- Amazon.co.jp ・本 (40ページ)
- / ISBN・EAN: 9784834001730
感想・レビュー・書評
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お母さんからおつかいを頼まれた“ありこ”。
「森にはおおきくて、こわいものがいっぱいいるからまっすぐ行って!まっすぐ帰ってきて!」と注意されるけど・・・
道草をして、出会ったかまきりを怒らせ、飲みこまれた!お腹の中で「ばかあ!」と喧嘩しながらいくとつぎつぎ、おおきなものに飲みこまれる。
その度、お腹の中で「とんちきめ!」「わるものぉ!」と叫ぶ・・・
そして、くまさんのお母さんに叫び声が聞かれ、怒られ、尻を叩かれた拍子に、つぎつぎとみんなが出てきた!最後にでてきた“ありこ”は「お母さんの注意をきかなかったわたしが悪い」とあやまり、みんなと仲直り。
絵は水彩画でやさしいが、こどもたちにとっておはなしはこわいかも?大人のいいつけは守ろうね!あと、ことばづかいも・・・詳細をみるコメント1件をすべて表示-
pink@trdさん親の忠告ってなかなか聞けないのが子どもですよね。約束を守らないと怖い事が起きるよって、しつけの絵本としても良いですね。親の忠告ってなかなか聞けないのが子どもですよね。約束を守らないと怖い事が起きるよって、しつけの絵本としても良いですね。2012/03/02
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これも古本屋で思わず購入。大好きだった絵本のひとつ。
色遣いがとても素敵で、みんながお腹に入っちゃった表現が斬新。
幾何学模様みたいなのが好きだったので、カラフルな円の連続にすごく惹かれたのを覚えている。
あと、最後にみんなで食べるくまの家のごちそうが美味しそうだなって思って憧れた。 -
ありから始まりお腹の中の声が外に漏れ
どんどん食べられてしまう
繰り返しのストーリーは子供が好きです
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怖い…
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厳しい生存競争。
殺伐とした世界かと思いきや、まさかのほのぼのエンド。
怖いものは怖い、悪いことはするものじゃない。
でも、救いがある。
そんなお話。子供向けの絵本としては理想的なのかな。 -
おばあちゃんのところへおつかいを頼まれたありこだけれど、赤ずきんちゃんみたいに寄り道して、カマキリに食べられてしまう。
カマキリに悪態をついているありこの声がムクドリに聞こえてカマキリが言ったのだと思われカマキリが食べられる…。
ムクドリはねこに食べられ、ねこはくまに食べられる。
くまはお母さんに叱られておしりを叩かれて、ねこが出てくる。
ねこを叩くとムクドリが…。
最初は赤ずきんちゃんみたいだけれど途中から違う方向へ行って面白かった。
ありこもきちんとごめんなさいが言える子で安心した。 -
さすがは石井桃子さん。
読みやすく分かりやすく、途中ハラハラさせて笑わせて、何より結末が良い。
途中色々あっても元の場所に戻るという、良い絵本の基本をおさえている。
挿し絵も淡い色彩で、単純明快。シュールでさえある。
ちいさなありの「ありこ」が、お母さんの言うことを聞かずに寄り道する。
それで、他の少し大きな生き物に食べられ、その生き物も更に他の少し大きな生き物に食べられ、の入れ子方式の連鎖。納得いかずに、お腹のなかでそれぞれが相手の悪口を言うところが面白い。
汚い言葉も出てくるけど、子どもたちはそこで大喜び。
こんな悪態をつく絵本はダメよなんて、心配はいりません、お母さん。
最後はちゃんと大団円だもの。
寄り道したのがいけなかったと、ありこは気が付いて謝ってるしね。
約11分。幼児から。学童も予想以上に喜ぶ一冊。 -
7位
2007年は石井桃子さんが100才(!)を迎えた年でした。創作の中からはこれを。
ありこがいきなり食べられるのがこわい。ぞくっとしますね。でもこのこわさは妙になつかしい。
中川宗弥さんの絵もいい。食べる食べられるの関係を円のみで表しているのにはたまげました。これって、かなり前衛じゃない? -
2023.10.18 3-1
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表紙に惹かれて。
食べた描写が円で重なっていくのがなんかいい。