もりのなか (世界傑作絵本シリーズ)

  • 福音館書店
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感想 : 249
  • Amazon.co.jp ・本 (40ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784834000160

感想・レビュー・書評

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  • 別に、動物たちが、男の子と普通に会話が成立して、一緒に遊ぶというお話は、外国のお伽話やファンタジーもののような、小さなお子さん向けの、夢に溢れた物語として、ごくありふれたもののように思うのだけど、何か気になってしまうものを感じる。

    まず、ラッパを吹く少年の後を、次から次へとついてくる動物たちを見て、「ハーメルンの笛吹き男」を想像させられたが、ここは、動物たち自身が志願してついてきているから、それとは違うと思うけれど、他の事を後回しにしてでも(ライオンは、髪を梳かすことを、自らの条件であるかのように提示しているし、カンガルーは、聞かれてもいないのに、赤ん坊が同行の邪魔にならない事をアピールしている)、男の子についていきたいと思う、その熱意の強さが気になる。

    そして、その後の、曰くありげな三つの遊びと、その途中に突然訪れた、エンディングの内容。

    それは、ネバーランドのような、子どもだけが許される世界での出来事だからなのかもしれない。

    でも、立ち去る音や別れの言葉くらい聞こえそうな気はするけれど・・・白黒のみの絵柄は、初めて、お子さんに読み聞かせする入り口として、最適らしいけれど、大人の私からしたら、最後の森の絵は、男の子の台詞の浮いた感じもあって、妙に侘しくて、少し怖かった。

  • ぼくは、紙の帽子をかぶり、新しいラッパを持って深い森の中へ出かけた。 ラッパの音を聞いた、森で寛でいた動物たち(ライオン、象、熊、カンガル-、コウノトリ、猿、兎)が、次々と散歩に加わって長い行列ができあがっていった。ライオンは髪を綺麗にとかし、象はセーターに着替え、熊はジャムとピーナッツを持ち、カンガル-はおなかのポケットに赤ちゃんを抱き、太鼓を叩いて…。モノクロの絵のなかで無限に拡がる世界が、子どもの想像力を掻き立てる、絵本作家マリ-・ホール・エッツ(1895-1984)の読み聞かせ絵本。

  • 「ぼく」は、紙の帽子をかぶり新しいラッパを持って森へ散歩に出かけました。
    すると、昼寝をしていた大きなライオンが僕のラッパの音で目を覚まし、髪をとかしてついてきました。
    次に、水浴びをしていた2匹の子象たちが、セーターや靴を着て加わりました。
    2匹の大きな茶色のクマは、ピーナッツとジャムとお匙を持って、カンガルーの親子は、赤ちゃんをお腹の袋に入れてついてきました。
    コウノトリや猿、ウサギも加わり、しばらく歩いた後、一休みしてジャムやお菓子を食べ、ハンカチ落としやロンドン橋をして遊びました。
    最後にかくれんぼうをして僕が鬼になった時、「もういいかい!」と目を開けたら、動物たちは一匹もいなくなっていて、代わりに僕を探しに来たお父さんがいました。
    お父さんが「もう遅いよ。家へ帰らなくっちゃ」と言うので、お父さんに肩車してもらって「さようならぁ。みんな待っててね。また今度散歩に来た時探すからね」と言って帰りました。


    子どもたちが大好きな繰り返しの本。
    「ぼく」の散歩に動物たちが次々に加わっていくが、その時の準備や話しかけ方がユニークである。
    また、「準備する」という点に「よそゆき感」があり、僕との散歩が特別なものと感じさせる。
    動物が増えていくに従って、散歩の列も長くなり、僕の世界も大きく広がっていく。

    最後にかくれんぼうをした際、一人ぼっちになって目をつぶるが、この不安感の後、目の前に現れたのはお父さんで、冒険から現実の世界へ優しく連れて帰ってくれる役割を担っている。


    モノクロの小さい地味な本ではあるが、子どもの本の専門店をされている方が、あるお父さんが、小さい頃この本をカラーだと思っていたと話されたと言われていました。
    白黒だけに創造力を掻き立てる力が強いのでしょう。

    古典の定番。おススメして間違いのない本です。

  • 男の子がもりへさんぽに出掛けて、動物たちと出会うお話です。

    出会ったライオンが男の子と出掛けるために髪の毛を梳かしたり、象が洋服をきたり、ユーモラスなお出かけ準備をしてくれます。

    どんどんと増えていく動物たちと男の子の道中。派手さはないけれど、わくわくする静かな絵本です。

    眠い夜に読んであげてはいかがですか?

  • もりのなかを散歩していると、ライオンやゾウ、くまたちが次々と仲間に加わってきます。

    普段はおとなの言うことを聞かなければならない幼い子どもが、猛獣を付き従えるところを想像するのは、さぞかし愉快なことでしょう。

    世代をまたぐロングセラーなので、子ども時代にこの本と出会い、自分が親になって再会するひともしばしば。
    司書時代、「子どもの頃に読んだときには、カラフルな絵本だと思っていたのに、本物はモノクロなんですね」と言ったある男性の言葉が印象に残っています。

    アメリカでは1944年、日本に紹介されたのは1963年のロングセラー。
    3才ころから。

  • 子供は想像力の宝庫です。
    森の中で、たくさんの動物達に出会い、
    たくさんの動物達を従えながら散歩します。
    その姿は桃太郎さながら!

    草木が生い茂る暗い森の中、ひとりで歩いたら怖いでしょう?
    ひとりで歩いたら寂しいでしょう?

    だから、一緒に歩く仲間が必要です。
    賑やかな音楽も必要です。
    おいしいおやつも必要です。
    もちろん、楽しいゲームも必要です!
    最後は幻のようにみんな消えてしまいますけどね。

    でもね、私はうさぎだけは本当にいたんじゃないかって思うんです。
    うさぎは黙って一緒についてきただけですけど、
    それでも「ぼく」にとって心強い探検仲間だったような気がしてならないんです。
    (あるいは「ぼく」のことが気に入ってついてきたのかもしれないけど)

    鉛筆かクレヨンのような素朴で温かい絵。
    でも、モノクロなので、森の中がグッと不思議な雰囲気になります。
    未知の世界への探検、みたいにね。

    たとえどんなに小さい森でも、子供にとってその中は
    ゾクゾクするような興味をかきたてられる場所なんですよ。

  • 読み聞かせ時間は6分ちょっとです

  • 子どもの想像力で空想の世界で遊ぶところが『かいじゅうたちのいるところ』のよう。
    こんなふうに動物たちがぞろぞろ着いてきて一緒に遊べたら楽しいですね。
    ずらりと行列になった場面は見開きで描かれて、横向き絵本だからこそのインパクトがありました。
    動物たちとの遊びが、ハンカチ落としやロンドン橋なのがかわいくて笑ってしまいました。

  • モノクロの世界が森の中の世界へどんどん想像させてもらえる。

  • 「ぼくのさんぽについてきました」

    白黒の絵が森の中へのファンタジーさ、不思議な世界へのこどもの冒険心を掻き立てる様に思います。ひきこまれていくようにゆっくり読めます。(6分)#絵本 #絵本が好きな人と繋がりたい #もりのなか #マリーホールエッツ #まさきるりこ #福音館書店

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著者プロフィール

1893年,アメリカ,ウィスコンシン州生まれ。ニューヨークの美術学校を卒業後,シカゴ大学で社会学を学びながら,セツルメント活動に従事。その後,コロンビア大学の大学院で児童心理学を学び,『ペニーさん』(徳間書店)でデビュー。『クリスマスまであと九日』(冨山房)でコルデコット賞を受賞。作品に「もりのなか」,「またもりへ」,「わたしとあそんで」(以上福音館書店),「モーモーまきばのおきゃくさま」(偕成社)などがある。

「2023年 『わたしとあそんで PLAY WITH ME』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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