つながらない生活 ― 「ネット世間」との距離のとり方

制作 : 有賀 裕子 
  • プレジデント社
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本棚登録 : 396
レビュー : 47
  • Amazon.co.jp ・本 (343ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784833419956

作品紹介・あらすじ

朝起きてすぐツイートしますか?休日もメールを見ますか?フェイスブックの書き込みが気になりますか?毎日、充実していますか?昔から、みんな「騒々しい世間」との距離のとり方で悩んでいた。7賢人に学ぶ、「適度につながらない」ための知恵。

感想・レビュー・書評

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  • 現代の"つながり"との距離感についてのエッセイ+過去に人はいかに新しいメディアなり技術なりと向き合ってきたかの考察、そこからどんなふるまいが考えられるか、という話。
    二章の過去の賢人たちとのメディアとの向き合い方の考察がメインで、そこが面白い。

  • どうにかツナガリを利用してモノを売りたいと思ってる身にはつまる内容。でも個人的には確かに、デジタル断食が時には必要だと思う。

  • 2013年最初の一冊。ネットからたまには離れる事の効用を西欧の賢人たちの生き方を参考にといている。大事なのはいかにデジタル機器の利用と折り合いつけるかって事であり、徹底的な反ネット、デジタルの論調ではない。

  • SNSが無くてはならない存在になった今、過剰な繋がりや情報洪水による弊害があると思う。繋がらない選択もあることを七賢人から教わる事が出来ます。

  • SNSが普及し、常に誰かと繋がっている気がするのは楽しい気もするのだが、やはり、ここに書かれている通り孤独に耐えられるのが大人であり、けじめを付けられる人なのだと思う。
    自分の記事に“いいね”やコメントを付けられないと落ち着かない、メールには直ぐに返信が来ないと不安になるなど、そんな事で忙しい気分でいるのもナンセンスなのだ。
    ほどほどにが一番いいのだろうが、それが難しい。

  • プラトン:
    深みと充足を得るには、人混みから離れること。
    現代人は、「アテネ郊外への散策」と同じことを自己流にアレンジして実践する
    内面的な充足を得手、自分の直感や発想を信じる術を身につけよう。
    こうした自由を手に入れた人は、外面世界での生活を最大限に活かして楽しむことが出来る。
    ・「今日はコレ」のどれか1つを選び、徹底的に読み込む。目を通した何冊もの中から一冊に絞る。
    ・意識的に騒音を遮断できるかどうか。騒音に囲まれた部屋で自分の問題と向き合うのに適した「フロー体験」を探す。
    ・画面に向かう時間が長くなれば長くなるほど「心理状態」がよくなるか? 時間が長くなればなるほどYESと答えるのが難しくなる。
    ・内面正解が深まった幸福感が広がるどころか、浅くなって不快感が募る。
    ・読書関連のテクノロジーは、利用者を読者に没頭させないしくみになっている。
     慌ただしい環境で考えたり書いたりしていては、たいていは受け身でオリジナリティにかける、賞味期限の短い言葉しか生まれない。
    ・私たちが外の世界にもたらす最大の贈り物は、内面奥深くにひそんでいて、取り出すにはそこまで到達しなくてはならない。
    ・人生でもっとも大切でやりがいのある仕事をする上では、内面の探求は好ましいだけでなく欠かせないものだ。
    ・内面の探求への必要性は以前にも勝ると劣らないほど大きいが、テクノロジーはことごとく逆の方向性を帯びている。
    ・つながりをいっそう緊密にして、集団や人混みとの接点を増やそうとしている。
    ・読書という経験を「外向き」に持って行こうとする電子書籍リーダーは、
     読書しながら「自分の内面を探求する」のは、紙の本に比べて格段に難しい。
     
    ・朝一番のメールチェックを控えると、仕事とプライベートの区別を守りやすくなる。
     仕事とプライベート、両方の人生を真剣に生きようとするならこの線引きはかなり重要。
    ・赤ん坊:蕎麦にいる母親が、すこし目を離されることによって一人の状態というものを知る。
     母親と一心同体ではないと気付くが、「たとえ一人でも、守られているから安心だ」と納得しはじめる。
     
    ・ネット安息日:
     集に一日はネットを使わずに過ごす。6ヶ月後には劇的な変化がおきる。
     
    ・USA Todayの論説ページ:
     技術が、コミュニケーションを「進化」ではなく「劣化」させている。
     無意味に絶えずつながる状態が作り出されている。
     
    ・カレッジでの「夕べの祈り」の復活:
     旧来の意図は「宗教儀式」だった
     現在は、宗教と関係無く、デジタル機器を手放して熟考するための時間として設けられた
     スマホなどを預けて、一時間ほど静かに座る。
     ガジェットに囲まれた、あまりに慌ただしい毎日にかけたものを補う
     
     21世紀の「ひとごみ」のなかで長くすごしていると、理路整然とものごとを考える機会が減っていく 

  • 僕はSNSを使い、ブログを使い、そしてメールも使います。
    一日の時間をふと、振り返ってみると、かなりの時間をディスプレイに向かって過ごしているなあと、感じます。
    また、自分が発した情報に対する反応が気になりそわそわする、そんなことが多くなっていて、「このままでよいのかなあ」と漠然と不安を感じていました。
    そんな不安のヒントになるかと思い読んだのが、この本です。
    まず、「人との絆を育み、感情面、社会面、精神面の飢えを癒せる」というデジタル機器のメリットが提示されています。
    しかし、過度に「つながり」を重視し、デジタル機器を使いすぎてしまった場合には弊害が生じるとしています。
    その弊害とは、大きく以下のようなものと、理解しました。
    ①精神面の動揺
    ②人間関係への悪影響
    ③仕事の効率への悪影響
    そして、他者との接触が増え、「情報過多」になったのは、デジタル機器が発達した現代に始まったのではなく、これまでの人間社会の発展、技術の進歩の段階でも、起こったことであるとして、プラトンやシェークスピアなど7人の賢者の、「対処方法」を紹介しています。
    僕がこの本を読んで特に腑に落ちたなあと感じたのは、「他者からの情報を取り入れ、それを吸収するだけもしくは反射的に対応しているだけでは、自分の頭で”考える”という時間・習慣がなくなってしまう」ということ。
    これまで漠然と感じていたことなのですが、改めて認識することができました。
    そして、自己の内面世界に触れ高めるためには、ディスプレイを空間的に遠ざけ、一人で考える時間というものを、意識して作らないといけないなあと感じました。
    ネット空間、デジタル機器との距離感に疑問を感じていた僕には、ヒントになる部分の多い一冊でした。

  • つながっている時間が長くなるにつれ、スクリーンのせいで毎日の生活に変化が生まれ、慌ただしさが増してわたしたちは髪を振り乱すようになる。そして、とても大切なものが失われていくのだ。その大切なものとは、「奥深さ」という一語に凝縮されるものの考え方や時間の使い方である。考えや感情の深み、人付き合いの深み、仕事や活動すべての深み、深みがあってこそわたしたちは意味のある充実した人生を遅れるのだから、それにが失われたままになっていることは愕然とする
     テイリッヒ 孤立は一人でいることの苦痛を、孤独はその換気を表す

  • 適度につながらないための知恵。距離、心、道具、儀式、自分村。

    スクリーンがないのは、むかし、こども、としより。

  • 僕ら、ネットで繋がりすぎ。つながる喜びとプレッシャーに毎日囲まれている。
    すぐに調べなくたって困りゃしないし、つながったところで、何を食ったとか飲んだとかに紛れて大切な情報はなかなか見つからない。
    目の前の人や出来事のほうが大切、あるいは自分一人の時間がどれだけ大切か。

    偉人にならい、さまざまなコミュニケーションの変革があげられています。
    話し言葉から文字にうつりゆく伝達で、どんな問題が起きたか。印刷の発明に怒りの声をあげた人々。「魔法のような」機器を手にしてこんなになってしまった僕らは、誰に怒ればいいのだろう。

    著者は週末は電源を切ってしまうことにしたけれど、別にどうってことない、という例をあげます。
    そう、どうってことないはず。なのに、まるで禁酒のようにむずかしい。

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