仕事はもっと楽しくできる 大企業若手 50社1200人 会社変革ドキュメンタリー

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  • プレジデント社
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784833451345

感想・レビュー・書評

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  • 【本の概要】
    世の中には、夢や希望を持って会社に入社したにも関わらず、入社して働き始めると「やりたいことができない」「思っていた仕事と違う」などの思いを抱き、会社を辞めたりその現状に染まったりしてしまう人がいる。しかしこの本では、そういった現状を「行動」によって打破し、会社を、そして社会を変革していった若手の方々の、具体的な変革ストーリーがいくつも書かれている。

    <第1章>社内でつながる
    ・大企業は人脈が命。つながるだけでも仕事は劇的に変わる。

    <第2章>会社を巻き込む
    ・一番のリソースもチャンスも実は社内にあった
    ・愚痴るのではなく、「企む」ことからはじめてみよう
    ・会社にルールはない。どんな部署にいてもやりたいことは実現できる
    ・本気で社会課題を解決したいから今の会社に居続ける

    <第3章>イノベーションを起こす
    ・「その仕事、うちの会社でもできるよ」と今は言い切れる
    ・「自分の頭で考えて、アウトプットを出して、失敗して」をどれだけ繰り返せるか

    <第4章>社外でつながる
    ・若手の有志でつながり会社を変えるなんてアホなくらい合理的じゃない。だからこそ、やるんです

    <第5章>共有し、共創する
    ・「熱気」は必ず冷める。その前に成果として「アウトプット」しなければならない
    ・大企業×大企業のイノベーションはたった1つの投げかけで起こさせる
    ・会社が協力し合えば日本のものづくりは根底から変わる
    ・「20代、20代、たった2人」で新プロジェクトを志す

    【章ごとの考察】
    <第1章>社内でつながる
    ▼大企業は人脈が命。つながるだけでも仕事は劇的に変わる
    ・私の就職先である会社も、すごく規模が大きい会社なので、これは当てはまると考えている。同じ部署や同じチームの方々との関係を良好にするのはもちろん、異なる部署の方、年代の違う方とも積極的に関わることで、結果的に自分の仕事へのイノベートも変わってくるし、仕事のチャンスも広がると思う。そうやって人とつながるだけでも自分の仕事人生は変わるんだなと想像できるので、(コミュ障だけど)チャンスをものにしたいと思う性格で、いろんな人脈を社内でも広げていきたいです。

    ▼会社染まるつもりは毛頭ない。残る選択肢は、辞めるか、変えるか。だったら自分も濱松のように「変える」を選びたいと思った。
    ※濱松さんとは、one japanという、若手が集まれる団体を立ち上げた方であり、パナソニックの、私の大学の学部の出身の方である。
    ・(元々自分にとっての夢が詰まっている就職先ではあるが)今後数年して、もしかしたらこの本に登場する方のように、「自分がやりたいことのできない今の会社、辞めたい」と思う場面が出るかもしれない。でも、やはりこれも、この本を読んで思ったのだが、そうやって考える人に限って、口だけで行動に移さない人なのではないかと思う。もしもそんな風に自分が思った時は、自分の行動力が本当に足りているのか自分に確認したいし、もし同期にそんな人がいたら、一緒になって、それって本当なのか、確かめてあげたいなと思った。

    ▼会社は「辞める」か「染まる」か「変える」か。ただ、「変える」を選んだ時のその一歩目は、小さな一歩でいい。
    ・小さな一歩でもいいから、とにかく行動しろということ。

    ▼組織の成功循環モデル byダニエルキム
    「結果よりも関係を重視する組織の方が成果は出やすい」
    1.関係の質を高める(お互いに尊重し、一緒に考える)
    2.思考の質を高める(気付きがある、面白い)
    3.行動の質を高める(自分で考え、自発的に行動する)
    4.結果の質を高める(成果が得られる)
    →信頼関係が高まる=関係の質を高める

    の好循環を作り出すことができる、というモデルである。

    <第2章>会社を巻き込む
    ▼隣の芝はそれほど青くない。自社のリソースを見つめ直し、どう使い倒すかを考えよう。
    ・やみくもに社外に求めるモノを探さなくても、ちゃんと探せば自社に自分がやりたいことのリソースはあるということ。この本に出てくる企業は大企業であるから言えることであるが、大企業だからこそ、「どうせ実現できない」というやるせない発想になってしまう。だけど本当は、自分と同じように「社会に貢献したい」とか「もっとおもしろいことをやりたい」と考える上司も仲間もいるし、その人たちと協力すれば社内のリソースだってうまく使えるかもしれない。まずは自分の身の回りをしっかり見つめて振り返ることが必要である。

    ▼心理的安全性を確保する
    ・チームや集団でなにかを成し遂げようとする時に大切なことで、前期で大学で組織行動論を学んだ時にも同じ言葉が出てきた。「この集団には自分の居場所がある」と思うことができることから積極的に動く所に繋がる。One japanでは、新しいメンバーを迎える際は全員で迎えることや、会議の際には全員発言できるようにする、という取り組みを行っているそうだが、確かにそうすることでその人の居場所を明確に示してあげることができる。行動するには心の余裕や時には誰かの後押しが必要であると思うから、私もチームで仕事をするという時に、このワードを心にとめておきたいと考えている。

    ▼会社に要求するより前に、自分に何ができるかを考え、動いてみる。
    ・前にも後にも同じようなことが出てくるが、人のせいにするのではなくて、果たして自分は自分ができることをしっかりやり遂げているのかを考える。そして考えるだけではなく、動く。それをやり切ってから、他人に何かを要求するフェーズにくるのだろう。

    <第3章>イノベーションを起こす
    ▼まず自分がもっている情報を発信する。そういう人に情報は集まる。
    ・ずっとキーワードになっている「自分から行動する」、に紐づく内容であるが、人から何かを享受されたければ、まずは自分が伝えたり発信したりする必要がある。

    ▼興味あることに注力し発信し続ければ、運や偶然はつかみ取れる。
    ・上記に続いて、その発信を中途半端にせず連続して続けることで、「自分」という存在も他者に発信することができ(例えば自分は何に興味があり、今後どんなことを目指しているのか、など)、チャンスが舞い降りてくる可能性が高くなる、ということ。

    ▼受け身の仕事では思考量が足らず、実力がつきづらい。挑戦し続けることが一番のリスクヘッジになる。
    ・「挑戦し続けることが一番のリスクヘッジ」という言葉がかっこよくて抜粋した。今月の前半で読んだ「後悔しない生き方」に続く学びで、「やらないことは後悔する」から、その逆で「やる」つまり「挑戦する」ことが後悔しない人生のために大切なことだということに繋がる。

    ▼イノベーションは、「知の深化」を継続する一方で、「知の探索」を怠らない態度から起こる。
    ・つまりは、必要な知識を広く深く身につける必要があるということ。私の頭の中では、仕事の中で信頼できる仲間と考えを常に交換しブラッシュアップする一方で、異なる部署や普段あまり話さないようなタイプの人ともたまには意見交換し、新しいことを取り入れていく、というシチュエーションが思い浮かんだ。

    <第4章>社外でつながる
    ▼愚痴をいうな、自ら動け
    (例:パナソニックの内定者時代の濱松さんは、会社の先輩に会いたいと伝えても許可されなかったことに対して、愚痴を言う前に自ら内定者懇親会を企画することからスタートし、そこから数年後の今も数百人規模の若手コミュニティとなって継続されている、という。)
    ・これこそ、考えるだけではなく行動に移す、ということのかっこいい典型例だと思ったので、メモした。

    ▼「終身雇用」から「終身信頼」の時代へ
    ・本の中で述べられている意味を自分の言葉でまとめます。かつての「終身雇用」は崩壊し、今は転職が当たり前の社会になっている。そうすると、かつての社員が他社で活躍していたりして、これまで以上に社会はひとつの会社では完結しないものとなってきた。そんな時代に必要なものが、「終身信頼」だという。終身信頼とは、ある人が会社を辞めたらそこで関係が切れるというわけではなく、社会をよくする同士として、いつまでもつながり続ける、という意味である。

    <第5章>共有し、共創する
    ▼DOER(実践する人)であれ
    「刺激を受けた」とか「複雑な気持ちになった」って、「楽しかった」とか「考えないといけない」と同じくらい、世の中にも自分にも何の意味も持たない言葉。
    ・かなり辛辣だなと思ったけど(笑)、この本が一番伝えたいメッセージである、「とにかく行動しろ」を具体的に言い表している一文だと思う。行動に移す人を、この本では「DOER」と表記している。

    ▼“需要がない“は、本当か?疑いをもって、行動に移す
    ・あるサービスの提案に対して、根拠もなく「そんなサービス需要がない」と言われたことに対し、「本当にそうなのか?」と疑って、自ら調査をし、最後には需要があるということを証明した、という物語の伝えたいことを、一言でまとめたもの。
    私が思ったことは、他人から言われたことをそのまま鵜呑みにするのではなく、納得できないのであれば自分の力で相手を納得させる努力をすることがとても大事だ、ということ。仕事をする上で、「他人を説得する」ことが必要な場面って、沢山あると思う。うまくそうするには、もちろん話し方とかスキル的なものももちろん必要だが、それ以上に、そのためにどれだけ努力できるか、どれだけ怠らず材料を揃えられるか、も同じだけ必要なのではないか、と感じた。

    【まとめ】
    誰もがよく知る大企業って、よく言われるけど私自身もお堅いイメージがありました。上司との距離が遠いとか、アイデアを出しにくいとか、そもそも入社してしばらくは思うようなことができないとか。でもそれって、会社のせいなのではなく人次第なのだな、と痛感しました。行動の大切さ、って、よく言われることではあるけど、それって具体的にどういうことなのかが、この本の具体的なストーリーのおかげでよくわかりました。そして、自分自身この先「なんでこんなことになるんだ」と思うような場面があっても、「それは自分が甘いだけだ」ときっと思うんだろうなと、ここに出てくる努力した人々の物語を読んで思いました。世の中にはこんなにも頑張れる人がいるのなら、きっと自分にも限界はないな、と綺麗ごとなしに思えます。
    また、「行動」に関連して、想いを言葉で発信することの大切さにも改めて気付きました。想いを言葉にすると、態度に表してくれる人がいる。逆にいうと、心の中で思っていても行動しなかったら、誰にも知られない。誰にも知られなかったら、何にも変わらない。
    「行動することの大事さ」というよりも、「行動することの偉大さ」を実感できました。

  • 僕も20代の頃、当時の会社で本社勤務の同期で勉強会を開催してみたけど、みんな忙しくて続けられなかった。そして、僕らの目的は情報交換を通じて自分たちの「期」のプレゼンスを高めるレベルだったけど、本書で紹介されている人達はアウトプットをしなければ認められないことをよく理解して、社外まで巻き込んで活動しているところが素晴らしい。僕らは、自分たちの活動に予算をつけてもらおうなんて考えもしなかったなぁ(笑)。

  • この本は、大企業に勤めていながら自分の境遇に不満を感じている若手社員が、どうやって自分を変えたか、いかにして周囲の人を巻き込んで会社を動かしたか、その結果、自分の仕事や生活の何が良くなったか、その実体験が紹介されたドキュメンタリーです。

    自分の会社に不満を抱いている社員ができることは3つのうちのどれか。
    「辞める」か「染まる」か「変える」か。

    どの選択をするにしても体力も精神力もいるけれど、辞める気もないし、かと言って染まるつもりもないんだったら、じゃあ「変える」しかない。
    ただ、「変える」と言ったって、大企業の中に埋もれている自分に一体何ができるんだろう、と試行錯誤しながら、しかし行動力を発揮して周りを少しずつ巻き込みながら自分の会社に刺激を与えていった過程と結果が、当事者の実体験ベースで語られている本です。

    この本の中で紹介されている「ONE JAPAN」という組織。
    これは、自分と会社の現状に対して同じような悩みをもった人たちが、企業という垣根を越えて集まった組織だそうです。
    このONE JAPANに入って、社外の人と知り合い、悩みを共有し、繋がりを深めたことで、アイデアを持ちよって企業間コラボで新しい製品やサービスを産み出したり、自社を変えるヒントを得て活動につなげることに成功した人の体験は、同じく企業に勤めていながら現状に不満を抱いている多くの読者を勇気づけてくれます(僕もそう)。

    この本が教えてくれるのは、抱えている悩みはみんな大体同じだけど、解決へのアプローチは人によっても会社によっても様々だということ。
    たとえばある人は、「どんな仕事をするにしても、知っている人に話を通すのと、知らない人にアプローチするのでは、対応もスピード感もぜんぜん違う」という問題意識を持って、自社の社員同士の風通しを良くする活動をしてみたり。
    別の人は、「自分たちが価値があると思っているものと、顧客にとって価値があるものとの間にはギャップがある」という問題意識を持って、顧客とエンジニアが直接気軽に話す機会を増やす活動をしてみたり。
    かと思えばまた別の人は、自分たちは「意識高い系」じゃないからゴリゴリ前に進む活動は苦手だからといって、共通の趣味をもった人たちだけでアウトプットを求めずゆるく楽しく繋がるだけの活動をしてみたり。
    企業に勤めていながら、そういった成果が求められない自分たちなりのやり方で行動するのってとても勇気がいるけれど、それをやれるだけの「心理的安全性」が保証された環境を作る、というのを前述のONE JAPANは重要視していて、まさにこれって僕の会社も含めて多くの会社員が欲していることなんじゃないかな、と感じました。

  • 今いる会社がつまらないなら
    辞めるか、染まるか、変えるか。

    仕事に対するモチベーションが高まる本。
    これからも、会社を変えたい(もっと良くしたい)!という気持ちを持ち続けていく。

  • ONE JAPANという大企業に所属している若手有志が参加する団体についての本。
    所属するメンバーは、今いる会社がつまらないと思った時、辞めるか、染まるか、変えるかという選択肢のうち、「変える」を選んだ人ばかりだとのこと。どのメンバーの話も、行動力がすごいと思った。自分なら、つまらないと思いながらも、「染まる」を選びそうな気がする(次点で「辞める」)。
    大企業に所属している人の話だから、うちみたいな中小企業とはちょっと違う(例えば、お金や時間について裁量が与えられるというのはちょっと考えにくい)けど、こうやってまずは社内で有志をつのって活動するというのはある程度の規模(数十人以上)の会社ならどこでも参考になるのではないかなと思った。
    活動の指針なんかも紹介されてあって、そのうちの一つ、ダニエル・キム氏が提唱した、組織の成功循環モデルというのが興味深い。「関係の質」「思考の質」「行動の質」「結果の質」という順番で高めていくのが重要とのこと。もし、「結果の質」から高めていこうとすると、他も悪くなってしまうのだとか。確かにそういわれてみると、まずは従業員の関係性を高めていくのが重要なのだろうなと思う。
    ONE JAPANに参加している企業は大企業ばかりとあって、自分も知っている企業ばかりなのだけど、唯一「マッキャン・ワールドグループ」という会社は知らなかった。世界最大の広告代理店らしい。覚えておきたい。

  • ・辞めるか、染まるか、変えるか 変える側に立つなら自ら動くことが重要。
    ・若手はとにかくバッターボックスに立つのが多く立つことが大事。
    ・何気ない会話、心理的安全性の担保重要。

    本の構成上、致し方ないがone japanの活動に繋げてくるのがやや蛇足感あり。また、 大企業 である必要があるのか?

  • 取り組み内容を知るには良いきっかけ。さっと読みたい

  • ・会社は、辞めるか染まるか変えるか。変えるを選んだ時のその一歩目は、小さな一歩でいい
    ・結果よりも関係を重視する組織の方が成果は出やすい

  • 世間的に言われる「大企業」の中で、若手がいかにイノベーティブな事例を起こしてきたか綴られている一冊。就活をしている自分にとっては、大企業=動きが少ない、自由度が少ないというイメージがあるが、その中でいかに自分から行動するか、また大企業の中でも若手の推進を快く思っている人たちもいる、ということを学んだ。あくまで今回のものは一事例に過ぎないし大企業でも自由は効く!とはならないので一つの参考にしてキャリアをどう歩むか考えさせられた。

  • 会社風土を変えようとする意識や行動は賞賛に値するが、この活動が継続するのか疑問。よくも悪くもOneJapanに参加できるのが大手企業ってところがポイント。この中から吐出した人物が出てくるのだろうが、それぞれの会社風土がどう変わっていくのかを見守りたい。

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