未来企業 レジリエンスの経営とリーダーシップ

制作 : 吉田晋治 
  • プレジデント社
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レビュー : 35
  • Amazon.co.jp ・本 (350ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784833420938

感想・レビュー・書評

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  • 「ワークシフト」と「ライフシフト」の間に挟まれて、あまり目立たないグラットンの「未来企業」。原題はKey。

    今ひとつ、受けなかったみたいだけど、グラットンによると、これまでになく苦労して、自分の安全圏を乗り越えて、書いた力作とのこと。

    位置付けとしては、「ワークシフト」が働く側に立っていたのに対して、「未来企業」は、同じトピックを企業側から考えたもの。

    そういう意味では、通常の「経営学」の本に近いかな?

    確かに「ワークシフト」と「ライフシフト」に比べると、やや地味だけど、個人的には、結構、楽しめた。

    結論からいうと、ここで言われていることは、「ティール組織」と同じ方向に向いているということ。

    出てくる会社も一部「ティール組織」と同じ会社がいる。

    大きな時代のトレンドを踏まえると、「ティール組織」的なものになる必然性を感じた。

    あと、シナリオプランニングの話とかも出てきて、かなり「学習する組織」度は高い。

    グラットンは、ロンドン・ビジネススクールの教授で、アメリカの主流の経営学の流れからは一定の距離があるのだと思うが、それでも、同じ英米系プラグマティズムが強い環境にいるのだと思う。

    そんなところでも、「ティール」化しているんだな、と変な感想を持った。(もちろん、センゲはアメリカのど真ん中で、「学習する組織」やっているんだけど、アメリカは、サブカルチャーとして、ああいうものを受け入れる一定の余地はある気がする)

    言っていることは似ていても、「ティール組織」ほどは、なぜか面白くない、のはなんでだろう?

    同じことをいうのでも、書き方というのはあるな。

    もちろん、主流派には、グラットンの書き方の方が、受け止めやすいんだろうけど。

  • 読みかけにつき、まだ評価未定。だが、ワークシフトに比べると、フォーカスが甘い気がする。総花的?

  • とても良い。ケースはいくつか読み飛ばし。

  • 企業がレジリエンスを高めるための3つの領域を提唱し、領域ごとの方法を事例を交えて説明してくれる。ただし、主張と事例が淡々とかつ入り交ざった印象が強く、単なる好事例のご紹介にも見えてしまう。読み終えてから、あらためて序章に戻り、「著者が主張したかったのは、何か」を考えたが、「あれもこれも大事」という総花的な印象だけが残った。

  • 内容が難しく正直ぜんぜん呑み込めていない……非常に読みごたえありました。企業が社会的意義を持つことの重要さについて、かな?(実際には重要だよどころの書き方ではなく、それが使命であり本質でないなら未来は悲惨だぞくらいの文脈だった気がする)短期的視座にとらわれず、世界全体の持続性や発展のための協働を説く本。この考えが標準となるよう、市民として労働者として行動しなくてはと思う。

  • 『ワークシフト』の続編。筆者の主張は一貫していて、より良く変化に対応して生き残るためには、コミュニケーションの質と量を改善しなければならない。そのためにはこれまでの前提を取っ払って改革する必要がある、ということ。あとはそれを補強するためのいくつもの企業の事例集。

  • ワークシフトで。

  • ・前著「ワークシフト」の企業バージョン=本著「未来企業」。

    ・企業は今後、どのような活動にどのような方法をもって取り組むべきか。その答えの中核は、不確実性の増す世界においてもっとも重要な能力「レジリエンス」(ストレスからの回復力、困難な状況への適応力)。

    ・企業のレジリエンスは①職場環境、②地域・サプライチェーンの末端まで、③若者の失業問題や、気候変動といった「外側」の3つの領域に分けて考える。

    ・貧困と格差の現実:20世紀の終わりの10年間に貧困の削減が何度も約束されたにもかかわらず実際は貧困にあえぐ人は毎年平均で2.5%ずつ増えた。約20億人がグローバル化から完全に取り残された国で暮らしている。アフリカ人のほとんどは40年前のほうが裕福だった。

    ・企業の中核となる社内レジリエンスが失われると、企業で働く人々は目標を達成するための気力も能力も失って、イノベーションを起こすことができなくなるだけでなく、地域社会に手を差し伸べたり、グローバルな問題に立ち向かったりすることもできなくなる。社内レジリエンスという核を構築するのは、企業が持っている資産と能力、特に重要なのは人的資産だ。

    ・精神的活力を高める:なぜ仕事でストレスがたまる現代の働き方の典型的な理由 ①仕事でも家庭でも疲れが残る。②世代間の摩擦が大きくなった。③ストレスのたまる仕事が増えた。④時間が足りない。

    ・未来の働き方は・・・共同作業やテクノロジーでつながることを強制されていつも仕事に追われて疲れ果て、人口の過密した都市への長い通勤時間がますます苦痛になる一方で、24時間週7日、ほとんど休むことのないグローバルな生産体制によって活力が次第にうバレていく・・・いまよりもっと私たちから活力を奪うものかもしれない。

    ・個人のレジリエンスと精神的活力を高めるために、企業としてどのような取り組みをおこなえばよいか。1)働き方を変える 2)仕事中に自由時間をつくる 3)自然なリズムに合わせる

    ・リーダーシップの責任は、未来に合った企業をつくると従業員や株主に約束することだ。未来の企業は、この不安定な世界では避けようのない外部からの衝撃に耐え、世界が結びつきを強め、革新的で創造的になったことでもたらされる計り知れない恩恵も受ける存在でなくてはならない。リーダーが未来に合った企業をつくるという約束を守るには、絶えず社内のレジリエンスを高め続けなければならない。そのためには、組織内のあらゆる人々の知性と知恵をどこまでも増幅し、人々の気力を高めて満足させ、多様性のある人脈や深い人間関係がもたらす刺激やイノベーションを生かす機会をつくらなければならない。

    ・リーダーはフォロワーが目指すべき目標を設定し、資源を適切に配分して多くのグループに影響を与え、思いやりを持って社会貢献する行動を支援するとともにその手本となり、さまざまなステークホルダーにこの壮大な取り組みへの参加を促している。

    ・「自分の仕事は考える力を伸ばし、実験やイノベーションを可能にするか?」「仕事とプライベートの関係は活力を生み出して高める源になっているか?」「他人と強調して濃密で深い人間関係を築きながら働いているか?」と自問自答してみたとき、その答えがいずれも「ノー」だとすると、自分がしている仕事、自分が働いている企業について考え直してみる必要がある。

    ・リーダーシップは時代遅れとなる危険性がある。リーダーが時代遅れになるのではない。リーダーはいつの世にも存在するが、フォロワーシップより重要な存在としてのリーダーシップはもう古いのである。フォロワーがつながりを強め、知性を高め、洞察力を身につけて目的意識をもつようになると、リーダーよりも重要な存在になる。

  • 企業は地球規模の課題を解決する姿勢を持つべしというのが著者の意見と読み取った。その事例が数多く語られている。そのためには徹底したリーダーシップと常識にとらわれない発想が大事で、日本にはなかなかなじみにくいかも、、、と思いきや、ヤクルトレディが取り上げられていてちょっとうれしく思った。

  • 前作『ワークシフト』のほうが面白かったが事例をふんだんに交えながらの解説はさすが、面白い。

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プロフィール

リンダ・グラットンロンドン・ビジネススクール教授

「2018年 『まんがでわかる LIFE SHIFT』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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