私、社長ではなくなりました。 ― ワイキューブとの7435日
- プレジデント社 (2012年2月28日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (206ページ)
- / ISBN・EAN: 9784833420006
作品紹介・あらすじ
なぜ会社を作ったのか、なぜこんなにもむちゃくちゃな経営をしたのか、そして、なぜ破綻させなくてはならなかったのか。
感想・レビュー・書評
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ブックオフでamazonの中古相場より安く売っていたので衝動買い&読み。
書いてあることが誇張でなければ、こんな人でも社長になれ、しかも、会社を20年も維持できるのかと思ってしまう。社長になる人って、小さいときからリーダシップを発揮して、自分を律し、ストイックな生活をしているイメージがあるので意外。
会社をつぶしても、その経緯を本にして世に出すのはクレバーだと思う。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
半日で読了。巷にある成功談より勉強になる。
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明日の仕事が決まっていないことよ。も、明日からの満員電車が決まっていることの方が、私には怖かった。
十年後の将来が決まっていないことよりも、十年後の自分がみえてしまうことのほうが、頭がおかしくなりそうだった。 27 -
変な本だと思う。
1章は社会人になる前のことが書かれているが、「自分が他の人とは違うんだ」「レールの敷かれた人生は馬鹿らしい」みたいなエピソードが列挙されている。
普通は2章以降で「そんな特別な自分がいかに成功してきたか」が書かれるいけ好かない部類の本になるんだろう。
でもこの会社は破綻してしまう。
(部分的に成功した話も書かれているが)本書の基本的な論調として、自分勝手で愚かな社長がどのようにして会社を破綻させていったかが淡々と書かれている。
著者は最初から最後まで経営者としてズレ続けている。
「健全な企業がいかに狂っていったか」とか「どん底の状態からどうやって這い上がった」とかそういった変化じみたものは本書には含まれていない。
7435日もの間本質的に変わらなかったというのが本書のメッセージだと思われる。
単純に自分が愚かだという本なら書ける人はいっぱいいるのかもしれない。
ワイキューブという(特にメディア的に)有名な企業の元経営者が赤裸々に書いている、という点が本書の売りなんだろう。
私利私欲で会社経営をやっているような人間が優秀な人材を集め、20年の間企業を存続させ、ある程度有名にしたという点は興味深い。
おそらく何か人を惹きつける魅力が著者にはあるんだろう。
この本からは全然伝わって来なかったが。 -
昔から彼の本を読んでいたので、私自身もケジメをつけるために、この本を買いました。
彼のやったことや発想は面白く、今のビジネスシーンでも残っているものが多いと思う。
しかし、失敗した。私なりに思う失敗の原因は、彼が「ええかっこしい」だからだと感じた。 -
「千円札は拾うな。」で有名な安田さんの本は、
これまで何度か読んでいましたが、
この本はこれまでの中で一番面白かったです。
というのも、自分の会社を潰した話ですから、
これまでの本とリアリティーが全然違います。
著者は銀行から借りれるだけお金を借り、
会社の中で好きなことをして、
最後にはキャッシュが足りなくなって、
会社を潰してしまったのですが、
こういうことをすれば会社にとってよくない、とか
こんなことをすればこんなところで不具合が生じるってことが、
本を読みながらよくよく分かりました。
うすうす感じてはいたけれど、社長の奇抜なメディア戦略で
顧客を獲得していった感じでしょうか。
ある面は参考になるけど、ある面は反面教師にしたい…、
そんな感想を持った本でした。
ちなみに、会社倒産系の本は、
「社長失格」や「シリコンバレー・アドベンチャー」が
圧倒的にお勧めです。 -
知っていますか、ワイキューブ。
とんでもない人気を博した人材コンサル会社。
新卒の企業説明会もホール貸し切ってとんでもない規模で開催され、憧れの企業として一世を風靡していました。しかし、、、この結末を誰が予想したか。社長が語る一企業の終焉に虚しさを感じた。 -
栄枯盛衰。けして社長としての器がなかった方ではないと思う。
優秀なブレーンと自らの身の丈に合った経営と勝負所の勘を間違わなければ良かったのだと思う。 -
ビジネス書は成功ものより失敗もの方が役に立つ。サイバーエージェントの藤田さんの「渋谷ではたらく社長の告白」と内容が似ている。どちらもテナントや福利厚生に金を使いきり、株価とキャッシュフローに一喜一憂するというところに共通点がある。勢い良く読んでしまったのでまだ内容が消化しきれていないが、じっくりと自分の物にしていきたい。著者の経験を無駄にしないために。
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不思議な本だ。
正直な方なのだろう。
そんなにウソは書いてないと思う。
こんな考え方であれだけもてはやされ、20年も会社を維持できたことに驚愕する。
うーむ…。
奇妙な読後感が残る本だ。
うーむ…。