カッシアの物語

制作 : 高橋 啓 
  • プレジデント社
3.54
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本棚登録 : 359
レビュー : 58
  • Amazon.co.jp ・本 (476ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784833419796

作品紹介・あらすじ

結婚も、職業も、死さえも…すべてが決められた"偶然の起こるはずのない社会"。そこに暮らす17歳の少女の運命を変える選択とは-。『嵐が丘』『風と共に去りぬ』そして、『トワイライト』に次ぐ新たなラブロマンスの傑作。

感想・レビュー・書評

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  • カイのように恋愛する男性はいないのではなかろうか。女性の考える恋愛小説ってこうなんだな、、と感慨深い。「性欲の科学」を読んだ後では特に。
    ディストピアに関しては、それを舞台にしているだけで管理組織では無く、担当役人の歪みが物語を動かしている。それが世界設定とあまりマッチしていないように感じるのは、まあ三部作の一冊目だから判断が早いのかもしれない。

    ・朝、目覚めると、緑の錠剤はまだ手のなかにあり、言葉はまだ口のなかにあった。

  • 結婚相手、職業、寿命まで決められている世界。

    食べ物もすべて配給制でカロリー管理され、過度な運動も禁止。
    絵や文学や歴史も定められた100個もの以外すべて破棄されていて、
    文字は書けず、自由に文章を創作することも許されない。

    すべてのことはあらかじめ決められているので迷うことはないし、
    肥満や飢餓もなく、病気は駆逐されているのでみな80歳まで生きることができる。

    そんな無風の世界で疑問も持たず生きていた主人公カッシアは17歳になり、
    すべてが完璧で理想的な幼馴染が結婚相手として選ばれる。
    能力の評価も高く順風満帆な人生だったが、
    世界の在り方に疑問を持った瞬間から少しずつ心が変わっていく。

    婚約者と謎の多い友人双方への好意に揺れ動くラブストーリーが軸となっているけれど、
    幸福とは何かとか、生きるとは何かという根源的な問いかけが根底に流れている。

    他の優れたファンタジーと同様、
    非現実の設定ながら骨格がしっかりしているので世界観が受け入れやすい。

    恋愛以外にも親子の関係や主人公が就こうとする「仕分け」という仕事など、
    多くの要素が絡み合っていて多層的、
    先が気になるから厚い本だけどあっという間に読める。

    主人公の変化や、打算的な部分もリアルだなと思う。
    婚約者がイイ男なのもよい。

    そして「この恋心すらすべて誰かに規定されたものだったのか」と悩む瞬間が、
    ありがちな展開ながらひりひりする。
    惹きこませる仕掛けがうまい。

    三部作ということで、
    読み終わると物語の序章…という印象が強いものの、
    この一作でも問題なく楽しめます。
    また大きな謎も生まれ、続きが気になる!

  • 管理社会のディストピアものと聞いて
    私が好きそうな設定だなぁと読んでみました。
    はじめトワイライトに雰囲気が似ているのかしら?って
    思ったけれど違う読み味。
    淡々としているけれど、その淡々とした中に
    逆にこわさを感じるディストピア。
    詩の引用が多いのが好きです。
    読みやすくてグイグイ引き込まれました。
    二巻以降で世界観のことがわかるのかな?
    一巻はまだ管理された社会での疑問に目覚めたばかり、というかんじなので
    外からこの世界を見てみたいです。
    続きが早く読みたいな。

  • 前半ネタバレなし、後半ネタバレありで書きます。

    原題は表紙右上にある"MATCHED"。476ページもあり分厚い本だが、読みやすいのであっという間に読める。ただ感傷的というかポエミーな文体なので、合わない人はとことん合わないかも。まさに思春期の少女の文章って感じ。
    また、原文を読んでいないのでこんなことを言うのはフェアじゃないが、翻訳はあんまり良くない。特に会話、なんかスムーズに流れない…意味が判然としないところも。まあ、すごく読みにくい、というほどではないが。
    それから世界観について、近未来的な舞台装置がいろいろ出てくるが、原理も外観も詳細に説明されことはない。ので、そういう部分を楽しむタイプの人には向かないかも。そこをふわっと流せて、ストーリーラインを追う方に重きを置くタイプの人には読みやすいだろう。好みの問題。
    内容について、ディストピア的な設定や世界観は魅力的だと思う。錠剤とかのガジェットも、いい味出してる。が、恋愛部分が個人的にはあんまり好きになれなかった。

    以下ネタバレありの感想です。

    カッシアの恋を素直に応援できない。ただの純愛だったらよかったのに…。ザンダーが可哀想。最初っからカッシアがザンダーに恋愛感情一切ないなら、気の毒だけど仕方ないよねと思えたけど、そうじゃないし。ちゃっかりキスして、甘いとか感想言ってるし。極めつけは、「もし選べる世界にいたらザンダーを選んでいたか」的な質問に「もちろんよ」って…意味がわからない。それってカイにも失礼では?カッシアはカイを「選択」したんじゃないの?なのに選択できる世界ならザンダーを選択する?どういうこと?いろいろあってカイを好きになったけど、ザンダーに恋する世界線もあるって言いたいの?意味がわからない。
    結婚するならザンダーだけど恋してるのはカイ、的な我が儘な理屈の上で揺れ動いてるようにしか見えない。
    リアルといばリアルだが、共感できない。

  • ディラントーマスは偉大

  • SF&恋愛小説。
    ディストピアの舞台設定が興味深く、引き込まれる。そしてとても読みやすい。

    (小口も彩色してある装丁はかわいいけど、ちょっと濡れるとインクがにじんでしまうのが気になった・・・)

  • 食事、職業、結婚、死も「ソサエティ」の管理のもと行なわれる完全管理社会。
    主人公カッシアは生まれたときから管理社会の一員であり、何の不満もなく生きていたが、あるトラブルからカイという少年と関わる。
    カイに惹かれるうちに、管理社会のゆがみを感じ、主体的に生きることを求めはじめる。

    設定が面白い。

  • 会社を設立する辺りから忙しく、しばらく本を読んでいなかったのですがこの本は新聞の広告を見て、すぐに購入しました。購入した時、自分の運命は決まっている!(悲観的な意味で)と思っていた時期だったかもしれません。そういう意味でカッシアの住む世界、カッシアの選択がどう影響をおよぼすのか?気になったのだと思います。3部作なので結末は分かりませんが・・絵があまり好みではないので★マイナス1です。

  • 映画化楽しそう

  • 重たくて電子書籍がないか見たがなかった…。

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