スーホの白い馬 (日本傑作絵本シリーズ)

著者 :
制作 : 赤羽 末吉 
  • 福音館書店
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本棚登録 : 1318
レビュー : 164
  • Amazon.co.jp ・本 (48ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784834001129

感想・レビュー・書評

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  • 小2の教科書に長いこと採り上げられ、椎名誠さんも大好きという名作中の名作。
    干支シリーズで載せるなど、むしろ気恥ずかしいくらいだ。
    それでもやはり、馬のお話というと真っ先に思い出す。
    馬頭琴の由来を語るモンゴルの民話で、切なさに泣いたひとも数多くいることだろう。
    約14分。出来れば小学生から。
    教科書には挿絵がないので、これでもう一度読み返してみることをお勧めする。
    生きるとは何だろう、愛するとは何だろう、絆とは何だろう・・本当にたくさんのことを教えてくれる作品。

    挿絵は赤羽末吉さん。
    もう、この作品にはこの絵でなくては、と思わせる渾身の作品で、横長の画面を生かした雄大な絵は、ワイドスクリーンの映画のよう。
    スタートは、大きな大きなふたつの虹。
    砂塵が飛んでくるようにさえ感じる茶褐色の背景や、不安をかもしだす赤黒い場面、躍動感あふれる競馬のシーンや、白馬が亡くなる薄墨色の場面。そして、最後のモンゴルの草原の場面まで。
    登場人物の心のありようと、読み手の心理をそのまま表しているようで、絵本でここまで出来るのかとあらためて驚いてしまう。
    私はこの絵に魅せられて独学で「ホーミー」をかじったこともある。
    全然モノにはならなかったが、乾いたモンゴル平原の空気を感じながら一心に練習したものだ。

    ひとつ押さえておきたい点。あちらでは動物とひととの結びつきがたいそう強い。
    犬好き・猫好きさんのよく言う「ペットも家族です」などという言葉とは次元が違うのだ。
    (それは【らくだの涙】という映画などでも描かれている。)
    それにしても、白馬を愛したスーホと、スーホの愛に応えた白馬のけなげさに、こちらはただもう心打たれる。
    理不尽極まりない死が訪れても、その絆は揺るがない。

    ひとは死して名を残す。
    でも白馬は、なんと大きなものを残したことだろう。
    この作品から生まれた感動は、これからも多くのひとの心を潤していくに違いない。
    再話の大塚勇三さんと挿絵の赤羽末吉さんに心からの敬意を込めて、私も幾度となく読み返すことだろう。

    • nejidonさん
      九月猫さん、こんばんは♪
      コメントありがとうございます!
      おお!ホーミーをご存知でしたか、それは嬉しいです!
      「副音声でお送りします」...
      九月猫さん、こんばんは♪
      コメントありがとうございます!
      おお!ホーミーをご存知でしたか、それは嬉しいです!
      「副音声でお送りします」みたいな声の出し方が面白いんですよね(笑)
      あの不思議な声の出し方に、何故かハマってしまいました。
      CDを買って、延々と練習したものです。
      日本人の耳には変わっていても、広い広い草原にはあの歌い方がふさわしいのでしょうね。

      このお話も覚えておいでですか?嬉しいなぁ。
      子どもの頃は、世の中の切ないことなど何も分かってないので、ここまでは泣かなかったのです。
      今読むと、もう泣けて泣けて・・
      なので、お話会では決して読めない一冊なのです。
      2014/02/18
    • 九月猫さん
      nejidonさん、こんにちは♪

      ホーミー、ナマで聴いたことはないので、一度聴いてみたいです。
      ふたつの声(という認識でよいのでしょ...
      nejidonさん、こんにちは♪

      ホーミー、ナマで聴いたことはないので、一度聴いてみたいです。
      ふたつの声(という認識でよいのでしょうか)が一度に出るなんて不思議ですよねー。
      馬頭琴はちょっと離れたところで、ちらっと見た&聴いたことありますが、
      こちらももっとゆっくりじっくり見たり聴いたりしてみたいものです。
      アジアの楽器とか音楽って、心惹かれるものが多いんですよね。
      一番習いたい楽器はおわら風の盆で有名な日本の胡弓、続いて二胡と月琴なのですが、
      どれも実際にはなかなか手にしたり習える環境になかったりで・・・。
      (二胡はたまーに、お教室がありますが)

      このお話、確かにお話会では読めないでしょうね。
      授業でも泣く同級生いましたもの。
      (ワタシはおうちで一人ひっそり泣いてました 笑)
      2014/02/21
    • nejidonさん
      九月猫さん、こんにちは♪
      再訪してくださってありがとうございます!
      「ホーミー」を他の何かにたとえるのはとても難しいのですが、強いて言え...
      九月猫さん、こんにちは♪
      再訪してくださってありがとうございます!
      「ホーミー」を他の何かにたとえるのはとても難しいのですが、強いて言えば大勢のお坊さんが一斉に読経する、あの声に似ています。
      本堂の天井にまで響き渡るような、深みのある朗々とした声です。
      でも私、【らくだの涙】を見てからあっさりと転向したのですよ(笑)
      その映画の中で、馬頭琴にあわせて若いお母さんが歌う場面があったのです。
      ああ、この歌声がいいなぁって思って。
      うちのニャンたちが気持ちよく聴いてくれる歌を歌うのが今の目標です。

      「風の盆」の胡弓は切ない音色ですよねぇ。
      教室はネットでも検索できるし、まずは楽器を入手してからでもよろしいかと・・
      そして九月猫さんと、いつの日にかジョイント・コンサートを開くぞ、ナンテ(笑)
      2014/02/24
  • スーホの大好きな馬、死んだあとの馬頭琴の悲しみを帯びた心深く響く音色。子供が読んだとき、何を感じ取ったのだろうか。モンゴルの乾燥した大地に吹く風とともに響く音色が聞こえてきそうです。絵本の中では不思議な感覚が残っている1冊です。

  • 懐かしくて、久しぶりに読んだ。無償の愛って、持ってる力がすごい。

  • 私はこちらのお話を、
    確か小学校の教科書で読み、

    それから何年か経ってから、
    テレビで馬頭琴の音色を聴いた時、
    たおやかだけど、少し悲しげな音に
    ふと白い馬を思い出しました。

    スーホと白い馬の蜜月、別れ、
    それから形を変えての再会。

    どんな形でも、一緒に時を過ごせるということ。
    数年前、母が脳梗塞に倒れ、
    それからはコミュニケーションが取れなくなりましたが、
    それでも側に居られるという有難さを感じる今、
    スーホの気持ちが痛いほど伝わってきます。

    まさかこんな形であの話を再解釈できるとは
    夢にも思わなかった。

  • いくつになっても泣ける自分が大好きだ。もちろん、この絵本も。

  • とても感動的だった。昔読んだことがある気もする。
    結局民話とかは対権力で描かれているし、我々市民のものって感じがする。お馬さん、可愛いなぁ。スーホも可愛い。おばあちゃんも可愛い。

  • 私の記憶のなかで、一番最初に泣いた本。
    悲しい終わりだけど、絶望的な悲しみじゃなくて、なんだか優しさのある悲しみが伝わってくる。
    行ったこともないけど、スーホが奏でる馬頭琴の音色が、モンゴルの寒い夜に響きわたってることを想像するだけで泣いてきてしまう。

    美しい音色なんだろうな〜

  • スーホの民話を描くのであれば、赤羽末吉さん以外考えられない。表紙絵はあまりにも有名ですが、最後の見開き2ページの大地から空へ伸びる大きな流線型の筆使いが、このお話のすべてを集約しています。
    モンゴルの大地と夕空に沁み渡る、美しく物悲しい馬頭琴の音色を、赤羽さん独特の筆致と色で表現しました。語り継がれる優れた民話は、それに呼応する「絵」があることで心に深く焼き付いていくのでしょう。

  • 白い馬がかわいそうだった

  • とても深い内容。
    心を揺さぶられる。

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