もりのなか (世界傑作絵本シリーズ)

  • 福音館書店 (1963年12月20日発売)
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レビュー : 219
  • Amazon.co.jp (40ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784834000160

感想・レビュー・書評

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  • 「ぼく」は、紙の帽子をかぶり新しいラッパを持って森へ散歩に出かけました。
    すると、昼寝をしていた大きなライオンが僕のラッパの音で目を覚まし、髪をとかしてついてきました。
    次に、水浴びをしていた2匹の子象たちが、セーターや靴を着て加わりました。
    2匹の大きな茶色のクマは、ピーナッツとジャムとお匙を持って、カンガルーの親子は、赤ちゃんをお腹の袋に入れてついてきました。
    コウノトリや猿、ウサギも加わり、しばらく歩いた後、一休みしてジャムやお菓子を食べ、ハンカチ落としやロンドン橋をして遊びました。
    最後にかくれんぼうをして僕が鬼になった時、「もういいかい!」と目を開けたら、動物たちは一匹もいなくなっていて、代わりに僕を探しに来たお父さんがいました。
    お父さんが「もう遅いよ。家へ帰らなくっちゃ」と言うので、お父さんに肩車してもらって「さようならぁ。みんな待っててね。また今度散歩に来た時探すからね」と言って帰りました。


    子どもたちが大好きな繰り返しの本。
    「ぼく」の散歩に動物たちが次々に加わっていくが、その時の準備や話しかけ方がユニークである。
    また、「準備する」という点に「よそゆき感」があり、僕との散歩が特別なものと感じさせる。
    動物が増えていくに従って、散歩の列も長くなり、僕の世界も大きく広がっていく。

    最後にかくれんぼうをした際、一人ぼっちになって目をつぶるが、この不安感の後、目の前に現れたのはお父さんで、冒険から現実の世界へ優しく連れて帰ってくれる役割を担っている。


    モノクロの小さい地味な本ではあるが、子どもの本の専門店をされている方が、あるお父さんが、小さい頃この本をカラーだと思っていたと話されたと言われていました。
    白黒だけに創造力を掻き立てる力が強いのでしょう。

    古典の定番。おススメして間違いのない本です。

  • 男の子がもりへさんぽに出掛けて、動物たちと出会うお話です。

    出会ったライオンが男の子と出掛けるために髪の毛を梳かしたり、象が洋服をきたり、ユーモラスなお出かけ準備をしてくれます。

    どんどんと増えていく動物たちと男の子の道中。派手さはないけれど、わくわくする静かな絵本です。

    眠い夜に読んであげてはいかがですか?

  • 子供は想像力の宝庫です。
    森の中で、たくさんの動物達に出会い、
    たくさんの動物達を従えながら散歩します。
    その姿は桃太郎さながら!

    草木が生い茂る暗い森の中、ひとりで歩いたら怖いでしょう?
    ひとりで歩いたら寂しいでしょう?

    だから、一緒に歩く仲間が必要です。
    賑やかな音楽も必要です。
    おいしいおやつも必要です。
    もちろん、楽しいゲームも必要です!
    最後は幻のようにみんな消えてしまいますけどね。

    でもね、私はうさぎだけは本当にいたんじゃないかって思うんです。
    うさぎは黙って一緒についてきただけですけど、
    それでも「ぼく」にとって心強い探検仲間だったような気がしてならないんです。
    (あるいは「ぼく」のことが気に入ってついてきたのかもしれないけど)

    鉛筆かクレヨンのような素朴で温かい絵。
    でも、モノクロなので、森の中がグッと不思議な雰囲気になります。
    未知の世界への探検、みたいにね。

    たとえどんなに小さい森でも、子供にとってその中は
    ゾクゾクするような興味をかきたてられる場所なんですよ。

  • 「ぼくのさんぽについてきました」

    白黒の絵が森の中へのファンタジーさ、不思議な世界へのこどもの冒険心を掻き立てる様に思います。ひきこまれていくようにゆっくり読めます。(6分)#絵本 #絵本が好きな人と繋がりたい #もりのなか #マリーホールエッツ #まさきるりこ #福音館書店

  • 本当に動いているように感じられる絵で、驚いた。静かな、子供の遊びの世界が描かれている。子供の空想の世界、現実の世界の境界は曖昧なんだろうなあと思わされる。

  • 椎名誠さんが『絵本たんけん隊』でいちばん好きな絵本として挙げていたので読んでみました。

    男の子が森の中を歩いてゆく。
    らっぱを鳴らしながら。
    らいおんがついてくる。
    ぞうがついてくる。
    かんがるーもついてくる。
    こうのとりもついてくる。
    さるもついてくる。
    そして、うさぎも。
    みんなで遊ぶ。

    かくれんぼの鬼になった男の子が目をあけると、おとうさんが探しにくる。
    男の子はおうちに帰る……

    怖いことはなにも起こらない。
    けれどどこか怖い。どこだろう?
    おかあさんかんがるーがあかちゃんをふくろに入れるところ。
    みんなにぎやかなのに、うさぎだけなんにも言わずについてくるところ。
    かくれんぼでうさぎだけかくれないところ。
    そうしたことに、なんの説明もないところ。

    白黒の単純な線で描かれたこの単純な話は、懐かしい楽しさと懐かしい怖さに満ちている。
    これはアメリカの「ちいさい秋みつけた」なのかな。
    ゆかいなのにさびしい。ひんやりしていてあったかい。そして、にぎやかなのに静かだ。

  • ぼくが森の中へ散歩に行くと、森の中にいた動物達がついてきました。
    らっぱを吹く少年の散歩に動物達が次々と参加していきます。
    みんなで遊んだりピクニックしたり。
    ぼくがおにでかくれんぼをして、「もういいかい」と目を開けると動物達はいなくなっていて、
    心配したおとうさんがいました。

    挿絵はすべて白黒で、不思議な世界を演出しています。
    ライオンがくしで髪をといたり、象が服を着たりと この絵本はどういう話なんだろう、と考えます。
    ファンタジーの世界に入ってゆくようです。
    そしてお父さんが現われることで、
    スッと現実の世界に戻り、安心して冒険を終えることができます。
    お父さんはとやかく言わずに自然に受け止め、
    「きっと、またこんどまでまっててくれるよ」と言います。
    この言葉のおかげで、楽しかった森の出来事がずっと心に残る絵本です。

  • 児童青少年の読書資料 20

  • モノクロの絵が想像力をかきたてる手伝いをしてくれる。動物たちの表情や仕草がとても愛らしく、印象に残っている。お父さんが、男の子の主張を否定しないのも良い。3歳の息子もお気に入り。

  • 3歳8ヶ月の娘へ

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著者プロフィール

マリー・ホール・エッツ…19世紀末米国に生まれ、20世紀前半の米国の絵本の黄金時代を築いた作家の一人。作品に、デビュー作「ペニーさん」「ペニーさんと動物家族」(以上徳間書店)、「もりのなか」「またもりへ」「わたしとあそんで」(以上福音館書店)など。1984年没。松岡享子…神戸女学院大学、慶應義塾大学図書館学科卒業後、米国の大学で学び、公共図書館に勤務。帰国後,家庭文庫を開くかたわら児童書の翻訳、創作に携わる。1974年財団法人東京子ども図書館を設立。現在同館理事長。

「2014年 『ペニーさんのサーカス』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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