海 (福音館の科学シリーズ)

著者 :
  • 福音館書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (40ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784834002010

作品紹介・あらすじ

2019年7月7日、 Eテレ「日曜美術館」で紹介されて反響があります!

身近でありながら、今なお、多くのなぞを秘めている海。この海にすむ動植物から未来の海中農業、海底開発まで、海の持っているすべてを総合的に整理し、こまかく描きこんだ絵本図鑑。

出版社からのコメント
ページを追うごとに、少しずつ深い海、遠い海の様子が描かれています。
遠い海というとイメージしにくいかもしれませんが、子どもの身近な疑問に一つずつ丁寧に答えることの積み上げのため、読み終わると、きっと海の虜になるでしょう。

感想・レビュー・書評

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  • 潜水艇タイタンの事故で「たくさんのふしぎ」最新号(沈没船はタイムカプセル)や「海はもうひとつの宇宙(たくさんのふしぎ傑作集)」を読み返した流れで、さらに遡って子らのために買った「うみ」をひさびさに広げてみた。1969年刊、手元のは2011年の第55刷。構想からはもう60年も経つ作品だが、基本的な事実の部分は古くなることはないし、浅瀬から少しずつ深いところへ降りていく構成はよく練られているし、なにより50年以上前の時点で「沈没船の引き上げ」が描き込まれていることにおどろいた。海洋・海底開発の主な歴史的業績や未来予想図なども予想以上にくわしく、身近でありながらも全貌がつかみ難い地球(自然)の姿を知ると同時にさらに知るための人類の活動史ももりこまれていることに改めて感心した。当時は南極観測や宇宙開発のかげになってあまり注目されなかった海洋研究・開発にしっかり目をやってこまごまともりこんでいるかこさんはほんとうにすごい。

  • 69年発行。
    海の広さだけでない魅力、深さが詰め込まれた愛と情熱あふれる知識絵本。
    プランクトンと一言で言って終わりでなく、種類が絵に描かれその大きさの紹介があるのも素敵です。

  • 良かったよくわかった

  • 小学生の頃、図書室でかこさとし先生の科学絵本を読むことが大好きでした。かこさとしの世界展の帰りに懐かしくて購入。図鑑とは違う手描きの暖か味が大好きです!
    浅瀬からどんどん深くなっていく海の様子は、大人でもドキドキします!
    このあと、人間も地球も続けて購入してしまいました。

  • 海をたてに切って、断面を見せながら、こんなにも様々な生きもの、営み(人間の活動)があるんだよ、という視点で描かれた絵本。こんな教科書があったら楽しいだろうな。柔らかくて細かい、かこさとしさんの絵のタッチが大好きです。(ちいさな帆)

  • 2020/10ざっと読み。緻密な絵と解説はもちろんのこと、巻末の解説と索引の充実たるや。

  • この本で「ふじつぼ」「ごかい」「つめたがい」「たいりくだな」などを覚えました。海がミクロにマクロに描写され、海への興味をかきたててくれた、大好きな本です。

  • 「加古里子」さんの児童書。「かこさとし」と読みます。小学校に入る前に母が買ってくれた絵本で、今読み返してみても、かなり科学的なことがわかりやすい日本語で書かれています。本書は、海水面や干潟などの浅瀬の海から始まり、海の深い部分まで説明しています。

  • 「身近でありながら、今なお、多くのなぞを秘めている海。この海にすむ動植物から未来の海中農業、海底開発まで、海の持っているすべてを総合的に整理し、こまかく描きこんだ絵本図鑑。」(『読んでみない?科学の本 しらべてみようこんなこと』子どもと科学をつなぐ会 編 連合出版 2000  の本での紹介より抜粋)


  • 考えうる、海の全てが描かれています。
    世界史を賑わせたいろんな船とか、
    宇宙船の着水まで。

    さらに、解説が素晴らしく、
    2年間、許せる最大の力をこの作に注いだという、かこさとしさんのかこさとしさんらしい図鑑絵本。
    なんどもなんども楽しめます。

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著者プロフィール

加古里子 1926年、福井県生まれ。東京大学工学部卒業後、民間会社の研究所に勤務しながら、セツルメント福祉運動、生活文化活動に従事。退職後、東京大学、東京都立大学、横浜国立大学等で児童文化教育論、児童行動論を講義。この間、絵本・紙芝居・物語等の創作と著述を行い、伝承遊びの調査研究を行った。絵本には、『かわ』『ゆきのひ』『とこちゃんは どこ』『マトリョーシカちゃん』『あなたのいえ わたしのいえ』『ことばの べんきょう(全4巻)』『海』『地球』『宇宙』『人間』、著書に『加古里子 絵本への道』(以上、福音館書店)『伝承遊び考(全4巻)』(小峰書店)等がある。工学博士、技術士(化学)。2018年没。

「2018年 『だんめんず』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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