トレードオフ―上質をとるか、手軽をとるか

  • プレジデント社
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レビュー : 182
  • Amazon.co.jp ・本 (275ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784833419369

感想・レビュー・書評

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  • 自社の製品、サービスを上質と手軽に分けることで、ポジショニング戦略を明らかにした著書です。

  • 企業が生き残り、繁栄するには2つの道しかないと説く。顧客にとって上質であるか、手軽であるか。
    上質とは愛されることであり、手軽さとは必要とされること。もっと言えば必要とされなくても愛されればよく、愛されなくても必要とされればいい、と。たとえば前者はルイ・ヴィトンなどのラグジュアリーブランドであり、後者はマクドナルドやウォルマート。どちらにも属さないのが「不毛地帯」であり、そこに陥ると衰退の一途を辿る。
    論理がシンプル過ぎてつい鵜呑みにしてしまいそうだが、多くの実例が示されており納得せずにはいられない。また、企業のみならず一個人にも当てはまりそうな論理だ。

  • 皆さんのレビューにも書いてある通り、本の内容は最後の解説を読むだけで充分かもしれません。

    ただ、私にとっては、色々なアメリカの企業のエピソードが知れて良かったです。

    また最終章の自分自身は上質と手軽のどちらを目指すのかという問いかけも考えさせられました。他の人々にはない自分ならではの持ち味や強みをはっきり自覚できるように頑張らないと。

  • 分析視点が興味深い本。
    上質さと手軽さという分析視点を提示し、それを基軸に事象を解析するところがおもしろい。
    ただ、悪例のようにならないようにするための具体的な方法は述べられておらず、あと一歩踏み込んでほしいところ。また、本書では、縦軸に上質さを、横軸に手軽さをとるグラフを用いて説明されているが、なんとなくしっくりこない。象限を用いるなどの方がしっくりきそう。

    ともあれ、ビジネスにおいて起こったことに対するのみならず、自分が行動するときの分析視点としては参考になろう。

  • 黄色い本。本の帯は、誰がかいたか分からない(笑)ビジョナリーカンパニーの制作メンバーが書いている。
    『上質さ』か『手に入れ易さ』のどちらかであるという話は、非常に明快であり真理に近いと感じた。

  • SI事業における「上質」と「手軽さ」とは何なのだろう? 世界トップクラスのSW会社は確かに「上質」だが、高品質でもって愛される存在となるには相応の戦略がなければ。

  • 「中途半端」は、なにかにつけて
    あまりいい結果を得られないことが
    多いですね。


    本日ご紹介する本は、

    「上質」と「手軽」について、
    成功するためには、とちらか一方に
    狙いを定めて、懸命に努力する必要性を
    論じた1冊です。


    ポイントは
    「トレードオフ」

    トレードオフの意味は、
    一方を追求すれば他方を犠牲にせざるを得ない
    ということ。

    本書では、「上質」と「手軽」は
    トレードオフの関係であると明言しています。

    上質とは、質はもちろん、経験全体を極めていること。
    手軽とは、望むものの手の入れやすさを言います。

    では、なぜ成功するためにどちらか一方に
    狙いをさだめないといけないのでしょうか。


    「不毛地帯」

    上質さと手軽さ、どちらも秀逸ではないものを不毛地帯といいます。
    人々は上質さと手軽さを引き比べてどちらか一方を選びます。
    そしてどちらかひとつの軸で一番になれば市場に君臨できる。

    上質か手軽どちらを取るか明確にして、
    懸命に努力することが重量です。


    「手軽」

    手軽さは、望む結果につながりやすいほど、
    また、便利であるほど高まります。
    価格こそ手軽さを実現する切り札です。

    手軽であるためのルールは「簡単に使えなくてはいけない」

    手軽さで勝負するには、お客が集まるまで長い期間を要するので
    骨を折る覚悟をしたほうがいい。


    「上質」

    上質を極めると貴重なニッチ市場を押さえられるが、
    長くとどまるのは難しい。

    上質の頂点に君臨し続けるには、
    長期的な視点での発想と継続的な投資や努力が欠かせません。

    一度上質を極めても、油断していると、
    すぐに競合が追いついてくるからです。


    ビジネスの方向性を考えるのに
    たいへん参考になる、お勧めの1冊です。

    ぜひ、読んでみてください。



    ◆本から得た気づき◆
    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
    不毛地帯=上質さと手軽さ、どちらも秀逸ではないもの
    上質の頂点と手軽の頂点=どちらかひとつの軸で一番になれば市場に君臨できる
    手軽度=望む結果につながりやすいほど、便利であるほど高まる。価格こそ手軽さを実現する切り札
    手軽をきわめた商品は、利幅は薄いが大量に売れる
    手軽さで勝負するには、長い期間、骨を折る覚悟をしたっほうがいい=すぐにはお客は集まらない
    不毛地帯から抜け出す方法=上質か手軽どちらを取るか明確にして、懸命に努力すること
    商品の成否は、競合と比べた優劣で決まる=上質さと手軽さ、どちらかでライバルを打ち負かせるかどうか
    上質か手軽のどちらか一方だけが重視され、その反対の位置がぽっかり空いている状況は、大きなチャンス
    偉大なる企業は、自社が世界一になれそうな分野に徹底的に注力する
    「中途半端はダメである」
    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

    ◆目次◆
    第1部 上質と手軽の天秤
    1 上質か手軽か
    2 取拾選択
    3 不毛地帯と幻影
    4 カメラ付き携帯の衝撃)
    第2部 勝者と敗者
    5 上質の頂点
    6 手軽の頂点
    7 奈落
    8 最悪の選択
    第3部 二者択一の決断
    9 イノベーション
    10 破局
    11 光明
    12 戦略
    13 あなた自身の強み
    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

    ◆マインドマップ◆
    http://image02.wiki.livedoor.jp/f/2/fujiit0202/476628ea3e29c1fb.png
     

  • 表紙に大きく「ジム・コリンズ」と書いてあるので,迷わず手に取ってよく見たら,「ジム・コリンズ絶賛」だった。ひどい。
    内容は,一言で言えば,「マーケティングにおけるポジショニングは,上質か手軽か,どちらかを追求すべきであり,中途半端はいけない。ただし,目指すべきターゲットによって,手軽・上質の基準は異なるので,注意しなければならない」ということ。
    この内容が,様々な例を引きながら,何度となく強調されていく。
    例として出るのは,アメリカ人であれば肌身で感じることができるブランドやサービスだが,日本人にもわかりやすい。
    読みやすく,読んでいる間はおもしろいが,ややモデルが単純すぎるかもしれないという印象も受ける。
    「上質か手軽か」という視点は,もちろんあるかもしれないが,それだけではないだろう,と。
    その点では,マーケティング初心者などに向くような気もする。
    時間がない,と言う方は,早稲田大学ビジネススクール教授の内田和成氏の解説を読めば良い。
    ここに,本の内容がすべて凝縮して語られている。
    「読み物」として楽しむのでなければ,ここだけでも良いという気さえする。

  • -----
    「上質」か「手軽」のどちらか一方しか選択し得ない。
    両方を目指すのはムリ。メッセージは極めてシンプル、
    かつ力強い。
    -----
    上質にせよ手軽にせよ、常に進化し続けている。
    その時々で、自社がどちらに舵を切るのかを
    適切に判断し続けなければならない。
    顧客の志向と競合の動きを視野に入れ、
    自社がそれまでに培った有形無形の資産を
    考慮しながら。
    -----
    今の自分が戦略ではなく人・組織に興味が偏っているからなのか、
    全体にあんまりピンと来なかった。
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  • 私たちは常に、上質さと手軽さを天秤に掛けている。上質とは経験+オーラ+個性、手軽さとは手に入りやすさ(価格や手間、使いやすさ)である。成功する為にはこの両方を追うことは無理であり、どちらかを選択しなければならない。(過去から多くの商品がその両方を追い求め不毛地帯に陥っている。)その際の留意点として、この上質さと手軽さの度合いは常に変化しており、この変化をもたらすのがテクノロジーとイノベーションである。だからこそ、出来るだけ早く上市することが必要である。また、この上質さと手軽さの一方を選ぶことは非常に難しい。その理由の一つは何が上質か何が手軽さ七日の判断がし難いと言うことがある。この感じ方は人により異なる。ターゲットを見据え、そのターゲットが感じる上質さと手軽さが必要である。一方、成熟した市場においては、過去、競争相手と見なさなかった相手も競争相手となりうる。この場合、過去の戦い方は通用しない。消費者は何にお金を払っているのか、自分たちは上質という価値で戦っているのか、手軽という価値で戦っているのかを十分見据える必要がある。これは単に商品、企業だけの話ではなく、国家や個人にも当てはまることである。勝ち残るためには競合と引き締めあうように用意された階段を上っていくのか、自分だけの階段を作って上っていくのかの2つの方法がある。

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