海の歴史

制作 : 林 昌宏 
  • プレジデント社
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レビュー : 6
  • Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784833422970

感想・レビュー・書評

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  • 著者はジャック・アタリ。
    前半は欧州を中心に淡々とした事実の羅列。退屈で、手に取ったのは失敗だったかと思ったが、後半の「グローバル」「自由」「地政学」「経済」などをテーマに今と近未来の課題を語ったパートはやはり秀逸だった。
    題名の通り「海の歴史」が本書のテーマだが、宇宙誕生から書き起こす壮大さに驚くとともに、これだけの幅広いテーマを一人で語るのはやはり著者ならでは。

  • 2019年3月読了。
    海から見た世界の歴史を書いているわけだが、あまり目新しさのようなものはなかった。
    376ページ以降に「国際社会がなすべきこと」が箇条書きされていてその中に造船事業者がすべきことが書かれているが、内容的には悪く言えば「凡庸」なことしか書かれていない。
    「21世紀の歴史」はもうちょっとシャープな内容だったと記憶していただけに、やや期待外れの感あり。

  • 歴史のダイナミズムがまるで感じられない。
    テーマありきの論理展開でまるで説得力がない。ダメな歴史本の典型。

  • 「海からの視点」というテーマはとても気に入ったのだが、
    そりゃあ、この厚さで海の誕生から扱う以上、概略になるのは避けられないにしても、雑。いい加減すぎる。
    少しは知ってる分野があまりにも雑なので、そうで無い分野も記述が一切信用できない。
    翻訳も雑。
    ある時は「戦艦」で、ある時は「軍艦」
    海がメインテーマの書籍で、これはあり得ない。(全て軍艦で無ければおかしい)原著の問題なのか、翻訳の問題なのか、監修の問題なのかわからないが、雑すぎる。

    そして、まとめが過激な環境活動家のアジ演説レベル。
    一帯一路やシーシェパードを好意的に紹介している書籍が実在するとは思わなかった。

    だからフランスはダメなんじゃねえの?
    (装丁買いして大失敗)

  • 本書の書き出し「海には、富と未来のすべてが凝縮されている。海を破壊し始めた人類は、海によってほろびるだろう。」
    この内容を多面的に分析しそれぞれの側面から知るべき内容とどう対処すべきかを非常に明快に解説している。
    海をしるという観点からも書かれており重要な知っておくべき情報が多く、世界という視点から、地球誕生以来、人間の歴史以来、西欧が世界支配を始めた歴史以来という視点からの分析もある。地球を海を中心においてその地理的な視点から各国の経済、政治の利害関係を紹介する部分もハッとさせられる。
    地球環境保全、生物環境保全という視点での分析ももちろん深い。

  • 海を思わせる鮮やかなブルーの装丁に惹かれて、書店で思わず手に取った一冊。しかも、著者はジャック・アタリ。で、これならと即買い。(アタリでなくても多分買ったと思うけれど)
    宇宙と水の誕生から、大航海時代を経て、コンテナの出現と現在の漁業に至るまで、海のこれまでを総括して、その上で問題提起と提言。正直、宇宙の誕生からヒトの誕生まで取り上げた最初の二章は、ワタシの装丁買いは“アタリ”ではなくて、ハズレだったかと思ったのだけれど、人類が船を作り出して海に進出し始めた第三章から、ワタシの読書航海も無事軌道に。そこから第六章まで、視点を海に置いて世界史を眺めてみると、これまでと少し違う風景が見えてきた。
    そして、著者の問題提起や提言については…と進むのが多分まっとうなブックレビュー。でも、それは何だか嘘っぽいので、提起や提言より印象に残った2点を。
    一つ目は、「デジタル経済の大企業や起業家は海よりも宇宙に夢中になっている」という著者の指摘。ワタシもどちらかと言うと宇宙好きなので、この指摘にはプラスチックバットで後頭部をコツンとやられた気分。「持続的な利益が将来も海で生じることに、彼らはまだ気づいていないのだ」という指摘を、お年玉で話題のあの人はどう受け止めるのだろう、などと若干ミーハーな思いが頭をよぎった。
    二つ目は、これまでの歴史の中で、フランスは海洋大国になるチャンスを7度も逃したという指摘。いや、指摘というか、これは完全にdisっているとしか言いようのないレベル。海洋大国として覇者になった英国やオランダと比較して、いかにフランスがイケていなかったかという話を実に7回も。自分の国だから言えるということももちろんあるのだろうけれど、もう笑ってしまうくらいしつこくdisっているところが本書の読みどころ…と思えるくらいでないと、本書の面白さは2割減ではないかと。

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著者プロフィール

1943年11月1日アルジェー生まれ。フランスを代表する知識人。81年〜91年大統領補佐官、欧州復興開発銀行総裁も努める。

「2001年 『反グローバリズム』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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