統計思考入門―プロの分析スキルで「ひらめき」をつかむ

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  • プレジデント社
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  • Amazon.co.jp ・本 (205ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784833450645

感想・レビュー・書評

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  • おそらくかなり簡略化はしているものの、実際にイメージしやすい例が豊富で読みやすくまとまっていました。機械学習やAIの本を読む前に先にこちらを読んでおけば良かったです。

  • 統計を使ったデータ分析の考え方を実例を使用して述べたもの。数学的な部分は少なめだったので、読み物としては読みやすい。

  • ー 同じ条件下で同じ数字を扱えば同じ結果が得られる。それが科学の素晴らしさであることはいうまでもありません。しかし、分析者が10人いれば同じ数字に対して10通りの解釈がなされても不思議はありません。そして、正しく考えられたのであれば、すなわち、解を導くプロセスに誤りがない限り、それらの解釈は常に “その前提において”正しいといえます。

    大切なことは解釈の是非をいつまでも追求することではありません。「どの正解」を採用し、どう行動するかが問われるといってよいでしょう。 ー

    統計の基礎的な考え方を理解するにはちょうどいい。
    ただ、あまり印象に残らない作品かも。

    プライムリーディングでちょうどいい。

  • 統計の結果を「どう活用するか」がかかれています。
    統計の入門書としては、秀逸だと思います。

    最後の9章がとても良かったので、この「思考」についてもっと膨らませて1冊の書籍にてし頂けると、売れるのではないかなあと思いました。

    入門書を意識してか、母集団は「みんな」、標本は「誰」と説明しています。
    日ごろから統計に携わる人にとっては、当たり前すぎることを、一般の読者にもわかるように言い換えている箇所が、特に前半に多くありました。

    データを受け取って、眺めているだけだという人(私もその一人です)にはお勧めです!

  • 主成分分析▶「似たもの同士」から個性を見出す
    「第一主成分×第二主成分」で視界が開けたデータを得られる
    ※第一主成分:(データのばらつきが大きい程もとのデータを多く含んでいる→もとのデータの損失を最小化する)分散が最大となるような軸を見出す。第二主成分は第一に直行する直線

    クラスター分析:違うものの中に同じところを見つける
    ターゲットのイメージを導く
    樹形図の形で分析結果を表す
    縦軸×横軸でプロットし、距離の遠い(非類似度の高い)もので分類し、近くのもの同士を同じグループに分ける。
    ※分析対象の特徴を事前に掴んでおくこと、数値の背景となる外部要因や制度などへの理解を深めること、でより効果的にデータを活用できる。

  • 本書はタイトルどおり統計思考の入門書。多くの人は、普段から統計的な考え方をしているのに、統計学となると用語や計算式などで一気に馴染めなくなる。でも、こういうことなんですよという内容。
    ただ、個人的には9章にあるとおり、(例えば統計学によって求められた)解のどれを採用してどう行動するかが大切だと思う。そこは調査の次の仕事なんでしょーね。あと、目的…つまり、何をするために科学的に考えるのかってのも(統計思考以上に)重要だと感じる。
    サクッと読めたし勉強になった。内容的には、図表と本文の位置もあるけど、もう少し見やすさの工夫(例えば図表内での解説による本文圧縮など)があれば、なお良かったかなと思った。

  • 統計を経営に生かすイメージをつかめます、ひととおりの考え方や計算問題もあって入門書としては可もなく不可もなく。これ以上の専門知識を求める方は統計の教科書買いましょう笑

  • 「物事を考えるプロセスにおいて、統計の技術をどう活用するか」
    「大切なことは解釈の是非をいつまでも追求することではない。『どの正解』を採用し、どう行動するかが問われる」
    統計の技術だけでなく、その使い方、向き合い方が語られている。

  • レビュー評価が高かったのでビジネス分野での統計導入例を読むために購入。

    軸がキャプションにしか書かれていなかったり、ある分類での各々のパラメータが一部しか明記されていなかったり、前提条件が抜けているように感じたりする記述があったりといくつか気になった。

    日常的に統計を用いている者としては多少気になる点のある本かもしれないが、統計に触ったことのない者が足がかりとして読むにはいいかもしれない。

  •  縦軸と横軸に適当にデータを放り込んで見ているだけでは見えてこないものがあるんだなあ。

     複数の軸をずらしながら意味のある情報を掴み出す過程が簡潔に説明されていて分かりやすかった。
     意外に「分かりやすい答え」の出ない案件ばかりだったけど、実際そんなものなのかもしれない。

     直観的な仮説に説得力を与えたり、市場取引できない公益的価値(安心・健康など)をお金に換算することで数値としての目安を設定したりと、個々人の感覚によって捉えがちな問題を少しでも妥当性のあるやり方で読み解いていく。

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