(P47)=誰かがやらないといけない種類の仕事なのだけれど、達成感が得られるわけではなく、賃金が払われるわけではなく、社会的敬意が払われるものではい。プラス加算されるチャンスはほとんどない。でも人知れず雪かきをしている人のおかげで、世の中からマイナスの芽(滑って・転んで・怪我をする)が少しだけ摘まれている。
    仕事は何のためにやるのか?褒められたくて・かっこいい仕事だけをやりたがる人が増えている。しかし、誰もの役に立つ仕事をやる人こそが皆に貢献できるし、逆に雪かき仕事のような仕事を率先できる人は(希少な存在)だから逆に目立つ。もし評価されていのであれば、雪かき仕事を自らやる事が大切(ただし黙々と)

  • 事務局力を侮ってはいけないが、こういった事ばかりに手間をとられるのは随分と面倒な話でもある。
    個人の事務レベルで収まる規模の集団に所属したいなぁ。
    事前準備の方法、言い方、議事録の取り方、司会の進め方などは具体例があって参考になる。

  • 感想
    自分は活躍しない。だけれど自分の提案を通し続ける。物語を動かすのは主人公。物語の方向性を決めるのは裏方。こっそりレールを引いておく。

  • 役にたったのは、「雪かき仕事を黙々とやる!」というポイント。

  • ”タイトルとテーマに興味があって買うことを決めたら、なんと著者はKDI野村さんだった!事務局力。
    ---
    T:
    P:
    O:
    ---
    <読書メモ>
    ・雪かき仕事
    ・恩義の銀行
    ・1本だけ上向きの矢印
    ・タコツボの職場は「宝の山」
    ・事務局力の7つの仕掛け
     内職プレゼンのテンプレート”

  • 組織で働いている人なら、
    年齢、職種、職位に関わらず、
    「事務局力」という概念をかませる事で
    改革に取り組める、という斬新な指摘。

    一方で、アメーバ経営とか、
    脱タコツボ提案は、これまでも
    いろいろあったよな、と思ってしまった。

    現代の組織は
    軍隊型目標管理+個の競争原理、という
    指摘や、
    リーダーが方針を示す、ではなく、
    リーダーは正しいプロセスを守る、など
    参考になる指摘も多い。

  • 『事務局力』=ちょっとした仕掛け+勇気&知恵。上司は「他人を助ける」仕事をしているか、「他人を活用して」仕事をしているかを見ている。提案する時は完璧を求めず関係者から意見を引き出しやすいものを提示する。

  • 表題どおり、裏方=XXX事務局の方向けの啓発書である。

    事務局というのは、企業内の事務局のみならず、社会全体の事務局(PTA役員や自治体役員など)である。

    書かれている内容は、一般的には「ファシリテーション」と呼ばれているものに相当する。

    率直な感想を3つ。
    ・書かれている内容はその通り。ページ数について約1/4、場面を想定したケースが7つ書かれており、分かりやすい。参考になることもある。
    ・既存の企業組織を痛烈に批判している。企業内部の人がここまで書いてしまって大丈夫なのか?と返って心配してしまう。私自身は痛快に感じたが、読者によっては反感を感じてしまわないだろうか?もっとも、この本のターゲット読者層には、これぐらいのスパイスが良いかもしれない。
    ・反面、日本語文章が時々おかしい。よいことを言っているのに、残念である。すーっと体の中に入ってこない。特にp38,p41の部分。自分の読解力のなさが原因かもしれないので、再度そこの部分を読んでみた。恐らく端折りすぎている。文脈が十分伝わらない(★一つ減点)。

    この本でなければ得られない、というものは正直少なかった。

    合わせて読むとよいお薦めする本
    https://booklog.jp/users/nsugiura/archives/1/4344980530会社の品格など、利益至上主義、成果主義に問題提起をしている企業組織論の本
    https://booklog.jp/users/nsugiura/archives/1/4478360715ザ・ファシリテーターなどのファシリテーション系の本
    ・ドラッカーのhttps://booklog.jp/users/nsugiura/archives/1/4478300593プロフェッショナルの条件―はじめて読むドラッカー (自己実現編)

  • 裏方から会社のあらゆる人を動かす能力を「事務局力」と定義.
    事務局が戦略的に動けば,組織を巧みに動かすことができる.
    会社組織を念頭におかけれて書かれているがNPOで事務局をに関わる人なども参考になる.

全43件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

株式会社フューチャーセッションズ代表取締役社長、金沢工業大学(K.I.T.)虎ノ門大学院教授、国際大学グローバル・コミュニケーション・センター(GLOCOM)主幹研究員。博士(工学)。富士ゼロックス株式会社にて事業変革ビジョンづくり、新規ナレッジサービス事業KDI立ち上げなどに従事。2012年6月、企業、行政、NPOを横断する社会イノベーションを牽引するため、株式会社フューチャーセッションズを立ち上げる。著書に『フューチャーセンターをつくろう』、『イノベーション・ファシリテーター』(いずれもプレジデント社)、監訳書に『シナリオ・プランニング』、『発想を事業化するイノベーション・ツールキット』(いずれも英治出版)などがある。

「2015年 『未来が見えなくなったとき、僕たちは何を語ればいいのだろう』 で使われていた紹介文から引用しています。」

野村恭彦の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×