おおかみと七ひきのこやぎ (世界傑作絵本シリーズ)

  • 福音館書店
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本棚登録 : 1103
レビュー : 100
  • Amazon.co.jp ・本 (32ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784834000948

感想・レビュー・書評

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  • 【ねむりひめ】でホフマンの絵を絶賛した流れで、更にもう一冊。
    色々な作家さんによるバージョンが出ているが、このホフマンの絵によるものがやはり白眉。
    グリム独特の生々しさもそのままだし、渋めの色と構図の良さもいよいよ冴えており、表の表紙から裏表紙まで何度見返しても味わい深い。
    そして、幼い子ヤギたちの愛らしさやお母さんヤギの賢さとたくましさ、わが子を失ったときの悲しさまで、本当に良く描き分けられている。
    もちろん、狼の狡猾さも。
    約9分。4,5歳から。

    最近知ったのだが、終盤の『おおかみ しんだ!おおかみ しんだ!』の言葉が、物議をかもすことがあると言う。
    子どもの頃このお話がどんなに怖かったか、忘れてしまったのだろうか。
    子ヤギを食ってやろうと何度も手を替え品を替え現れるオオカミは、相当に怖い存在だったはず。
    何しろ『あけておくれ。お母さんだよ』というフレーズだけでもかなり有名なのだ。
    お母さんだって、何も喜んで子どもたちを置いて出かけたわけではない。
    ただ、食糧不足で子どもたちを飢えさせるわけにはいかないから、何度も「オオカミに気をつけて」と言い含めて出かけたのだ。どんなにか、子どもたちが気がかりだったことだろう。
    そして、このオオカミには(裏話だが)どうやらお父さんも食べられたというではないか。
    裏表紙にある、額入りの絵。これが今は亡きお父さんであるという。
    そのお父さんの分もあり、『おおかみ しんだ!』と叫んだときは、みんなどんなに嬉しく、安心したことだろう。
    『謝ったので許してあげました』なんて欺瞞を植えつけるほうが、よほど弊害があると思うよ。
    留守番のたびに、もしやまたオオカミが襲いに来るのではという恐怖は、決して消えることはないだろうから。
    最後は全員揃ってベッドに入っているそれはそれは幸せな図。手前にお母さんもいる。
    つまり、ちゃんと「ケア」もしているのだ。
    ここをゆっくり見せて「みんな助かって良かったね」と、お母さんが一言言えばそれで済むと思うのだが、いかがかしら。

    ということで、絵本もやはり本物がいいなぁと。

  • 中古購入
    スイスの絵本(グリム童話)

    有名な話なので大筋の感想は省略
    今は残酷なシーンを改変してしまうので
    この話もどうなっているのかな?
    でも私の時代でも残酷なシーンはすでに
    改変済みらしい
    どこかでグリム童話は
    もとは大人向けなので残酷で
    子ども向けにだいぶ書き直したと知って
    ビックリした
    何年も前に本当は怖いグリム童話とか
    そういえば流行ったなぁと思い出す
    あれは本当の原作だったのかな?
    気になりつつ読まなかったなぁ

    この絵本を選んだポイントは
    自分が好きな昔の絵柄と
    『赤ずきん』でも書いた
    オオカミのお腹をハサミで切るシーンで
    ハサミが見えていること
    残酷だからって隠れて見えないのは
    私の中ではダメなのだ
    物語だからこそ
    とんでもないことをコミカルに描ける
    そんなやっつけ方があるのか!って
    もう忘れてしまったけど初めて見た時は
    度肝を抜かれたはずなのだ
    切ったままにぜずに縫い止めるなんて
    ある意味親切だな(笑)
    今ごろ気づいたけど
    赤ずきんちゃんをバージョンアップしたような話だね
    そういえば七匹の子ヤギが隠れる場所に
    扉がついてる仕掛け絵本を読んだ記憶が!
    仕掛け絵本のがあったら欲しくなっちゃう
    これは仕掛けはついてないので
    一匹目は?と探させながら読んだら
    楽しんでたみたい

    そういえば
    このオオカミはちょっと怖いかなと思い
    この絵大丈夫?って確認したら
    ぜんぜんこわくないしって言われた
    強がっているのか?
    私が昔の絵柄が好きでよく買うから慣れたのか?
    表情で読み取ろうと覗き込むと
    ページをめくって興味津々だった
    以前はかわいい絵しか欲しがらなかったのに
    本が好きな子になれそう…かな?
    上の子の時にも今みたいに読み聞かせが上手くできていたらと
    残念でならない

  • いろんな出版社からでている名作
    カワイい挿絵のものも多い中、
    どちらかっと言ううと
    もの黒っぽい挿絵のこの本を選びました。

    子どもたちの反応が
    楽しみでした。
    挿絵が暗いので
    反応が悪いのではと心配しましたが
    何とも真剣に聞く子どもたちでした。



    真剣にお話を聞く子どもたちに

  • 子供の頃、オオカミは怖いものだと印象づけられた絵本。

    今は、子やぎを6ぴきも丸飲みするオオカミよりも、母やぎの開腹オペに驚愕するッ!

    母は強し。

  • グリム童話のおおかみと七匹のこやぎです

    改めて読むと結構残酷かも

    読み聞かせ時間は8分くらいです

  • 5歳から

  • 4歳5ヶ月 図書館

  • 子どもの頃から自宅にある本。

  • 言わずもがなの『おおかみと七ひきのこやぎ』ですが、評価に迷うところです。
    昔話は残酷な面(食べられるとか死んでしまうとか)を割愛してはいけないという話を聞きますが、あれはどうしてなのでしょうかね?正しく因果応報を理解すべきだから?変にぬるくしてしまうと物語の趣旨が違ってきてしまうとか、因果が成り立たなくなるとか、そんなことだったでしょうか。あと、子どもは、「死んでしまいました。」とか「食べました。」とかを意外とすんなり受け入れるみたいな話も聞いたことがあると思うのですが、それも本当なのかな?と思います。
    『三びきのこぶた』の食べられる、食べるバージョンについては、私は大丈夫なのですが、というかむしろそのバージョンの絵本を好んで読むのですが、実は『かちかちやま』のおばあさん食べられるバージョンのやつは毎回疑問に思ってしまって、読み聞かせをしたことがありません。自分の勝手な思い込みかなぁとも思うのですが、自分で読んでいてもちょっとしんどくなってしまうんですよね。というひどく個人的な見地から、この『おおかみと七ひきのこやぎ』も若干引くなぁという要素がありました。まぁ、おおかみが完全悪であるとすると、報復されても文句は言えないですし、おおかみはこやぎを6匹も食べてしまっていますから、おかあさんヤギに何をされても仕方のないことですかね。と思いつつも、寝ているおおかみのお腹を躊躇いなくハサミで切り開くおかあさんヤギは、いくらおおかみが寝ているとは言え、「つよっ!こわっ!」の感想を抱きました。まぁお母さんからしたら、こどもを食べられた恨み以外の何物もないですからね。しかしまぁ、空いたお腹に石を詰めて、溺れさせてしまうなんて、恨みの力いと恐ろしです。(溺れてしまったのは実際はおおかみの過失ですね。)
    そして極めつけが、溺れ死んだおおかみの周りで、「おおかみしんだ!おおかみしんだ!」と叫びながら喜びの踊りを踊るヤギ家族ですよ。宿敵とは言え、やっぱり怖い。イラストも恍惚の表情ですよ。そしてその夜、ベッドに入ってすやすやと眠る七匹の子ヤギとそれを見守るおかあさんヤギなのでした。ちゃんちゃん。
    …って、やっぱり怖いよ!

    というわけで表紙に戻ると、グリム童話とありました。そうか。妙に納得してしまったのでした。グリム童話怖いのいっぱいありますもんね。
    第三者のわたくしとしては、いやでもおおかみだって、ヤギを食べるのは食物連鎖的にまっとうなことなんだし、なんて思ってしまうのですが、多分その見方は間違ってるよねということはなんとなくわかりました。ヤギを主人公にしたお話としては、そんなに違和感のある流れではないのかな。きっと子どもの頃にはそんなに疑問に思わなかったことが妙に引っかかる今日このごろです。というか、私達の周りにもしおおかみやらクマやらが出たら、駆除したら、ぐっすりすやすや眠れますよね、たしかに。なんで私はおおかみに感情移入しているんだか。ヤギの絵が怖すぎるからかもしれない。読み物としてはおもしろいのかもしれないですね。

    読み聞かせ、10分強かな?

  • 子どものころ、まさしくこの絵で読んだ。
    母は、こういうことになるから留守番中に知らない人が来ても戸を開けないようにくりかえし私に言っていた記憶がある。
    子ども心には、お腹を切ったらそのままやぎが出てくるのもおどろいたけど、こやぎのかわりに石を入れるところがえぐくてえぐくて…。ある種トラウマ(当時そんな言葉は知らなかったけど)。

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