- Amazon.co.jp ・本 (28ページ)
- / ISBN・EAN: 9784834002034
感想・レビュー・書評
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関西弁ネイティブの方に読んでもらいたい絵本。みんなを守るために犠牲になる、悲しい結末で辛い。
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人里で暮らすタヌキのごろはち。村人の文句言い言い、悪さもするが、たまの心配りは欠かさない。
村人達もごろはちの悪さには困りつつ、腹も立つだろうし、かといって憎むでもない。「大明神さまや」なんて持ち上げて、ちょっと面白がっている節も。
ある時、村に鉄道が通ることになり、村中がお祭り騒ぎに。
いよいよ蒸気機関車が村にやって来る日。村人は総出で駅につめかけ、 ごろはちもこっそり見物に。しかし、初めて蒸気機関車を見た村人達のとった行動は予想外のもので…。
悲しくやりきれない結末なのだが、最後にぶつぶつぶつぶつと続くごろはちの文句を読んでいるうちに、後味の悪さはうやむやに散り、物語が終わればこちらもなんとなく不条理を飲み込めている。
「いいかげんさ」の味わいというか、起こる出来事全てに対する関西弁の包容力がこの絵本の魅力。
梶山俊夫の、(誤解を恐れずに言えば)綺麗じゃない絵がまた最高!
清濁ケロッと併せ飲んだような絵本。 -
ごろはちの性格、村人たちとの関係がいい。
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「べんてはんの森の、ごろはちといういたずらタヌキは人をだますのが得意でしたが、ごちそうを盗んでも、後で山の木の実を返しておくようなきちょうめんなタヌキでした。あるとき村はずれで鉄道を敷く工事が始まりました。やがて工事が終わり、初めて汽車がやってくるのを見た村人たちは、ごろはちが化けたものと勘違いし、線路に飛びだしてしまいます。それを見たごろはちは、汽車の前に立ちはだかり……。大和地方の言葉で語られる心にしみる物語です。」
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文明開化に振り回される人間の愚かさがたぬきという鏡で映し出されてくる。
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いたずらタヌキのごろはちと村人たちの話。みんなごろはちが好きだったのでしょうね。
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保育所の生活発表会。
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ちょっぴり悲しく心温まるたぬきと人間の話で話の内容はとてもいいです。でも3歳の息子には関西弁が分かりにくいようで読んでいる途中でかなり飽きてしまいます。
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泣けた。普段は化かし合ってるけれども村人とタヌキの絆。