「朝10分」で仕事は片付ける ― 本当のダンドリとは何か

著者 :
  • プレジデント社
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感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (217ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784833419697

感想・レビュー・書評

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  •  タイトルを見ると仕事の段取り術の本かと思いますが、著者が日本全国の優良会社の朝礼を取材したコラム集です。
     朝10分の朝礼で仕事の段取りをつけておくと、1日は快調に始まり、快調に終わり、そして結果も出る。
    ……ということで、雑誌『プレジデント』に2007年から4年余りの間にかけて連載されていた「朝礼のヒント」を再構成した本だという。
     いわば「朝礼力」とでもいう本ですね。
     40社近くの企業の事例が紹介されています。
     私でも知っている超有名大企業も多いですね。

       
     本書の中で、某居酒屋チェーンの社長さんの言葉が紹介されています。

     
    「居酒屋のようなサービス業は従業員が輝いていなければダメです。繁盛するためには人が輝いていなくてはならない。繁盛店ではどこも工夫した朝礼をやり、気合を入れて、仕事に臨んでいました」

        
     これは居酒屋やサービス業のみならず、全ての業種、全ての人に言えることではないでしょうか。

        
     本書で紹介されている朝礼は色々です。各社非常に工夫されていますね。
     あの大企業や大チェーン店が強い秘訣はこんな朝礼にあったのか、と裏側を垣間見るような気分です。

         
     社員が考えたコミュニケーションゲームを行う企業もあります。   
     九州の食品スーパー・ハローデイの「笑いの練習」も面白い。

          
    「さあ、みなさん、大いに笑って健康になりましょう。隣の人はいい人だ。前の人もいい人だ。うれしいなあ。楽しいなあ。幸せだなあ、無限の喜び湧き出よ。わーはっはっはっ、わーはっは、わーはっは、わーはっは、わーはっは」

          
     この笑い方、ダン・ピケットの「ラフィング・ラグ」 に似ています。 朝礼のBGMはこれを聴け!

         
         
    ■[日々の冒険]気が塞いだらこれを聴け!「ラフィング・ラグ」 (ダン・ピケット)
      http://d.hatena.ne.jp/nazegaku/20110514/p1

        
    ……という風に、勢いのある企業は皆、朝礼をして朝からバリバリ活動しているぞっと。

      
     オビには
    「年収が高い人ほど「朝活」をしている」
    というフレーズがあります。
     しかし厳密にいうと本書で紹介されているのは個人が自主的に行う「朝活」ではなく、会社が強制的に行う「朝礼」です。
     下手すればブラック企業になりかねないのですが、うまく活用すれば効果があるのは分かります。
     一流企業の社員はこんな朝礼で鍛えられているから勢いがあるんだ、と思わされます。
     だらけて寝坊してたらこんな人たちに蹴散らされてしまうぞ、との警告です。  
       http://sfclub.seesaa.net/article/458764284.html

  • 多種多様な朝の過ごし方があるのが、わかる。企業風土や業界にあった朝活が新しい時代を築く!
    みんなで朝ごはんは自分も気に入りました。

  • まずは早起きをする。そしてその目的をはっきりさせる。
    例えば太田彩子さんのようにアウトプットをする。
    また嫌なことは朝やる。

    朝食をきちんと食べることも朝活。

    各社の朝礼の例が記載されている。
    職場で朝礼がなくとも自分一人での朝礼を導入してみる。

  • 朝会の事例集。タイトルと中身がリンクしていない様に思う。
    事例自体は、バラエティにとみ参考になります。

  • 朝活という言葉がはやる前から、早起き派。ちょいちょい使ってみたいエピソードも盛り込まれていたので、やってみようかな。。!

  • あんまり「ダンドリ」については書いてない。

    朝早く起きましょう
    朝から体動かすと目が覚めるよ
    etc
    …どっちかっていうと社内で行われる朝礼や朝活のケースステディって感じ。

    「さぁ、みなさん、大いに笑って健康になりましょう。隣の人はいい人だ。前の人もいい人だ。うれしいなぁ。楽しいなぁ。幸せだなぁ、無限の喜び湧き出てよ。わーはっはっはっ、わーはっはっ、わ^はっはっ、わーはっはっ」p147

  • 朝の10分を大事にし、朝の10分で仕事を片付けてしまえば、
    今日という一日は快調に始まり、快調に終わる。
    そして、結果も出るのだ

    この言葉の持つ意味を知っている人と知らない人では、雲泥の差があります。

    早朝型パパとなる前までは、夜な夜な夜更かししていた日々。
    この言葉に出会っていたとしても、きっと素通りしていたことでしょう。

    個人だけでなく、企業も推進し出してきた『朝』の時間。
    今週は、『朝』を上手に使っている会社が紹介されているこの本です。

    各企業の朝礼を紹介。
    これまでの『朝礼』のほとんどのは、
    社員の団結力を何となく醸成できればいいと考えがちだが、
    紹介されている企業にそれは当てはまらない。
    朝礼は従業員のトレーニングであり、組織の活性化でもある。

    朝礼の進行は、司会者の技量に左右される。『ぐるなび』

    朝のスピーチは身近なキーワードでわかりやすく!すし善

    10の内容を話して、2もしくは3の内容が相手に伝われば、それで良しとすべきでしょう。楽天

    これら以外にもチームとして参考になる『朝礼』が多く紹介されています。

    明日の朝礼のネタもあるかも…
    朝を上手に使い方には、バラっと読める本です。
    tag 朝活 朝礼

  • 多くの会社の朝の過ごし方例が紹介されている。
    が、結構参考にならない例も。
    自分に合った「朝ダンドリ」を見つけてみては?

  • チェック項目12箇所。前向きな性格に変えたい、会社の売り上げを伸ばしたい、部下のやる気を引き出したい、自分の部署にカツを入れたい、時間を有意義に使いたい人たちに編集。早起きすると先手が取れる。早起きして自分と向き合う。早起きは姿勢。情報の共有に朝を活用。朝食をしっかり食べるのも朝活。コストや効率ばかりでは人は動かない、奉仕と献身の精神で人は頑張れる。数字や商品の説明を印刷物で配るだけでは気持ちは伝わらない。楽しく働くだけでサービスの質が上がる。朝礼に黙祷を入れて安全意識を高める。朝一番に仕事のゴールを確認する。

  • 経営視点というか、人を育てる立場にある人にいい内容だと感じました。
    企業で、朝の朝礼時や朝の時間に、社員に向けてどんなことを
    実施しているとか、どういうことを求めているとか
    そういった内容が書かれていた。
    個人的には、仕事の段取り術など、万人受けする内容を期待したが、
    求めていたものとは違った印象だった。

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著者プロフィール

野地秩嘉(のじ・つねよし)
ノンフィクション作家
1957年東京都生まれ。早稲田大学商学部卒業後、出版社勤務を経て現職。人物ルポルタージュ、ビジネス、食、芸能、海外文化など幅広い分野で執筆。著書は『サービスの達人たち』『イベリコ豚を買いに』『トヨタ物語』『スバル―ヒコーキ野郎が作ったクルマ』『高倉健インタヴューズ』『日本一のまかないレシピ』『キャンティ物語』『一流たちの修業時代』『ヨーロッパ美食旅行』『ヤンキー社長』『新TOKYOオリンピック・パラリンピック物語』『京味物語』など多数。『TOKYOオリンピック物語』でミズノスポーツライター賞優秀賞受賞。

「2022年 『伊藤忠 財閥系を超えた最強商人』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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