きこりとおおかみ (こどものとも傑作集)

著者 :
  • 福音館書店
3.62
  • (15)
  • (19)
  • (31)
  • (2)
  • (2)
本棚登録 : 263
感想 : 36
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (32ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784834001631

作品紹介・あらすじ

ある冬、オオカミは食べ物をさがしてきこりの家に忍びこんだものの、熱いスープをかけられて、頭を大やけどして逃げていきました。1年後、きこりが森で木を切っていると頭のはげたオオカミが群れをつれてやってきました。きこりは木に登って逃げますが、オオカミは1ぴきずつ肩の上に乗って、迫ってきます。そこで、きこりは……。フランスの昔話を堀内誠一がダイナミックに描きます。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • なんだろう、面白い。
    娘たちが先に読んでいて、私にネタバレしないようにあらすじを教えてくれたんだけど、きこりがわー!ってやって、オオカミがぎゃーってなるお話だよ(^^)と聞いて私は??となったけど、確かにその通りだった笑
    絵も良いんだよね。
    勢いがあって。
    冬に。

  • 追記↓
    その後別の2年生クラスで読んだところ、読後に女の子がぽつり「・・スープ最強じゃん・・」
    こどもらしい感想に思わず爆笑!

    ☆2023秋 小学校2年生 読み聞かせ☆
    おおかみが迫ってくるどうしよう!!というところが、アングルがよく迫力のある挿絵の効果もあってもりあがる場面。こどもたちのハラハラドキドキが高まっていくのが伝わってきてこちらもきもちが入る。おおかみの1年前のイタイ経験あってこそのクライマックス、なのだが、その部分低学年にうまくつかめるかしら?という一抹の不安があったが、多くの子には納得できて満足感があった様子。
    すかんぽ、については、最初に簡単に説明しておくことにした。ストーリー的にあまり重要でない部分の「?」は減らしておいたほうがストレスがないかな、という考えからだ。
    やや地味にも思われる表紙の一冊だが、あつあつのスープがうれしい、寒くなってからの季節に読んでみたい絵本だ。昔話のおもしろさが伝わるとうれしいなあ・・!

  • ある冬の夕暮れ、食べ物を探してきこりの家に忍びこんだオオカミは、熱いスープを頭にかけられ火傷して逃げていった。1年後、きこりが森で木を切っていると、頭のはげたオオカミが群れを連れてやってきた。きこりは急いで木に登るが、オオカミたちは下で何時間も待ち受ける。ついに、頭のはげたオオカミが土台になって、次々と
    オオカミたちがその上に乗っていき、きこりに届きそうになる。きこりは家の外にいる妻に向かって、オオカミに熱いスープをぶっかけるように叫んだ。頭のはげたオオカミはそれを聞いて、大慌てで逃げ出した。(31ページ)
    ※フランスの昔話で、復刻版。堀内誠一さんの絵が迫力があっていい。

  • ちょっとおバカなオオカミの話。

    フランス民話。

  • これぞ昔話という内容。オオカミの怖さと間抜けさのギャップに笑えた。

  • 5-6分 フランス民話 ゆかいでドキドキする昔話
    温かい「すかんぽのスープ」が出てくるので、秋~冬に読むとよいかと思います。

  • マーシャ・ブラウンの絵かと思ったら堀内誠一さん。
    山口智子さんとのコンビで出された本の中ではこれが一番面白いかも。
    ダイナミックな線と抑えた色調。お腹を空かせたオオカミはコヨーテにも見える。
    無駄のないテキストは可笑しみにあふれ、読んでいても楽しい。

    森の中の一軒家に住む、木こりとおかみさんのカトリーヌ。
    スープを煮込んでいたら、そこにやってきたオオカミ。
    はじめはオオカミの存在に気が付かなかったふたり。
    ええ?どうなるの?・・でも大丈夫。意外な展開がここですでに始まっている。
    後半部分は、復讐に現れたオオカミの群れが登場する。ここからが怖い。
    あわや・・と言う場面がまたもや続く。

    「ふくろにいれられたおとこのこ」というフランス民話を先月読んだばかり。
    今月はこちらを読んだところ、子どもたちは心配しながら一心に絵を見つめていた。
    適度な笑いと恐怖と、安心の結末。お話の王道をゆく展開だ。
    約7分半。低学年から。

  • 「実際、悪いのはきこりです」とは5歳の長男の弁w
    おおかみはおなかが空いていたからスープ分けてあげれば良かったのに、とのこと。
    おおかみ=完全悪、という昔話にありがちな前提が、子供には通じないことにハッとさせられた一冊。

  • フランス民話。

    きこりの家にやってきたおおかみが、すかんぽのスープを頭にぶっかけられて撃退される。翌年、やけどで頭のはげたおおかみが仲間を引き連れてまたきこりの家にやってくる。木の上に追い詰められたきこりが、危ういところで奥さんに「こいつの頭にすかんぽのスープをぶっかけてやれ!」と言うと、禿げ頭のおおかみを筆頭にあっという間に逃げ出して助かった、というお話。

    「すかんぽ」というのはイタドリのことでした。

  • 2022.11.16 3-2
    2022.12.7 2-1
    2023.12.20 3-3

全36件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

俳優。出演作品は1988年NHK連続テレビ小説「純ちゃんの応援歌」、「ダブルキッチン」、「スウィート・ホーム」、「29歳のクリスマス」、「王様のレストラン」、「ロングバケーション」、「ハロー張りネズミ」、「なつぞら」、 「監察医 朝顔」など。著書:『手紙の行方』、『反省文ハワイ』(ロッキング・オン)、『名も知らぬ遠き島より』(筑摩書房)、『掛けたくなる軸』(朝日新聞出版)ほか。

「2022年 『LISTEN.』 で使われていた紹介文から引用しています。」

山口智子の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
にしまき かやこ
なかの ひろたか
なかがわ りえこ
トミー=アンゲラ...
ばーじにあ・りー...
モーリス・センダ...
石井桃子
A.トルストイ
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×