もりのなか (世界傑作絵本シリーズ)

制作 : マリー・ホール・エッツ  まさき るりこ 
  • 福音館書店
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本棚登録 : 1689
レビュー : 205
  • Amazon.co.jp ・本 (40ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784834000160

感想・レビュー・書評

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  • 男の子がもりへさんぽに出掛けて、動物たちと出会うお話です。

    出会ったライオンが男の子と出掛けるために髪の毛を梳かしたり、象が洋服をきたり、ユーモラスなお出かけ準備をしてくれます。

    どんどんと増えていく動物たちと男の子の道中。派手さはないけれど、わくわくする静かな絵本です。

    眠い夜に読んであげてはいかがですか?

  • 子供は想像力の宝庫です。
    森の中で、たくさんの動物達に出会い、
    たくさんの動物達を従えながら散歩します。
    その姿は桃太郎さながら!

    草木が生い茂る暗い森の中、ひとりで歩いたら怖いでしょう?
    ひとりで歩いたら寂しいでしょう?

    だから、一緒に歩く仲間が必要です。
    賑やかな音楽も必要です。
    おいしいおやつも必要です。
    もちろん、楽しいゲームも必要です!
    最後は幻のようにみんな消えてしまいますけどね。

    でもね、私はうさぎだけは本当にいたんじゃないかって思うんです。
    うさぎは黙って一緒についてきただけですけど、
    それでも「ぼく」にとって心強い探検仲間だったような気がしてならないんです。
    (あるいは「ぼく」のことが気に入ってついてきたのかもしれないけど)

    鉛筆かクレヨンのような素朴で温かい絵。
    でも、モノクロなので、森の中がグッと不思議な雰囲気になります。
    未知の世界への探検、みたいにね。

    たとえどんなに小さい森でも、子供にとってその中は
    ゾクゾクするような興味をかきたてられる場所なんですよ。

  • 本当に動いているように感じられる絵で、驚いた。静かな、子供の遊びの世界が描かれている。子供の空想の世界、現実の世界の境界は曖昧なんだろうなあと思わされる。

  • 椎名誠さんが『絵本たんけん隊』でいちばん好きな絵本として挙げていたので読んでみました。

    男の子が森の中を歩いてゆく。
    らっぱを鳴らしながら。
    らいおんがついてくる。
    ぞうがついてくる。
    かんがるーもついてくる。
    こうのとりもついてくる。
    さるもついてくる。
    そして、うさぎも。
    みんなで遊ぶ。

    かくれんぼの鬼になった男の子が目をあけると、おとうさんが探しにくる。
    男の子はおうちに帰る……

    怖いことはなにも起こらない。
    けれどどこか怖い。どこだろう?
    おかあさんかんがるーがあかちゃんをふくろに入れるところ。
    みんなにぎやかなのに、うさぎだけなんにも言わずについてくるところ。
    かくれんぼでうさぎだけかくれないところ。
    そうしたことに、なんの説明もないところ。

    白黒の単純な線で描かれたこの単純な話は、懐かしい楽しさと懐かしい怖さに満ちている。
    これはアメリカの「ちいさい秋みつけた」なのかな。
    ゆかいなのにさびしい。ひんやりしていてあったかい。そして、にぎやかなのに静かだ。

  • ぼくが森の中へ散歩に行くと、森の中にいた動物達がついてきました。
    らっぱを吹く少年の散歩に動物達が次々と参加していきます。
    みんなで遊んだりピクニックしたり。
    ぼくがおにでかくれんぼをして、「もういいかい」と目を開けると動物達はいなくなっていて、
    心配したおとうさんがいました。

    挿絵はすべて白黒で、不思議な世界を演出しています。
    ライオンがくしで髪をといたり、象が服を着たりと この絵本はどういう話なんだろう、と考えます。
    ファンタジーの世界に入ってゆくようです。
    そしてお父さんが現われることで、
    スッと現実の世界に戻り、安心して冒険を終えることができます。
    お父さんはとやかく言わずに自然に受け止め、
    「きっと、またこんどまでまっててくれるよ」と言います。
    この言葉のおかげで、楽しかった森の出来事がずっと心に残る絵本です。

  • 物語の展開が面白く、どんどん仲間が増えていく楽しみある。でも「祭り」はいつかおわるという、物語の終わらせ方も実に自然で、深みがある。個人的には、くまのステップがかわいくて何度も読み返してしまう本。

  • <閲覧スタッフより>
    らっぱを吹いて森を散歩していた"ぼく"は、道中でゆかいな動物たちに次々出会います。声に出して読みたくなるようなテンポのいい話に、シンプルな白黒の絵がマッチした、なんともかわいらしい一冊。
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    所在記号:726.6||エマ
    資料番号:10170579
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  • 男の子自身の夢の中にいるような、いやこれも現実の中なのでは、と思わせるような、不思議な一冊だった。

  • ぼくが森に散歩に出かけるとライオンが付いてきた。二匹の象のこどもも二匹の熊たちも付いてきた。カンガルーの一家やこうのとり、猿、うさぎも一緒になって行列を作って、散歩をして、いろいろと遊んだ。

    かくれんぼうで僕が鬼になって、「もういいかい!」と叫んで目を開けるとみんないなくなっていて、代わりにお父さんがいた。お父さんに肩車して帰りながら、みんなにさようならを言った。

    白黒の絵が森の中のちょっと寂しい薄暗い感じを表していて、楽しそうな散歩とのミスマッチが不思議な雰囲気を醸し出している。

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著者プロフィール

マリー・ホール・エッツ…19世紀末米国に生まれ、20世紀前半の米国の絵本の黄金時代を築いた作家の一人。作品に、デビュー作「ペニーさん」「ペニーさんと動物家族」(以上徳間書店)、「もりのなか」「またもりへ」「わたしとあそんで」(以上福音館書店)など。1984年没。松岡享子…神戸女学院大学、慶應義塾大学図書館学科卒業後、米国の大学で学び、公共図書館に勤務。帰国後,家庭文庫を開くかたわら児童書の翻訳、創作に携わる。1974年財団法人東京子ども図書館を設立。現在同館理事長。

「2014年 『ペニーさんのサーカス』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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