テンセント 知られざる中国デジタル革命トップランナーの全貌
- プレジデント社 (2019年10月15日発売)


- Amazon.co.jp ・本 (576ページ)
- / ISBN・EAN: 9784833423373
感想・レビュー・書評
-
東2法経図・6F開架:007.3A/W96t//K
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
テンセントの歴史。2010年代既に中国は先端走ってたのかも。コピーキャット。
-
テンセントのヒストリーが理解できる良書。
-
テンセントが成長してきた過程を描く社内公認の歴史本的な立ち位置。
世界のメガ企業やけど、たどり着くまでにはいくつものナイスな戦術や、市場のタイミングを抜けてきた軌跡と奇跡が描かれている。
宇宙から見れば成功も失敗もちっぽけやけど、こんな濃い人生の物語は幸せやろうなと感じた。
今いる中国インターネット企業がどのようにインターネットで発展してきたか、なぜこのような文化なのかは大きくテンセントの影響あると感じた。
以下メモ。
この世界は開放的で自由で、あらゆる物事はミライを持ち永遠にその状況が続く
トーマスワトソン
機械は働くべき、人間は考えるべき。
2008中国のインターネット人口アメリカを超える
創業からの20ヶ月で波乱が起こりすぎ。
電話料金の関係でショートメッセージが多い。USは逆だった
7
たいていの戦略転換は激しい競争の結果
テンセントの3つの罪
模倣して革新せず
皆を敵とする
オープン化を拒む
8
アメリカのインターネット企業
経営を任せるYahooモデル
ローカライズしたオペレーションのGoogleモデル
MSNはグローバル企業の失敗で中国で失速した。
ソフトウェアの会社でありインターネット企業ではなかった?
ネットカフェを見ろ、2000年代までの中国
イノベーションを継続せずに死んだ
12
10のユーザー調査、ユーザーブログ100本、ユーザー体験1000収集を1ヶ月
PMは自身が小うるさいユーザーになる。
ユーザー体験とは超初心者ユーザーに変身する速さだ
コアコンピタンスは究極まで高める
コアコンピタンスのために、やむなく使ったユーザーを離さない
ハイエンドが感じることがよい評判を得る真の決め手
13
テンセントはパクリを極めた
ビジネスモデルは数種類しかないのだからだれが上手くいってるかを見極めるのが大事。
3Q大戦でジャックマー変えた。
14
馬8条
チャネルを断ち切るものは刺客にすぎず、源泉を占拠した者が革命者
戦略において需要の創出を目指す
15
プロダクトの成功を決める鍵は、あるシーンにおけるユーザー体験
ライフスタイルを提供する事がプロダクト。
競合関係となりたいならより便利で流行しそうなスタイルを提供する事。
セルフメディア→kolになった?
2014の春節、ラッキーマネーでwechatの急速な普及
株価は5年間で5倍弱
2016、9に時価総額世界トップ10入り
wechatで社会の主流層を取り込んだ。
16
QQは7割がモバイル経由、2014年
18
生物を劣悪で変化のある環境に置くと、必ずより多くの多様性が生じる
QQはクラウドだった -
テンセントの社史みたいな本。
いい本だしぜひ読んだほうがいいけど、600ページあるのに、出来事に比べてページが少なすぎて、ディテールが伝わってきづらい。
「複数の方面の才能が、頑張って難しい問題に立ち向かった」
「競争によってモチベーションを保ってすごくたくさん働いた」はわかるんだけど、個別のサービス(ゲーム事業, QQ, WeChatとか)にフォーカスしてよりディテールを書いた本も出てほしい
-
2020年の地点でゲーム売り上げ世界一の中国企業テンセントの創業から2016年くらいまでの歴史を綴った一冊。600ページ存分に使って創業者でCEOである馬化騰と創業メンバーの姿を描いたノンフィクション。創業当時のカオス状況からライバル会社との争い、著作権絡みの裁判まで余すことなく語られる。テンセントはBAT(バイドゥ、アリババ、テンセント)の中でもかなり慎重な企業として有名だが、攻める時には会社の命運をかけ突撃する姿には感動を覚えた。過去の常識が通じなくなった現代ビジネスで使えるヒントが詰まっている作品。
-
P226まで読んだ
-
中国のITで起こっている事は全て「模倣」か?ただ考えてみればマイクロソフトだってグーグルだって模倣をしている。このテンセントという企業がどの様に中国内で外の世界とのパラレル・ワールドを作っているかというのは、これからのプラットフォーム戦略を考える上でとても参考になる内容だった。
-
中国三大IT企業の「BAT」とはよく聞くが、バイドゥは検索、アリババはECで有名。しかしテンセントはというとよく知らなかった。
そのテンセントの初期のつぶれる寸前でのエンジェル投資家の登場シーンは、実にドラマチック。この地を這う様な創成期の展開にはワクワクする思いを抱いた。単身から巨大企業への一直線の成功物語でないところはまるでエンタメ小説のようだ。日本ならプロジェクトXで登場してきそうと思った。
泡が浮かぶ様に次々と産まれるスタートアップ企業の死闘は、まるで時代を変えた「三国志」。さすが毛沢東思想の国である。企業間闘争の規模が大きいだけてなく「戦略性」が際立っている。
また、本書でネット事業のアメリカと中国のビジネスモデルの違いを詳細に知ると、正に「国民性・文化の違い」を実感する。地域性があるということは、ITのビジネスはそれぞれの国でしか育たないということなのだろうか。
小生はITの門外漢だが、それでも中国の「IT戦国時代」がわかった様な思いを持たせてくれる本書は実に興味深い。翻訳も相当こなれていると思われる。
しかしこのIT戦国時代を、中国の支配政党である共産党はどの様に対処してきたのだろうか。恐らく意図的なのだろうが、本書にはその記載が一切無い点にはちよっと不満を抱いた。 -
テックに限らず、10年前まで中国企業をパクリ企業と誤解していた。メイソウとか。
全て、ユーザーのために死に物狂いで動き続けた結果と知り、震えた。
中国の本なので、読感のリズムは独特。単に、自分が池井戸潤のリズムに慣れただけなのかもしらんけど。
呉暁波の作品
この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。





