くまのパディントン (世界傑作童話シリーズ)

  • 福音館書店
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感想 : 89
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  • Amazon.co.jp ・本 (212ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784834001082

感想・レビュー・書評

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  • 久しぶりにパディントンを読みました。おっちょこちょいなパディントンが可愛くてクスクスしながら見てました。

  • 言わずと知れた名作。「暗黒の地」ペルーから密航者としてやってきたクマ。パディントン駅と同じ名前を得たクマは、如何にもこうにもトラブルメーカーで、面倒を見てくれるブラウンさん一家もハラハラしっぱなし。でも、憎めない。それどころかブラウンさんたちは愛情いっぱいに彼と接しているのだ。
    菓子パン、はじめてのお風呂、百貨店で服を買う、芝居を見る。おそらく子どもであれば大抵の子がワクワクするであろう出来事が、次から次へと語られる。自分と重ねるように読んでいくと童心に還り、心からああ、楽しかったとすら思う。
    パディントンと一緒の家族になった気になって、楽しく過ごした時間だった。強烈に残る『追体験』は、確かに子どもたちの心に深く刻まれ、人生の何処かでふと色味を帯びてくるものだ。この本にはその力がある。

  • パディントンの存在は知っていたが話は全く知らなかったので今更ながら読了。
    帽子をとってお辞儀するのが妙に礼儀正しくて可愛い。しかし、毎回起こすドタバタは無邪気なものだ。暗黒の地ペルーから来た、ママレードと新しいもの好きな小熊。
    今作では手品の話が1番面白かった。勝手にパディントンの誕生日パーティに参加したのに(日頃から)ろくな事を言わない近所に住むカリー氏の腕時計を小さな金槌で4、5回強く叩くパディントン。
    手品の説明書のページをめくると、「この手品をするときは、あらかじめ別の時計を用意しておかなくてはいけない。」という不吉な文字が目に入り、おそるおそるハンカチの端を持ち上げる。p201

  • 原書をちょっと読んで面白く日本語も読みたくなって読みました。面白くて癒されます。翻訳が素敵です。

  • キャラクターは知っていましたが、本を読むのは初めてでした。
    キャラクターの印象でかわいい無邪気な子供っぽいくまちゃんかと思っていたら、案外頑固で強くて個性的なくまくんだった。

    ===
    ブラウン夫妻は、一家パディントン駅でスーツケースに座る熊に出逢う。
    ブラウン一家は”暗黒の地ペルー”から移民として密航してきたその熊にパディントンと名前を付けて一緒に暮らすことになる。

    騒動ばかり起こすパディントン。
    バスルームで溺れかけて水浸し、
    エスカレーターに乗れば混乱を引き起こし、
    デパートに行けばショールームは崩し気に入らない店員は睨み付け、
    マーマーレードには目がなくどうにか瓶ごと手に入れようと張り切り、
    オペラの悪役を本物と思い楽屋に乗り込み、
    海に行けば遭難する…。

    それでもパディントンはブラウン一家になくてはならない存在になっていく。
    ===

    くまのプーさんはまだ無邪気な面もありますが、パディントンは野性味を感じるかな。
    独自の正義感とこだわりを持っていて、それに反する相手には睨みをきかせてその相手はふるえあがるんですが、確かに熊ににらまれたら怖いですよね(笑)

  • 子供の頃大好きで、最近になって読み返したくなり再読。図書館利用。

    賢くて思慮深いんだけど、結局やらかしちゃうパディントン。それを自分でも分かってるのがかわいい。
    そしてそれを受け入れてくれるブラウンファミリー優しい…
    一つ一つのお話もちょうどいい長さなので、少しずつ読みすめられるのも楽しい。

    イラストもすごく好み。
    実写化したパディントンもかわいいけど、私のイメージはやはりこのイラストなんだよなぁ…

  • テーブルに乗って鷲掴みでケーキを食べたり、お風呂の水を溢れさせたり、電車やデパートで大騒ぎを巻き起こしたり。
    パディントンが巻き起こすことのほとんどは、本来だったら大人から怒られ、叱られることばかり。
    だけど心配こそされるものの、みなパディントンを庇うし、守ろうとする。
    そういうところから、この本は子どものすべてを肯定している子どものための本なんだな、って思った。

  • 読んだのがいつだったか定かでは無いですが、この本が大好きで英語を習ってすぐにパディントンにお手紙を書きました。1ヶ月もしないうちにマイケルボンド氏から返事が来たので、とても感動しました~。

  • 松岡享子さんの翻訳がとても上品でいい。ブラウンさん家族の言葉づかいもパディントンの話し方も古き良き日本語という感じ。今の時代の子どもたちに手渡したい本。ロンドンの上流階級の暮らしやイギリス式のお茶の時間など、海外の生活や文化に触れることもできる。パディントンを家族として迎えるブラウン一家のおおらかさと明るさと愛情があふれている。何しろ、くまのぬいぐるみではなく、本当のクマを家族にしているんだから。クマが人間の言葉を話すのに、誰もびっくりしない物語の世界が好きだ。シリーズ全部読んでみたい。パディントンが話す「暗黒の地ペルー」から救命ボートに乗ってロンドンにやってくるという身の上話は何とも憂いを帯びていてる。「老グマホーム」にいるルーシーおばさんのことも気になるところ。それにしてもパディントンは素直で愛らしい。最後の章、パディントンの誕生日が1年に2回だというエピソードが女王様と同じだとは知らなかった。次から次へと巻き起こす騒動の一つ一つがハッピーエンドで解決する点はきっと子どもたちは満足するだろう。

  • 2022年6月、
    英国はプラチナ・ジュビリーのお祝い真っ盛り!
    記念コンサートがバッキンガム宮殿で開催され、
    オープニングセレモニーの素敵な素敵なエリザベス女王とパディントンのクリームティーの映像が、全世界で話題になっていました。

    そんなタイムリーな時に読みました。

    まずは、衝撃でした。
    パディントン、クマだった。
    つまり、ぬいぐるみじゃなかった!!
    ちょうどオルセンの「クマのピエール」を読んだあとでしたし、
    クマと言えば、プーもテディ・ロビンソンもコールテンくんも、やっぱりぬいぐるみじゃないですか!
    そしたらまさかの"暗黒の地ペルー"からやってきたクマだったので、驚きました

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著者プロフィール

サイエンスライター。『The Power of Others』で2015年イギリス心理学会賞を受賞している。

「2022年 『失われゆく我々の内なる地図』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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