か わ (こどものとも絵本)

著者 :
  • 福音館書店
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感想 : 63
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  • Amazon.co.jp ・本 (28ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784834000672

感想・レビュー・書評

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  • 川の科学がよくわかる本。理科で川の勉強をはじめる頃にまた借りたい!

  • 「こどものとも」創刊60周年を記念して出版された絵巻仕立ての絵本。
    ページを全て開くと何と7メートルもあり圧巻!
    川が山から町へとつながる景色の移り変わりと、周辺で栄える産業や人々の生活する姿が細かく描かれています。
    時代設定が昔なので、川で洗濯をしている絵がありそんなことを知らない子どもたちは驚いていました。町に進むと飛行機が出てきたのでまだ洗濯機のない昭和初期なのかもしれません。
    川の始まりが山から溶けて流れた雪から始まるところも驚きです。
    裏表で二通り楽しめて学べる、見たこともない斬新な絵本でした。

  • 渋いタイトルですが、絵が細かく書かれ、大人も発見があり楽しく読めました。
    9か月の我が子には早かったですが、時期が来て興味を持ってくれたら嬉しいです。



    9m
    125
    実家本

  • 私の地図好きの原点となった絵本。身近な川を想像しながら読むと面白い。

  • 山の雪解け水が流れ出して川になり、海へ注ぐまでの絵本です。川と人間の関わりがよく分かります。風景が昭和で、懐かしい…。

  • もとはのばすと8メートルにもなる絵巻仕立ての絵本。初めのひとしずくから、川となり、大地をけずり、海にもどるまで。鳥のように空を飛びながら、絵本の上で旅します。(ちいさな帆)

    もとはのばすと8メートルにもなる絵巻仕立ての絵本。初めのひとしずくから、川となり、大地をけずり、海にもどるまで。鳥のように空を飛びながら、絵本の上で旅します。

  • .

    『かわ』

    さく・え : 加古里子



    川の流れに沿って人の営みとの繋がりを追う
    俯瞰型絵本。

    デフォルメされた絵のイメージの多い
    加古里子さんの絵本の中では新鮮な、
    写実寄りで人物よりも風景を中心とした作品です。

    自然と共に生きる人の営みを体感できて面白いです。
    今もどこかで木や砂利や貨物を運び、
    上流や下流で川と共に生活をしている人が
    沢山いるのだよなと思いを馳せます。

    そして、海は広くて深くて大きい。

    自然への原点的な憧れを
    感じさせられる一冊です。

    .

  • 山の奥で誕生し、山間を下って平野へ流れ、最後に海へいたる川の一生を、周辺も含めて描いた知識絵本の傑作。

    表紙の地図をよーく見てみると、お話しに出てきた街!!
    前後のページで川がつながっているのも、素敵な演出です。平野の場面では「交番」「犬」を探して楽しめます。
    牛や馬で田植えをすることはないので、子どもに読むときには少し時代について触れるのも良いかもしれません。

  • 昔の本だが川の始まりからわかる。〜低学年、家でじっくり読み聞かせによい。たまたま『ふき 斎藤隆介作』といっしょに読んで、川上から港まで木を流す説明に役立った。

  • 最後のページの大胆な海の絵がいい

  • 6歳2ヶ月の娘
    3歳2ヶ月の息子に読み聞かせ

    情景が懐かしい
    昔のくらしも感じられる
    こどもと
    あれこれ発見しながら
    読んでみました

  • 昭和な感じだが、川の仕組みがわかりやすくさすが、かこさとしさんだなぁと思う。

  • 川に添って上流から下流に向かって絵本はすすんでいきます。絵のタッチがシンプルなペン画的なところが独特なのと、風景にちょくちょく書き加えられているものが割とニッチで子どもの頃の私の心を掴みました。ロープウェイ、おんせん、しんりんきどう、さくどう、すみやきなど。今、見直してもその印象は変わりません。ひとが棒人間なのもぐっときます。


  • 83刷より以下の一文が削除されている。学校の授業で使用される際はご注意を。以下はかこさとし公式サイト(編集室より) https://kakosatoshi.jp/blog/2016より転載

    「まちの ごみや きたない みずが ながれこんで、
    かわは すっかり よごれてしまいました」の一文をとりました。

    [文章変更にあたって]

    この本は1962年月刊絵本として出版、その後単行本として、現在まで83刷を重ねてまいりました。一重に読者にご支援の賜物と感謝いたしておる所です。原稿製作当時、敗戦戦災の余燼(よじん)の中の復興活動の為、公害環境悪化 河川汚濁状況であった為、24頁にその点を文章として記載しましたが、半世紀後の現在、官公機関、生産企業の努力、市民公共環境意識等の結果、日本の「かわ」は本来の姿となったので除去して頂きました。どうぞ従来通りのご愛読をお願いしてご挨拶といたします。

    2016年7月 加古里子

  • 1962年発行で少し昔の様子ではあるが、川があるから生活があるということが柔らかい形で伝わってくる本。細かい描写が好き。

  • 子どもの頃から自宅にある本。

  • 図書館本。さいたま市図書館定番児童書リストから。加古里子さんの本。5歳2ヶ月、川の始まり、の質問をよく受けるので、その一端が分かったかな?

  • 図書館本。さいたま市図書館定番児童書リストから。加古里子さんの本。5歳2ヶ月、川の始まり、の質問はよくあがるので、その一端が分かったかな?

  • 山々のシーンから絵本は始まります。
    かわは様々な場所、田畑や街や工業地帯などを経由して、最後には海にたどり着きます。
    絵はかわを空撮するように描かれています。絵本が大きくなるような、自分が溶け込むような錯覚にとらわれます。
    そして、なんといっても、かわが最後の最後にたどり着く海の色が素晴らしい。本当に海ってこんなに美しいんだ、と驚嘆しました。
    からすのパンやさんとは違うかこさとしさんが感じられる、本です。

  • 長男4歳。次男1歳。長男がトイレやお風呂で使ったあとの水の行方に興味を持っていたので、面白いかなぁっと思って購入したのですが、まだ早かったようです。自ら手にとるまで少し寝かせます。

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著者プロフィール

加古里子 1926年、福井県生まれ。東京大学工学部卒業後、民間会社の研究所に勤務しながら、セツルメント福祉運動、生活文化活動に従事。退職後、東京大学、東京都立大学、横浜国立大学等で児童文化教育論、児童行動論を講義。この間、絵本・紙芝居・物語等の創作と著述を行い、伝承遊びの調査研究を行った。絵本には、『かわ』『ゆきのひ』『とこちゃんは どこ』『マトリョーシカちゃん』『あなたのいえ わたしのいえ』『ことばの べんきょう(全4巻)』『海』『地球』『宇宙』『人間』、著書に『加古里子 絵本への道』(以上、福音館書店)『伝承遊び考(全4巻)』(小峰書店)等がある。工学博士、技術士(化学)。2018年没。

「2018年 『だんめんず』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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