ちいさなうさこちゃん (ブルーナの絵本)

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  • Amazon.co.jp ・本 (28ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784834000269

感想・レビュー・書評

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  • 原題の「nijntje」は、『ナインチェ・プラウス』。
    いわゆる「ミッフィー」ちゃんのことで、本書は、『うさこちゃん』シリーズの記念すべき第一作目で、まだミッフィーではなく、うさこちゃんと呼ばれていたそうです。

    というのも、実はミッフィーちゃんにあまり関心が無くて、今回、読もうと思った理由は、私の好きな絵本作家、酒井駒子さんが初めて買ってもらった絵本だからです。

    さっそく何度か読んでみると、読み聞かせするには、1才からということで、まずはシンプルに統一された本の構成に注目がいき、各見開きの左ページには、四行にまとめた簡潔な文章があり、その右ページには、変にゴチャゴチャさせない、限られた色で描かれた絵が大きくデーンと存在感をアピールしていて、分かりやすく、しかも可愛らしい。

    また、主要な登場人物もシンプルで、おとうさんの「ふわふわさん」と、おかあさんの「ふわおくさん」に、その子どものうさこちゃんと、これまた分かりやすい。

    そして物語は、夫婦の仲の良さをさりげなく書きながら、ある晩、告げられた幸せな知らせが現実となり、しかもその方法にはとても夢があって、私としては、この場面のお子さんのリアクションが気になるところではあるが、おそらく言葉の意味として分からなくても、絵柄や、その背景の色を感覚的に捉えるのではないかと思い(例えばうさこちゃんは、必ず黄色を背景にしているとか)、こういう知識は詳しくないので何とも言えないが、何か子どもの潜在能力を心地好く刺激してくれそうな感じを、そのシンプルな背景と絵柄から受けました。

    また、石井桃子さんの訳の言葉の選び方には、子どもに対する優しさが感じられ、「かわいい あかちゃん」や、「あたまは こっくり こっくりこ」、「ね ひとつひとつ ちゃんと おみずを かけて やってます」の『ね』等、私だったら、情感込めて読んであげたいと思わせるものがありました。

    それから、大人が感じ取れる物語の主旨は、この世界に生まれてくる子どもが、いかに奇跡的で素晴らしいことなのかだと、私は思い、それは動物たちの祝福する様子からも覗えて、キリスト誕生に近い印象を与えてくれましたが、その後の、うさこちゃんの本能が引き起こした反応には、くすっと、微笑ましいものがあって、こうした親しみやすさがあるのは、小さな子どもを対象とした絵本ならではだと思い、酒井さんが『心の深いところにずっとたたずんでいるような絵本』と言われたのも肯ける、原初から変わらず今日まで続いてきた、当たり前だけれど、決して忘れてはいけない大切なメッセージを教えてくれた気がいたしました。

    ちなみに酒井さん曰く、「うさこちゃんとうみ」も大好きとのことで、そちらも是非読んでみたい。

  • 4歳息子はうさこちゃんが好きなようで、時々思い出したように借りてきます。
    何度見てもかわいくて良いですねぇ。(*^^*)

  • 中国の美大教授の「ミッフィー」パクリ疑惑作品が永久に「お蔵入り」--人民網日本語版--人民日報
    http://j.people.com.cn/n3/2021/0207/c206603-9817090.html

    dickbruna.jp 日本のミッフィー情報サイト
    https://www.dickbruna.jp/index.html

    ちいさな うさこちゃん|福音館書店
    https://www.fukuinkan.co.jp/book/?id=21

  • うさこちゃんの絵本、初めて読んだ気がする。少なくとも記憶がある範囲では。

    うさこちゃんったら、動物界のイエス・キリストを思わせる、受胎告知に東方の三博士オマージュ展開で、私はそんなところが気になってしまいました。良い意味で驚きがあった。

    色合いも綺麗だし、日本語も読みやすいリズムでした。

  • ディック・ブルーナのうさこちゃんシリーズの最初の一冊。やっぱりこれは必須です。絵本の専門家によると、うさこちゃんシリーズは全部が全部良いわけではないらしく、つまんない作品も多々あるということですが、これはやっぱり良いです。
    うさこちゃんはふわふわさんとふわさんのもとに生まれてきて、可愛らしく、愛に包まれ、誕生をみんなに喜ばれる。これ以上素敵なお話はないよね!

  • とても可愛い。うさこちゃんは日本の名前。ミッフィーはアメリカの名前。
    ふわふわさんとふわおくさん。

    2才8ヶ月
    ふわふわさんがぱぱでふわおくさんがたーたん、うさこちゃんが萌ちゃんだと分かったみたい。てんしが何かは分からなくて何度もだれ?だれ?と。カウ(ムームー)は大きく見えたみたいで、こわーい、カウなにしてる?と何度も聞く。おめでとうのご挨拶をしにきたんだよと伝えてもこわーい、と笑っていた。

  • うちにあるのは1998年発行で100刷。
    1955年生まれのうさこちゃんは2020年で65歳。

  • うさこちゃんの誕生した日の物語。お庭もお家も可愛くて、天使の絵に癒されます。ただ、これは・・・受胎告知では・・・(;・∀・)(2歳1ヶ月)

  • 『ミッフィーちゃん』の第一話です。
    ・本を開くと、左に簡潔な文章が書かれてます。右にカラフルな色でカワイイ絵が描かれてます。
    ・内容も面白いですが、カラフルな絵も子供は気に入ってくれてます。

  • うさ子ちゃんかわいい

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著者プロフィール

1927年、オランダ・ユトレヒト生まれ。 絵本作家・グラフィックデザイナーとして世界的に活躍。 現在までに120タイトルを超える絵本を刊行。全世界で約50カ国語に翻訳され、8500万部以上のロングセラーとなる。日本でも代表作の1964年『ちいさなうさこちゃん』(福音館書店刊)出版以来、日本のみでも5000万部以上の絵本を刊行。また絵本創作以外にもユニセフ、赤十字や「WORLD PEACE IS POSSIBLE」など、社会活動の為のポスターやロゴも多く手がけている。

「2015年 『BLACK BEAR Notepad』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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