しずかなおはなし (世界傑作絵本シリーズ)

  • 福音館書店
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本棚登録 : 837
感想 : 61
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  • Amazon.co.jp ・本 (12ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784834000177

感想・レビュー・書評

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  • 絵がとっても可愛い絵本です。
    出てくるのははりねずみの親子と、二ひきのおおかみ。
    おおかみ二ひきが森の中を、獲物を求めて歩いている姿がリアルでかっこよくて、ちょっと怖くて、子どもが騒ぎます。はりねずみは体を丸めて身を守ります。それを食べようとするおおかみの様子も面白い。
    結局食べることはできず、おおかみは退散。とうさんとかあさんと、ぼうやのはりねずみは無事におうちに帰ります。
    しずかなおはなし。
    とってもほっこりします。

  • 永くよみ継がれている絵本だと知り、図書館で借りた

    「ちいさな こえで よむ おはなし。
    そっと そっと そっと……
    はいいろの はりねずみたちの
    しずかな しずかな おはなし。」

    装丁とこの冒頭と、ほんとうに、静かな静かなおはなしだ
    おおかみの息遣いや、はりねずみの小さな足音が、また、森の静けさを際立てる
    緊張は一瞬の静寂なのかもしれない
    夜によみたい

  •  はりねずみの家族は夜の散歩に出かけます。そこに待ち受けていたのは2匹のおおかみ。はりねずみの親子は体を丸くして針をとがらせ、じっと我慢します。しつこいおおかみもやがてあきらめて・・・。

     しずかなよるの道をのんびり散歩するはりねずみ。そこにおおかみの登場で、しずけさの中に緊張感が走ります。ちいさなはりねずみくんもがんばれ!と思わず応援してしまいます。

     真夜中に繰り広げられる動物たちの駆け引き。けれどこれはしずかなしずかなおはなし。
    そっと見守りましょう。そして安心しておやすみなさい。


  • 単純明解な絵本


  •  夜の散歩に出掛けたハリネズミ一家。そこへ狼が現れ、ハリネズミたちは丸くなって身を守る……


     図書館本。
     これまでに読んだ絵本の中で、最薄と言えそうな薄さにびっくりした。
     ロシアの絵本にわりと多い、読み聞かせに向いていそうな作風で、やわらかいタッチの水彩(たぶん)で描かれた動物たちや森もすごく良い。

     猟師が来たことに気付いて慌てた、雄狼のセリフが爆笑もの。図書館で読んではいけなかった……。

    『おれも はりねずみの まねをして
     まりのように まるくなろうか。
     はなや しっぽを かくそうか!』

     んなこと考えてないで、はよ逃げろって!(笑)

  • 夜の森のハリネズミの親子が主役の、題名どおりとても静かな、そして少しこわいお話。

    同時期にスターリンの死亡前後頃のロシアが舞台の小説を読んでいて、これもロシアの古い絵本とのことで、「この話はもしかして何かの暗喩?」と思わないでもなかった。絵もロシアらしい、すこし暗い美しさ。

  • 【あらすじ】
    ハリネズミはオオカミが近寄るとハリを立てる。そのとき鉄砲が鳴ると、オオカミは慌てて逃げた。ハリネズミは家に帰り着いた。

  • 表紙のハリネズミの絵が愛らしくて、思わず手に取った本。
    心にぐんぐん来る内容。小さい頃に出会っていたら大好きになっていただろう一冊。

    朗読欲をかき立てる絵本です。

  • 日々森で繰り広げられることがそっと静かに温かく伝わってきます。

  • なんてすごい絵。
    抑えめな色づかいといい、動物達の質感といい、静かな景色といい
    見事に夜が表現されていて見入ってしまいます。
    まるで目の前で今、描いたような絵。
    水をたっぷりと含ませた筆をすべらせて。

    親子のハリネズミ。
    真夜中の道を歩く音が可愛い。
    (だって「とぷ とぷ とぷ」ですよ!)
    小さい小さいハリネズミが歩く音ですから、ほんとうに小さい音なのでしょう。
    それが聞こえるくらい、しずかな夜。

    そこに狼がやってきてハリネズミに襲いかかる。
    体の小さなハリネズミがどうやって危険から身を守るか。
    親子の命はどうなってしまうのか…。

    この絵本は、とにかく夜。
    夜に読んで欲しい。
    できれば、お布団に入って子供と一緒に。
    静かに静かに読んで欲しい。
    子供の息遣いや鼓動が伝わってくるすぐそばで。

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著者プロフィール

サムイル・マルシャーク

「1963年 『しずかなおはなし』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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