ドラマ「相棒」はビジネスの教科書だ!杉下右京に学ぶ「謎解きの発想術」 ― もし、あなたがこの天才の頭脳をもっていたら? (プレジデントムック)

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  • プレジデント社
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  • Amazon.co.jp ・本 (86ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784833471152

感想・レビュー・書評

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  •  あるものを、あったことをもとにして一つの本としてまとめる簡単だとも思うがそう簡単でもない。しかし、読者からすればその元ネタがあってこそこの内容も生きてくることだろう。おそらく自分は相棒というドラマをキーとしなければそこら辺の仕事術の本と同等の価値しか見いだせなかったと思う。これは書き手の勝利なのか。

     現実に杉下右京的人間が存在したとしてもこうたやすく犯人を挙げることはできないだろう。すなわちこれらの着想も後付的であり参考するまでとしておかなければ人は勘違いする。すべては必要ではないがどれも大切なものだという事実も必要だろう。

        「知覚力」
     ないものねだり s419
      あるはずなのにないものを見つける発想力
     脳内フック s517
      複数の情報から全体をとらえる生きて働く記憶
     キーパーソン感知力 s601
      メタ認知で犯人しか知り得ない事実を見抜く

        「仮説力」
     仮説力 s511
      思いつく限りの可能性をどこまで挙げられるか
     思考のけもの道 s410
      アイデアの種を結びつけ人が思いつかないことを考  える
     思考の補助線 s506
      一本引くだけで結びつかないもの同士を結びつける
     分母を変える s317
      同じ分子でも分母を変えると意味が逆転する

        「洞察力」
     WhoよりWhy s101
      誰が殺したかではなくなぜ殺されたかが重要
     川モデル・井戸モデル s806
      すべてを犯人の立場で考えると見えなかった真実が  分かる
     モノの奥にコトを見る s402
      あらゆるモノを文脈でとらえる習慣をつけてみる
     リアルとアクチュアル s219
      外から見る客観的現実と内から見る主観的現実は違  う
     知的体育会系 s604
      考えで動くではなく動きながら考える
     陰陽両面思考 s408
      ものごとの表の意味だけでなく裏の意味も読む
     連想ゲーム的ひらめき s412
      裏CPUを使ってジクソーパズルのピースを見つけ  る

        「着想の原点」
     芝居を打つ s602
      正しい目的のためには手段を選ばない理想主義的現  実主義者
     相対より絶対価値 s111
      組織の論理より自分の信念をたいせつにする
     名詞から動詞へ s313
      名詞ベースではなく動詞ベースで考える
     ヒューマン・ビカミング s213
      BeingではなくBecomingで発想する

  • PRESIDENT的切り口が面白かった!ただ昔の相棒は見てないのであらすじを読んでもピンとこない箇所も。。
    基本的には相棒ファンを対象にしたビジネスフレバーなムック本。

  •  ドラマ「相棒」で水谷豊演じる名物刑事杉下右京は、謎解きの天才である。本書は、右京の謎解きの手法をビジネスにどう生かすかという観点で書かれている。
     本書の中で、自分の仕事のヒントとなった事項を以下に記す。
    ●「あるはずなのにないもの」を見つけることで、新しいニーズを発掘できる。
    ●「犯人の立場」で、同じ状況を頭に思い描く。
    ●頭の中に多くの「脳内フック」を持っていれば、必要な情報が集まってくる。
    ●キーパーソンは誰かを早く見極める。
    ●人と比べないことで、「絶対価値」で勝負する。
    ●Being(現状:固定的)よりBecoming(未来:流動的)で発想。

  • ドラマ「相棒」をPRESIDENT的視点で、捉えなおすと、この一冊のMOOKになるのでしょう。

    劇場版Ⅱにもなりましたが、個人的には、正義についてのテーマで出てくる絶対価値派と相対価値派の対峙という構図は、とてもわかりやすく、感情移入がしやすい上に、いろいろと考えさせられるので、好きですね。

    ただ、ここまで分析しなくても、「相棒」そのものは楽しめます。

  • ビジネス書でありつつも、ドラマ「相棒」における杉下右京という「天才」が、どのような考え方や行動でもって、警察組織の中で「窓際」的な立場に置かれながらも、事件を「解決」(ときには「発見」)しているのか、という点に焦点がおかれていることが特徴であるこの一冊。

    参考となるドラマのストーリーを比較的しっかり紹介しており、純粋に「相棒」のファンでも楽しんで読める上、一種奇妙にもみえる杉下右京というキャラクターがとった行動や考え方が、そのストーリーにどのような解決を与えたのか、そしてその考え方が実際のビジネスにどのように応用されるか、という説明が丁寧になされている。
    時にはそれは、「ビジネス」の場に応用できるだけでなく、私たちが日常生活を過ごす際の指南にもなるのではないか。

    「相棒」を前面に押し出しているだけあって、写真も多用されており、非常に楽しみながら読める一冊であろう。ただ、比較的、誤字脱字が多く見受けられるのが残念な点だ。

  • 普通のビジネス書とちがうところは
    相棒の杉下右京から学んでいるところ。
    ビジネス書として相棒をよくしらないひとにもわかるようになっているけれど、
    相棒ファンなら相当わかりやすい本。

  • ビジネス書。
    なんか役立ちそう。
    はたらくときに備品としてこっそり持っていきたい。
    ビジネス関係の授業の教科書にしてほしい。

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著者プロフィール

ジャーナリスト
1952年生まれ。東京大学教養学部教養学科中退後、フリージャーナリストとして経済・経営分野を中心に執筆。企業組織経営・人材マネジメントに詳しい。

「2020年 『共感経営 「物語り戦略」で輝く現場』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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