八郎 (日本傑作絵本シリーズ)

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  • 福音館書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (32ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784834001143

感想・レビュー・書評

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  • 秋田の八郎潟の由来となった不器用だけれども心優しい大男の話。
    八郎が海に向かって叫んで進んでいく絵に心打たれた。

  • はちろうはすごいやさしい人だなって思った。
    はちろうが、はちろうのかみの毛をすにしていた小鳥たちのために動かなかったのがいいなと思った。小鳥がなんかすごい幸せそうだった。はちろうはがんばっていた。
    ぼくは、やさしくないわけじゃないけど、あんまり人の役にたつことはできていない。それから、いいことをする前に、悪いところを直したい。自分が悪いことをしてちゅういされたときに、いちゃもんをつけるようなのをやめたい。はちろうは、ぜったいしない。(小3)

  • こどもが斎藤隆介さんの別の絵本を借りてきて、ふいに読みたくなり、図書館で取り寄せして昨晩読んだ。
    もの凄い。途中から泣きながら読んだ。
    「外国の人に勧める、日本らしい絵本」と言われたら、文句なく私はこれを選ぶ。
    小学生のときの担任の先生が斎藤隆介さんが好きで、劇にしたり、歌ったり、語り部の人が学校に来たり、一畳くらいの大型絵本を作ったりした。そのときはすごく好きな授業ではなかったけれど、今、こどもに読んでいると感慨深い。

  • 私たちひとりひとりに存在価値がある。意味がある。けれど、存在価値も生きている意味もわからなくなる時も、わからないまま過ごすこともある。
     「村の人たちを助けたい、泣いている子どもの力になりたい。」と心底思ったときに八郎は、大きく育った意味と自分の生まれ来た意味を悟る。
     生きる意味に首を傾げる時、人間関係や仕事に疲れたり、自信を失ってしまった時、八郎は絵本の中から私たちに力強く語ってくれる。そして、押し寄せる世間の波の前に堰となり私たちを勇気づけてくれる。

  • 1967年発行。八郎潟と寒風山の物語。 子供の頃に母がネイティブ秋田弁で読み聞かせてくれたことを思い出して、帰省の機会に読んでみた。 ヒワにムクにヤマガラ、カッコウまでが懐く優しい山男、八郎。海を見て泣く男わらしこ。 滝沢二郎さんの趣ある絵と、今は地元でも聞かれなくなった古い秋田弁がしみじみと心に響く。

  • 終始方言での語りなので、何度も練習しておかないと読み聞かせの時に詰まりそうです。

  • 良かった

  • 心が真っ直ぐで優しくて強い八郎。昔からこういう人間性を人は尊敬してきたのかなとも思う。

  • 八郎は心強いとおもいました。

  • K
    五歳九か月

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著者プロフィール

1917年、東京都に生まれる。明治大学文芸科卒業。1968年、短編童話集『ベロ出しチョンマ』で小学館文学賞、1971年『ちょうちん屋のままッ子』でサンケイ児童出版文化賞、1978年『天の赤馬』で日本児童文学者協会賞を受賞。ほかに『職人衆昔ばなし』『立ってみなさい』『ゆき』などの作品があり、滝平二郎氏と組んだ絵本、『八郎』『花さき山』『モチモチの木』などもよく知られている。1985年、没。

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