ワーク・シフト ― 孤独と貧困から自由になる働き方の未来図〈2025〉

  • プレジデント社
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  • Amazon.co.jp ・本 (402ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784833420167

作品紹介・あらすじ

「食えるだけの仕事」から「意味を感じる仕事」へ
「忙しいだけの仕事」から「価値ある経験としての仕事」へ
「勝つための仕事」から「ともに生きるための仕事」へ

感想・レビュー・書評

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  • 大学のゼミの課題図書。
    いくつかのペルソナが登場し、そこに筆者の未来予想図を投影していく構図なので、読み易い。
    本書発売が2012年で、当時から13年先の2025年を未来予想しているわけだが、相当的中しているなと思う。勿論コロナは想定外だったはずだが、筆者は当時からコロナの出現に関わらず、オンラインでの授業、ビジネスが活性化することを予知していた。
    ゼミで読んでいた当時は、既に少子高齢化、グローバル化と言った波の中にいたので、10年先もそれの延長だよなぁ…と思っていたけれど、社会人になって改めてこの本を手に取ると、もっと個としての能力を鍛えつつ、ライフワークバランスを意識した効率的な働き方をしていく必要があるなと、より強く意識させられる。

  • 3つのシフトで自分の価値観に合った働き方を実現する。
    世の中は大きく変化しており過去の常識、固定観念は全く通用しなくなっている。
    昔は新卒で入社し、60歳までがむしゃらに働き、社内での昇進、昇給を横一線で目指すのが当たり前でそれで幸せな人も多かった。これからは、100歳まで生きる人が増え、70、80歳まで働く人も増える中で、多様な働き方が受け入れられるのはごく自然なこと、60歳からのセカンドライフを目標にするのではなく、仕事で心が満たされて、人それぞれのライフスタイルに合わせて働けるようにしていく。

  • リンダ・グラットンが長寿化社会、日本へ語る。一人ひとりが「社会の開拓者」になるために | Forbes JAPAN(フォーブス ジャパン)
    https://forbesjapan.com/articles/detail/41088/1/1/1

    働き方はどう変わる? リンダ・グラットン著「ワーク・シフト」書評|@人事ONLINE
    https://at-jinji.jp/blog/10486/

    『ワーク・シフト』著者、リンダ・グラットン教授に聞く「なぜ私たちは漠然と未来を迎えるべきではないのか」(上) | PRESIDENT Online(プレジデントオンライン)
    https://www.google.co.jp/amp/s/president.jp/articles/amp/7240%3fpage=1

  • 多くの人に勧めたい良著。非常に面白かった。

    グローバル化、技術革新、環境問題、高齢化、等々の急速な変化により、仕事・働き方がどのように変わるのか、分析した本。

    これら変化のメリット、デメリットが色濃く反映された、具体的な未来のシナリオ(仮想)がいくつか描かれている。そして、これから変化に対応するため、変化をチャンスに変えるため、どう行動すべきか、述べられている。

    未来のシナリオは、ある意味、かなり恐ろしいけど、避けては通れない。「それなら、精一杯、楽しもう。変化をアドバンテージにしよう。」という著者のメッセージ。
    考えさせられる。自分としっかり向き合ってみようと思える。

  • 大量消費・給料のモノサシから、情熱を傾けられる経験へシフトする。非常に共感。
    選択的認知か、似た論調をみんな最近の著書で見かける。本田直之、酒井穣、小倉広、西村佳哲、、など。
    13年後、遠いようで近いのか、今からは想像もできないようなことは書かれていない。それだけにリアル。

  • これからのキャリアを考えるにあたって、どのような潮流があるかを知ろうと思い拝読。本書では大きく3つの”シフト”をしていかなければならないと述べられている。
    1.ゼネラリスト的な技能を尊ぶ常識を問い直すべきである。
    2.職業生活とキャリアを成功させる土台が個人主義と競争原理であるという常識を問い直すべきである。
    3.どういう職業人生が幸せかという常識を問い直すべきである。

    なぜ、このような”シフト”が求められるかは、未来を形づくる以下の要因によるものである。
    1.テクノロジーの進化(主にインターネット・デジタルの進化)
    2.グローバル化の進展(人口バランス、貧富格差の問題)
    3.人口構成の変化と長寿化(労働人口構成の変化)
    4.社会の変化(ワークライブバランス意識の向上)
    5.エネルギー・環境問題の深刻化(エネルギーの枯渇と持続可能性)
    本書では、こういった変化に伴う世界の未来がストーリー仕立てで描かれている。
    2部・3部ではそれぞれ最悪の未来と望ましい未来の予測が述べられた後で、4部にて働き方のシフトが述べられている。
    特に考えさせられたのが、この4部の内容である。

    仕事の世界で求められる3つの資本がある。知的資本(=知識と知的思考力)・人間関係資本(=人的ネットワークの強さと幅広さ)・情緒的資本(=自分自身について理解し、自分の子なう選択について深く考える能力・勇気ある行動をとるために欠かせない強靭な精神をはぐくむ能力)である。これらの資本に関連して、冒頭で書いた3つのシフトが対応する。

    <知的資本>
    グローバル化が起こると、相当熟達した人材を適時に登用することも不可能ではなくなるため、たとえ幅広いものであったとしてもある程度の知識・経験では、歯が立たない時代がやってくる。そうなったとき、いくつかの専門技能を連続的に習得していく能力が求められてくる。合わせて、この能力を外部に押し出していくためにセルフマーケティングの能力も求められるである。
    また、漫然と専門性を身に着けようとするのではなく、未来においてどういったスキルのニーズが高まるかも想像したうえで、その技能型の技能より高い価値を持つというのはどういう場合かを考えることが大切である。要は、①その技能が価値を生み出すことが広く理解されているか、②その技能の持ち主が少なく技能に対する需要が供給を上回っているか、③その技能が他の人に模倣されにくく機械によっても代用されにくいかを考えることが重要である。なお、そのうえで自分の好きなこと(仕事と遊びの境界線をあいまいにしても苦でないこと)を選ぶことも欠かせない(得意×好き=本当にやりたいこと、というのは『世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方』を参照)。
    このシフトで特に気になったポイントは、「カリヨンツリー型のキャリア」というものである。これは、仕事に打ち込む期間と余暇や専門性向上のための期間を明確に区切りながら、キャリアを形成していく方法である。上記のように際立った専門性が求められる時代においては、まとまった時間が必要であるため、このような働き方が主流になってくれると自分としてもうれしい。

    <人間関係資本>
    日本でいえば、高度経済成長期のように孤独に競争しあうことで自然にパイが拡大していったような時代もあったが、今後はこのような状況を前提にするとうまくいかないことが増えてくると予想される。では、今後はどのようにすればいいかというと、ほかの人たちとつながりあってイノベーションを成し遂げることを目指す姿勢にしていくべきということになる。このことはある意味で、『人口減少社会のデザイン』で述べられていたことと通底するところがある。
    そのために必要なコミュニティとして、①ポッセ(=声をかければすぐ力になってくれる面々の集まりで、比較的少人数のグループ)、②ビッグアイデア・クラウド(=自分の人的ネットワークの外延部にいる人たちで構成されており、比較的大規模なグループ)、③自己再生のコミュニティ(=現実の世界で頻繁に会い、プライベートでくつろげる時間を過ごせるメンバーで構成されているグループ)があげられる。

    <情緒的資本>
    エネルギー問題が深刻化してくる今後においては、モノの消費から精神的豊かさを追い求める時代に変化していく(していかざるを得ない)。そうなると、際限ない消費に終始する生活を脱却し、情熱をもって何かを生み出す生活に転換していく必要がある。
    漫然と生きていくだけでは、冒頭に記載したテクノロジーの進歩により、いつでもどこでも無理矢理に社会と繋げられ、気の休まらない時代が到来する。
    自分の価値観をきちんと理解し、何を優先すべきかを明確にし、それに沿った人生設計をすることが重要である。このプロセスでは選択が求められるため、ジレンマが生じることも往々にしてあるが、それを乗り越えて納得のいく選択を行うことが必要となる。
    なお、これは人生全般レベルに限らず、仕事においても同様であり、自分の価値観を確立(もしくは明確に認識)し、情熱を注げる仕事に打ち込むことが人生を充実させるうえで不可欠である。

  • 2025年に世界の人々はどのような働き方をしているかを予測し、提言。これからの自分のキャリア計画に違和感なく収まる。

    377ページ
    「みなさんが充実した職業生活を送れるかどうかは、次の3つの課題に対処する能力によって決まります。第一は、職業人生を通じて、自分が興味をいだける分野で高度な専門能力と技能を習得し続けること。第二は、友人関係や人脈などの形で人間関係資本をはぐくむこと。とくに、強い信頼と深い友情で結ばれた少数の友人との関係を大切にしながら、自分とは違うタイプの大勢の人たちとつながり合うことが大切になります。第三は、所得と消費を中核とする働き方を卒業し、創造的になにかを生み出し、質の高い経験を大切にする働き方に転換することです。

    ポッセ--頼りになる同志
    305ページ
    ☆ポッセは比較的少人数のグループで、声をかければすぐ力になってくれる面々の集まりでなくてはならない。また、メンバーの専門技能や知識がある程度重なり合っている必要がある。専門分野が近ければ、お互いの能力を十分に評価できるし、仲間の能力を生かしやすい。
    ☆ポッセのメンバーは以前一緒に活動したことがあり、あなたのことを信頼している人たちでなくてはならない。知り合ったばかりの人ではなく、あなたのことが好きで、あなたの力になりたいと思ってくれる人であることが重要だ。
    ☆充実したポッセを築きたければ、ほかの人と協力する技能に磨きをかけなくてはならない。他人に上手にものを教え、多様性の強みを最大限生かし、たとえバーチャルな付き合いでもうまくコミュニケーションを取る技能が不可欠だ。

    ビッグアイディア・クラウド
    308ページ
    ☆ビッグアイディア・クラウドは、自分の人的ネットワークの外縁部にいる人たちで構成されなくてはならない。友達の友達がそれに該当する場合が多い。自分とは違うタイプの人間とつながりを持つことが重要だ。
    ☆ビッグアイディア・クラウドは、メンバーの数が多いほうがいい。ポッセは最低3人いれば成り立つが、ビッグアイディア・クラウド何百人ものメンバーで構成される場合もありうる。

    自己再生のコミュニティ 支えと安らぎの人間関係

  •  2012年読んできた本の中でも特におすすめの良書。
     先日も書きましたが、一つの活動体(会社や組織)にしがみつく
     時代ではなくなる。そのことを本書では、
     「連続スペシャリスト」としてネーミングされています。

     ----------------------------------------------------
     ゼネラリストと会社の間には、社員がその会社でしか
     通用しない技能や知識に磨きをかけるのと引き換えに、
     会社が終身雇用を保障するという「契約」があった。
     ………問題は、そうした旧来の終身雇用の「契約」が
     崩れ始めたことだ。ゼネラリストがキャリアの途中で
     労働市場に放り出されるケースが増えている。
     そうなると、一社限定の知識や人脈と広く浅い技能をもっていても、
     大して役に立たない。
                             (本書より)
     ----------------------------------------------------- 

     働き方について
     5つのトレンドと3つのシフトをわかりやすく、
     たとえ話を織り交ぜながら、
     読者に呼びかけている良書です。

     働くことで、どんどん情熱が持続でき、
     傾けつづけることができる。

     そんな価値ある経験の積み重ねをしていきたいと思います。

     一人ひとりが働く定義も勉強同様、再定義する必要があります。

  • やっぱり、なんていうか、こう言うとベタですけども、これからの時代も生涯学習の時代なんだと思いました。自分を変えたい人、既存の価値観と自分の価値観が合わないことに不安を感じている人、そういった人たちの盾となり安定剤となるような本だと思います。おもしろかったです。「漫然と迎える未来」には孤独だったり貧困だったりする未来が待っていて、「主体的に築く未来」には自由で創造的な人生が待っている。そして、その「主体的に築く未来」にするためには3つのシフトが必要。第一は、ゼネラリストからスペシャリストへのシフト。専門技能を絶えず磨こうという話。第二は、性格の異なる3種類の人間関係を築こうという話。第三は、自分についてより深く理解し、価値観を再考し、そのうえで、情熱を持ってなにかを行う生活へという話。そうそう、ナルシシズムの話も載っていて、ジェネレーションYだとかZだとかでこれはあると思いましたね。自分の立位置が不安だと、ペラペラと自分の良いところややってきたことを喋り出すのってある。そうやって自分を安心させたいわけですが、それはそれで、自己中心的以外のなんでもないんですよね。けっこうみんな気付いていないと思いますが、こういうの、若い人に多いですよ。僕も若かったころそういう傾向はあったと思うし、周囲を見てそう感じてましたもの。自分たちが正しいとするんですよ。大学のランクが中くらいだとしても、もっと上のエリートよりも自分たちの方がバランスがよくて真っ当だと思っている。そういうのって今の若い人にもあります。で、原因は、そうやって自分を安心させないと、折れてしまうからなんです。

  • Life Shiftに続き、同書も読了。
    時間に追われない未来を作るため、3つのシフトを提言。
    (1)専門技能、(2)人間関係、(3)所得・消費を中心とした生活とは違う、自分なりの価値観をもち豊かな人生をもつ、

    というもの。

    自分があと数年後に今の会社のもっと上の方に行ったとした時に、どういうマネジメントが求められるのだろうか、と考えて読んでいたら、最後の最後に「経営者への手紙」があり、心構えが説かれていた。

    テクノロジーやグローバル化の影響を冷静に受け止め、そこから起こる変化を柔軟に受け入れる度量が必要だと思われる。

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著者プロフィール

リンダ・グラットン
ロンドン・ビジネス・スクール経営学教授。世界経済フォーラムの「新しい教育と仕事のアジェンダに関する評議会」責任者。世界で最も権威ある経営思想家ランキングであるThinkers50のトップ15にランクイン。「人生100年時代」の提唱者として2018年には「人生100年時代構想会議」のメンバーに任命された。


「2022年 『まんがでわかる LIFE SHIFT 2(ライフ・シフト2)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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