お手伝い至上主義でいこう! ― 子どもの就職力を高める「ヒマ・ビンボー・オテツダイ」習慣

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  • プレジデント社
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  • Amazon.co.jp ・本 (252ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784833419536

感想・レビュー・書評

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  • BCG→アクセンチュアから教育業界に転身した三谷さんの本。
    流行の受験至上主義ではなく独自の教育論を展開し、
    自分の子育てで実践している彼の手法はとても共感できるし、
    とても面白い子どもに育ちそうで僕は注目しています。

    この本はこれまで断片的にしか語られなかった
    その教育論(というか子育て法)を一冊の本としてまとめたもの。
    子どもには「ヒマ・ビンボー・オテツダイ」が大切と説き、
    一見今の一般的な育て方とは逆行するが、
    受験勉強に疲弊したり、受験勉強のみ強い子ども達の
    その後の姿を知っている自分としては、
    かなり共感する部分が多かったです。

    まだ子どもはいませんが、この本を参考に
    自分の子どもも子育てしていければなぁと考えています。

  • 三谷さんの本は、実践している教育の要素が垣間見れるから、それがかなり楽しみ。
    今回はそれがたっぷり盛り込まれている本!
    なるほどなぁ~と参考になるし、自分が受けた教育を思い出して懐かしくなる。
    (三谷家ほど徹底されたものじゃないのだろうけど、似ているところが多いのだ~)

    毎年、春のお花見におじゃましている三谷家。
    3人娘は友達と遊んだり、来客対応したりそのまま話をしたり、来客の子供と遊んだりと動き回る。その場その場で判断して自然と動いていくのだ。
    だから、遊んで~!という様子は一切なくて、こちらも自然と関わりたくなる(話しかけたくなる)感じ。
    あの自然な感じがいいなぁと思っていた。
    その背景が、この本にはたっぷり詰まっている。

    親になった人はとっても参考になるだろうし、
    まだそうでない人にとっても、今後を考えたり、自分を振り返るのにいいんじゃないかなぁ。

    実際、私は、三谷さんの本を読むたびに、自分の家庭ではどうだったかなぁと振り返る。
    2作前の「発想の視点力」は振り返りをしないではいられないものだった。

    昔、親の応対を受けて、絶対こんなこと私はしない!って思ったことがあった。
    すっかり忘れてしまったけどね。。思ったことだけは覚えている。
    今となってみれば、親の育て方に感謝しているのだけど、キロクしておけばよかった。
    あれはなんだったんだろう?そしてその意図を親に聞きたいな。

    そういったキロクが本という形でも残る3人娘は本当にうらやましい~!
    そして、こうやって、親のかかわり方を現時点で振り返ることができていることが。
    (私、気づくまでにかなり時間かかりました・・・)

    「発想の視点力」でも思い出してメモしたんだけど、
    この本を読んで追加で思い出した小野田家スタイル&その時の行動&今の感想をキロク。
    ※順番は特に意味ナシ。
    ・塾に通いたいとだけ言うと、「なぜ?行く必要があるのか?」と質問が飛んでくる。
     これびっくりした&他の家庭と違うんだと思った瞬間だったけど、ハッとさせられて視点が切り替わった記憶がある。その後の塾交渉はしなくなった。唯一したのは、夏期講習で自習室使いたいから、この1コマだけ取らせてください!っての。その1コマもしっかり理由つけて決めたらすんなりOKもらえた。
    ・大人や、違う年齢の子と話ができる場があった(親が寺子屋的な個人塾をやっていた関係で)。これは今にいい影響を与えているっぽい。
    ・「~したい!」については結構寛容だった気がするな。
    ・親への誕生日プレゼントはお金をかけず「肩たたき券」とか作ってた。チケット形式にこだわってお手製のミシン目入りで(笑)
    ・勉強に何もつっこまない親。通信簿にはまったく興味を示してくれない・・・。子供の自分は親が興味をもってくれる何かを探していたのかも。ただし、親とのコミュニケーション下手により、アピールはできていなかったな(^_^;;
    ・勉強よりもガールスカウトとかそういう活動の方が親が熱心だったな。
     これは本当によかった。応用範囲が広い体験学習みたいな経験だったなぁ。


    最後に。。
    ・三女アオイちゃんのやりたいことを知っていることにちょっとした優越感(笑)
    ・大好きな高津さんの本「感じるマネジメント」が登場して嬉しかった♪
     引用されたところ以外にも、通じるところは多い。好きな本がリンクするのは嬉しいなぁ。

  • 「ヒマ・貧乏・お手伝い」のススメです。
    ヒマ&貧乏(習い事やお小遣いをたくさんあたえられてる子に比べ)→自分の頭で考えて、工夫し、何かを生み出す力になる
    お手伝い→働く意味や、その大変さなど物事の道理がわかるようになる、段取りを考えるようになる
    ということですね。
    実際、お手伝いしている子のほうが成績が良く、さらに就職してからも使える子になるというデータがあるみたいです。
    まあ、勉強ができるから、お手伝いする余裕があるのかもしれませんけど。
    塾や習い事にリソースをかけられなくても、子供をせっせと使って家事をさせることにも、罪悪感を持たなくていいという発想は、結構多くの親にとって救いなんじゃないかな?という意味で☆四つ。

  • どのようにしたら、子供達が、社会に出た時に自立出来るのか?ということを真剣に考えて実践した子育ての中のキャリア教育の本です。ヒマとは、自分で考えること。貧乏とは、取捨選択を出来るスキルを身につけること。お手伝いとは、段取りや、親のありがたみ、そして、気がつくことや、効率的にやる発想力を鍛えることが含まれている。自分の子どもを見ていても、その自由な発想力には、高価なおもちゃは必要ない。ただの、紙や段ボールなどその辺にあるものが、いるのだと感じた。テレビや、お手伝いをさせることなど、それらをどう実践していけばいいのか?今からシッッカリト考えたい。「教育」を「共育」と言い換えて、私も私の家なりのルールで実践していきたいです。

  • ●ヒマ・ビンボー・オテツダイが大切

    ●古今東西、英雄・豪傑はみな貧乏の中から生まれておる。わしに稼ぎがないのはみな子どものためじゃ。親が偉いと子どもは偉うならん。食うだけは食わせる。それ以外のことは自分でおしっ。by「坂の上の雲」秋山兄弟の父

    ●夢は98%破れます。つまり「人生、夢が破れてからが勝負」なのです。もっと言えば、夢を定めること、破れた夢を造り直すこと自体が、大切な人生の一部なのです。夢を与えすぎてはいけません。子どもたちの回り道の機会と、そこでの鍛錬の機会を奪います。

    ●与えすぎる原因の最後が、忙しさからくる短期視点です。
    例1)子どもの高校進路が決まらない→明日、三者面談があるから今日中に決めないといけない→仕方がないから親が決める→子どもの決める力がなくなる→就職になっても自分で決められない
    例2)片付けろと言ってもなかなか片付けない→忙しくて、しつこく言う時間がもったいないから親が自分でやる→子どもはどうせ親が片付けると見切って、もうやらない→子どもの整理整頓能力がなくなる
    いったんこういった「与えすぎの負のサイクル」に入ってしまったら、抜け出すことは容易ではありません。

    ●お手伝いを家庭の中での第一優先事項にすればいいのです。お手伝いを、勉強よりも、ゲームよりも、学校よりも、大事なコトだと位置づけるのです。(=お手伝い至上主義)

    ●貧乏は意欲を高める。根源的な意欲は、やはり製薬の中から生まれます。その一つが貧乏=お金が少ない、なのです。お金は少ないからこそ、それをどう使うか考えますし、使途が自由だからこそ、自分で選んで決めた、という自己決定感が高まります。そしてそれこそが、根源的な意欲につながっていくのです。

    ●子どもに計画性を持たせたいと思うのであれば、お小遣いを月ぎめにし、少なめにするのが一番です。長めの時間の中で、ほしいものをどう手に入れるのか、もしくは日々の支出をどう切り詰めていくのか、という計画性が育ちます。
    例)テレビを見ることの制限=随時注意→1日30分→1週間で3時間半

    ●ヒマが自律を促す、ヒマな時間を楽しめる子は人生に悩まない。

    ●Be Proactive(主体的であり続ける)by七つの習慣
    成功者の行動や姿勢を、努力やノウハウ、技・知識でなく「習慣」としてとらえなおす。
    無意識に行われることも多く、その行動や思考の実行に、努力や頑張りを必要としない状態。

    ●これからのグローバル社会でしっかり生きていくのに必要なのは、根本的な意欲とコミュニケーション力です。これは逃げずに聞く・話すことがベース。また、オリジナリティある発想は、他人と違うことに慣れることがスタート。

    ●家庭での子育ては、突き詰めれば自由と制限とをどう与えるかということです。職場での人材育成と、変わりません。

  • 著者さんいわく、子どもに与えるべきは「暇、貧乏、お手伝い」。
    暇で貧乏なら子どもたちは自分たちで遊びや生活を創造します。
    その通りだなぁと納得。
    昔友達ときせかえとか迷路とか自作して遊んだなー、オモチャで遊んでるときよりよっぽど頭使ってたと思う。
    携帯電話、テレビやゲーム、塾、習い事は暇を奪うものなので、時間制限をつけるなど慎重に。
    我が家はテレビは1日一時間まで、でもまだこれから小学生になったりしたらゲームだの携帯電話だの制限するのにきをつかうよなー、そこは親として気を付けなければ。

  • 子育てに大事なヒマ・ビンボー・オテツダイの習慣。

    特に貧乏(足りない状況)については、トレードオフ、交渉力、コミュニケーション力を鍛える機会になる。
    貧乏が意欲を高めて、工夫を生む。
    計画性を持つようになり、自分で決めた感覚(自己決定感)を持ちどんどん成長していく。

  • 「人生、夢が破れてからが勝負」
    教え子の多くは与えられすぎというか、親、過保護だなぁと思う。毎日毎日習い事とか。この本読んでから、とりあえずお手伝いさせてくださいね、と言っている(自分がどうだったかはさておいて)

    田舎長期滞在作戦、お手伝い至上主義

    指示を与え過ぎない←→指示待ち族
    予定を与え過ぎない→自己管理能力
    ものを与え過ぎない→発想力
    金を与え過ぎない→意欲
    答えを与え過ぎない→問題発見能力
    勉強を与え過ぎない→試行錯誤・学習能力
    夢を与え過ぎない→自己鍛錬機会
    (人生、夢が破れてからが勝負)

    お手伝いは勉強よりも大事

    貧乏→トレードオフ・交渉力・コミュニケーション力・意欲・自己決定・計画
    暇→発想・自律

    人生とは、「夢」を自分で創り、その実現のために計画を立て、実行し、そしてそれが奮闘むなしく敗れたあと、また再構築する、ということの繰り返し

  • 知識偏重の教育に一石を投じる一冊。親として一読の価値あり。

  • いいことかいてあるけど、このつくりだと自然体すぎてヒット本にはならず。もったいない?ゴールは就職力なんだけど、そこが見せ方として弱い。

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著者プロフィール

金沢工業大学大学院 教授
1964年大阪生まれ、福井で育つ。東京大学 理学部物理学科卒業後、ボストン コンサルティング グループ(BCG)、アクセンチュアで19年半、経営コンサルタントとして働く。92年 INSEAD MBA修了。2003年から06年 アクセンチュア 戦略グループ統括。2006年からは子ども・親・教員向けの教育活動に注力。現在は大学教授、著述家、講義・講演者として全国をとびまわる。K.I.T.(金沢工業大学)虎ノ門大学院 教授の他、早稲田大学ビジネススクール・女子栄養大学 客員教授。放課後NPO アフタースクール・NPO法人 3keys 理事を務める。『経営戦略全史』(2013)はビジネス書2冠を獲得。永平寺ふるさと大使。3人娘の父。

「2020年 『戦略読書 増補版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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