おだんごぱん (日本傑作絵本シリーズ)

著者 :
  • 福音館書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (24ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784834000573

感想・レビュー・書評

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  • ロシアの昔話を瀬田貞二さんの翻訳で。

    読み聞かせ:2.3年生程度
    時間:7分程度

    おなかのすいたおじいさんは、おばあさんにおだんごぱんを作ってもらった。
    窓辺に置かれたおだんごぱんは、椅子の上にコロッ、床の上にコロコロッ、戸口へとコロコロコロ〜。
    そのまま道を転がってゆくと「おまえをパクっと食べてあげよう」というウサギ、オオカミ、クマに会う。
    おだんごぱんは「ぼくは天下のおだんごぱん おまえなんかにつかまるか〜い」とコロコロ逃げ出す。
    しかし次に出会ったのは口のうまいキツネ。
    「さあさあ、その素晴らしい歌声をわたしの顔の上で聞かせておくれ」とおだてられたおだんごぱん、その気になってキツネの顔に乗かった。キツネはパクっとおだんごぱんをたべてしまいましたとさ。

    昔話は、繰り返して繰り返して最後に落ちがつくという形もよくありますね。
    子供たちもキツネのところになると「これ食べられちゃうパターンじゃん」とわかります(笑)
    お話でのおだんごぱんは”歌を歌う”んだけど、読み聞かせで歌うのは大変なので、ちょこっとだけ節を付けて読んでみています。

  • 作ったパンが逃げ出すお話。ロシアの昔話。
    絵がシュールで可愛い。
    逃げ出したパンケーキというノルウェーの昔話と似てる。

  • おばあさんは、おだんごぱんを作るのに苦労したんだなあ、と感じます。おだんごぱん自身がそれを十分わかっていて、出会う動物たちみんなに自慢しているわけです。だけどいい気になりすぎて…

    おだんごぱんの有頂天な様子や、きつねの狡猾さなどに、人間の心理を重ねてしまい、大人だからこその楽しみ方もある一冊だと思いました。

  • おいしいものを食べたいおじいさんが「おだんごぱんを作ってくれないか?」とおばあさんにお願いします。
    早速、おばあさんは焼き立てのぱんを作り、さますために窓においておきました。
    すると…ぱんはおじいさんとおばあさんから逃げるようにころころ ころがっていきます。
    その後、うさぎ、おおかみ、くまに出会い、食べられそうになるところ、歌を聞かせ逃げていきます。そして、ちょっと知恵を持つきつねに出会い、同じことをするのですがおだんごぱんは逃げられるでしょうか?
     対象:幼 テーマ<外国の昔話> ロシア民話

  • おじいさんに頼まれて、おばあさんがおだんごぱんを作ります。こなとクリームとバターでできた焼きたてのぱん。しばらく窓のところで冷やされていました。じいっとしていたおだんごぱんは、さびしくなり転がり出します。さて、転がった先では何が待っているのでしょうか、わくわくします。
    ころころ、ころころと転がっていく様子は、「おむすびころりん」を思い出しましたが、結末は全然違いました。ロシア民話ということで、おむすびでなくぱんが登場するというのはお国柄を感じます。

  • おばあさんが、おじいさんのために作ったほかほかのおだんごぱんをまどの下にひやしておきました。ところが、おだんごぱん外へころころところがって行くと、うさぎ、おおかみ、くまに出会います。「ぼくはてんかのおだんごぱん・・・」と歌いながら逃げ続けますが、きつねに歌をほめられたおだんごぱんは、つい気分がよくなって・・・・
    結末の、おだんの寂しげな表情ときつねの得意げな表情が対照的で、なんとも味わい深く、印象に残ります。繰返しの歌もリズミカルで楽しめます。ロシア民話。4歳ぐらいから。

  • ロシア民話をもとにした、安心の名作絵本。
    読み継がれてきた古い本は、丁寧でリズムもあたたかい。
    「おだんごぱん」という言葉が素敵。

    おむすびころりんといい、転がってく話ってそれだけで楽しい。
    だけどもう大人になってしまったので、裕福じゃなさそうなおじいさんとおばあさんの、あしたのごはんが気になってしまう。
    まあそういうこともあるよね、って話かも。

    「本・子ども・絵本」http://booklog.jp/users/melancholidea/archives/1/4479750487で紹介されていたもの。
    読んだことないと思ってたけど話は知ってる。
    読み聞かせをしてもらったか、絵に覚えがないところからすると別の本で読んだのかな。

  • ・「おだんごぱん」のなまえがすき
    ・「おだんごぱん」のおかおもすき
    ・おじいさんおばあさんのおかおもすき

  • ロシアのおはなし。
    リズムが良くてとても楽しい絵本です。
    只今、ぺんぎん書店さんが
    スタントンさんに並べてくれています。

  • パンが出てくる絵本って妙に美味しそうに見えるし、この絵本は全体的に薄茶色っぽい色合いでぼんやり描かれているので余計にパンの温かみや柔らかさをイメージしてしまいます。
    内容はわかりやすく、『にげだしたパンケーキ』とほぼ同じ。読み聞かせるには、歌の部分が長い上に何回か繰り返されるので、読み方が難しそう。

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著者プロフィール

せたていじ 瀬田貞二1916年、東京に生まれる。東京帝国大学で国文学を専攻。戦後、『児童百科事典』(平凡社)の企画編集者をふりだしに、生涯にわたって児童文学の評論、創作、翻訳などを手がけ、大きな業績をのこした。著書に『落穂ひろい』(第36回毎日出版文化賞特別賞他)『絵本論』(以上、福音館書店)、訳書にL・H・スミスの『児童文学論』(共訳)『ナルニア国ものがたり』(以上、岩波書店)、絵本に『きょうはなんのひ?』(第2回絵本にっぽん賞)『かさじぞう』、絵本の翻訳に『チムとゆうかんなせんちょうさん』『げんきなマドレーヌ』(以上、福音館書店)など多数。1979年没。

「2016年 『三びきのやぎのがらがらどん』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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