ユーザーファースト 穐田誉輝とくふうカンパニー 食べログ、クックパッドを育てた男

  • プレジデント社 (2023年12月19日発売)
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本 ・本 (304ページ) / ISBN・EAN: 9784833425179

作品紹介・あらすじ

 堀江貴文氏
「知る人ぞ知るインターネット黎明期からのやり手経営者、穐田さんの歴史が知れる超お得本」

松浦弥太郎氏
「仕事とは困っている人を助けること。穐田さんから学んだ教えです」

小山薫堂氏
「いつもクールな穐田さんの身体に、これほど熱い血が流れていたとは! 愛と志の熱量こそが、経営の礎になるのだ」

カカクコム、食べログ、クックパッドを成長に導いた
“最強の投資家・経営者”穐田誉輝はいかに誕生したか
ベールに包まれた半生をたどる

数々の企業を上場させ、時価総額1兆円を達成した男・穐田誉輝。カカクコム、食べログ、クックパッドを成長軌道に乗せ、今も新しい事業の創出、経営者の育成・支援に取り組む“最強の投資家・経営者”は、どんな人生を歩んできたのか。強運に恵まれながらも苦闘に明け暮れた今日までの軌跡をたどるとともに、徹底した“ユーザーファースト”を掲げ事業を展開する「くふうカンパニー」の新しい取り組みについて紹介する。

感想・レビュー・書評

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  • 食べログってどういう風に生まれたのだろうと思って読んでみたのですが、穐田誉輝さんの自伝で思っていた内容と異なっていたのですが、とても学びになりました。
    タイトルにもあるとおり、ユーザーファーストで物事を考える姿勢を貫いてることが伝わってきます。
    それは社員の方に対しても同じようなことが起こっており、トップダウン式であれやれこれやれではなく、上手く壁打ち役になってくれる人、それでいて修正の気付きを与えてくれる人です。
    自分で全てをやりたがるのではなく、まずは相手が何をしたいのかを見極めることが姿勢として貫かれています。
    私自身、最近そのようなミスをしたので心に刺さるほんでした。

  • p10 日本の飲食店で、同じオーナー、同じ店名、同じ形態で20年以上続く店の割合 0.3%

    価格.com 食べログ、cookpad 穐田誉輝

    p43
    証券マン 肯定の論理、動の論理
    銀行マン 否定の論理、静の論理
    ベンチャーキャピタリストはアグレッシブな思考と行動が必要

    p54 柳井正は、事業は夢といったロマンチックなことは語らない。事業は自己実現とも思っていない。日記に目標を書いて、それに向けて頑張ろうなんて子どもっぽいこともやらない。物欲も名誉欲もない。お客様のため、社員のため、ひいては社会のためにユニクロを成長させると決めている。失敗しても、挑戦することをやめない。どこまでも可能性を追求する経営をしている。
    「店は客のためにあり、店員とともに栄え、店主とともに滅びる」倉本長治 経営コンサルタント



    p55 柳井の座右の銘はユーザーファーストの徹底、懸命に成長を目指すことを謳っている

    人はだれでも過去へ運び去られる。過去の業績を頼りに現在の自分を評価しようとする。だが柳井はそんなことをしない。過去は過去。未来は未来と考える。過去の自分の延長上の経営はしていない。そのため、突然野菜の販売を始めたりして失敗する。海外への進出も当初は失敗だった。それは過去に囚われて、日本での成功のストーリーを移植したからだ。だが、柳井は失敗を失敗と割り切って、ユーザーファーストの視点で事業を仕切り直した。そうして成長に結びつけた
    穐田が投資家から経営者になり、カカクコム、食べログからクックパッド、くふうカンパニーへ至る経営を見ると、柳井の経営をなぞっているようだ。

    p176 クックパッドでの4つの政策
    社員全員と1対1で面接し、何をやりたいのか、どんなキャリアを身につけたいのかを語り合った
    次 人材に入社してもらったこと
    3 人事異動
    4 サイトの運営方針を変えたこと

    p196 聖プラクセディス フェルメール

    p206 日本人は毎日のように生鮮食品を買いに行き、毎晩調理して食べることを当たり前を考える。だが、ヨーロッパでもアジアでも、毎日の調理を習慣として実行している人はそれほど多いわけではない

    p219 僕は自分を信じている部下のために頑張るなんてタイプではないいですよ。人とは多少距離を置いたほうが
    心地よい人間ですから

    p229 ドクバイ デジタルチラシサービス

    p277 ホール・アース・カタログ
    木滑良久 読売新聞からメイドインUSAカタログ 1975
    そしてポパイブルータスの創刊につながる


    p294 買うか買わないか迷ったら買わない
    言うか言わないか迷ったら言わない
    やるかやらないか迷ったらやる
    本当に欲しいものは買うときに迷わない。迷うことはないんです。それに買った後、失敗したなと思うもの、誰でのあるでしょう。買ったのに着ない服とか。だから迷ったら買わないことにしています。
     次に迷ったら言わない。これ重要です。人間はつい余計なことを喋っちゃう。こちらが軽い気持ちで言ったことでも相手を傷つけることがある。だから、言うか言わないか迷ったら言わない
     でもやるかやらないか迷ったら、やります。それはやって後悔したことより、やらなくて後悔したことの方が多いから。

  • 読み物として非常に読みやすかった。過去の実績や経緯は良く分かった。だが、現状のくふうカンパニーに関してが分かりづらいところが惜しい。

  • 女子栄養大学図書館OPAC▼https://opac.eiyo.ac.jp/detail?bbid=2000067891

  • ・世にあまり出てこないあきたさんの情報がまとまっている
    ・顧客がいるからサービスが成立ち会社が存続出来るという当たり前の事を人は忘れてしまう
    ・この大前提を愚直にやり切るのが大事であり難しい

  • 本書を読むまでは穐田誉輝さんのことを存じ上げませんでしたが、すごい方でした。
    未来を想像しつつユーザーファーストという自分が大事だと考える道をブレなく真っ直ぐ進むことで、優秀な仲間と成功(だけでもないですが)がついてきた理想的な人生に思えました。
    インターネットの普及というタイミングがあったとはいえ、価格コム、食べログ、クックパッドと数名からスタートしたビジネスを何千万ユーザーまで育てるビジネスセンスは素晴らしい。

  • ユーザーファーストと言うタイトルに惹かれて購入。日常に使うサービスを世の中に提供し続けている穐田誉光さんの原点やマインドを知ることができるエピソード本。
    日本におけるインターネットサービスの歴史や本質が学べる。
    くふうカンパニーの事業の広さが一貫していることがよくわかった。
    三原則
    迷ったら買わない、
    迷ったら言わない
    迷ったらやる
    はわかりやすい。

  • カカクコム、クックパッドを創り成長させてきた、言わずと知れた経営者&投資家である穐田さんの半生とインタビューを元にした書籍。どのようにして会社を、サービスを大きくしてきたのかを、具体的にご本人の思想も踏まえて説明されています。

    『どうしてこのサービスをやるのか』
    『どうして、このサービスが必要とされるのか』
    『これをやったら売り上げは上がるのか?』

    これが大前提。常に自身に問いかけて行きたい。

  • プロローグ 20年も続くなんて、それは強運だ
    第1部 現状を疑う“働く株主”──クックパッド社長退任まで
    ・1 匝瑳市から社会へ
    ・2 どこに就職するか。それならベンチャーキャピタルだ
    ・3 日本合同ファイナンスの仕事
    ・4 中古車買い取りのジャック
    ・5 カカクコム
    ・6 食べログ
    ・7 空白時代に考えたこと
    ・8 クックパッド
    ・9 フェルメールという買い物
    ・10 争いの末に
    第2部 ユーザーが導いてくれるから──くふうカンパニーの立ち上げ
    ・1 クックパッド時代の出資先を買い取る
    ・2 くふうカンパニーの目指すもの
    ・3 サービスの価値はユーザーを育てること
    3つのエピローグ からすみのパスタ/ホテルを予約する/3原則

  • ユーザーファーストってここまでやらないとユーザーファーストじゃないんだな

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著者プロフィール

野地秩嘉(のじ・つねよし)
ノンフィクション作家
1957年東京都生まれ。早稲田大学商学部卒業後、出版社勤務を経て現職。人物ルポルタージュ、ビジネス、食、芸能、海外文化など幅広い分野で執筆。著書は『サービスの達人たち』『イベリコ豚を買いに』『トヨタ物語』『スバル―ヒコーキ野郎が作ったクルマ』『高倉健インタヴューズ』『日本一のまかないレシピ』『キャンティ物語』『一流たちの修業時代』『ヨーロッパ美食旅行』『ヤンキー社長』『新TOKYOオリンピック・パラリンピック物語』『京味物語』など多数。『TOKYOオリンピック物語』でミズノスポーツライター賞優秀賞受賞。

「2022年 『伊藤忠 財閥系を超えた最強商人』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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