- Amazon.co.jp ・本 (28ページ)
- / ISBN・EAN: 9784834002584
作品紹介・あらすじ
階段をあがると上の階へ、またあがると、あれあれ、もとの階にもどっています。迷路に入っていくと、いつのまにか天地がさかさまに。蛇口から流れ出した水は川となってまた水道に循環し、高架道路は地面と同じ高さに……。絵の中だけに存在する不思議な世界に、小人の案内で導かれます。世界的に人気を獲得した絵本作家・安野光雅のデビュー作です。
シュールレアリズムの画家であるダリ、エルンスト、ミロに影響を受け、そしてエッシャーによる、精密なる計算のもとに、古典的な遠近法を逆用して摩訶不思議な世界を表現した絵に魅了された画家の安野光雅さんは、一人でも多くの子どもたちにこの不思議な世界を感じてもらいたいと思い、本作品の制作にあたったそうです。この絵本には文字はありません。しかし、これはこの絵本に登場する小人が、見る人によってそれぞれちがった言葉をしゃべり、自由な解釈をもたらすように作用していると安野さんは語っています。子どもから大人まで、安野さんの作り出す世界を心ゆくまで楽しんでいただければと思います。
読んであげるなら:4才から
感想・レビュー・書評
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子供の頃夢中になった本。
大人になって再読。
そして今また再々読。
毎回夢中にさせてくれるトリックアートの本。
いつまでも眺めていられます。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
え?あれ?こっちかな?なんて言いながら
絵本を傾けたり逆さにしたり裏を確かめてみたり
子どもの不思議そうな顔が楽しめる♪ -
上が下で、下が上で?!
床が壁で、壁が床で?!
絵だけの絵本、傑作本!
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図書館で見つけ、懐かしくなって借りました。
オランダの画家・エッシャーのだまし絵へのオマージュ絵本、はたまた日本版・絵本だまし絵とでもいいましょうか…
文はなくとも、ずっと開いて見ていられる“ふしぎな”絵本です。
あらためて今見ると、わたしがオトナになったせいなのか、ふしぎさがイマイチわからない絵もありました(苦笑)。
絵本を掲げてみたり、逆さまにしたり、横からみたり、いろんな“見方”ができ、とてもおもしろかったです。
まず小6の息子に「こんな絵本あるよ」と開いて見せると、「なにこれ?」とニャッとしながら食いついてきました(笑)
小2の娘にも読ませてみましたが、あまりの“ふしぎさ”に後半は頭が疲れてしまったらしく、最後の数ページは「わけワカメ」しか言わなくなってしまいました(苦笑)。
文はありませんが、“読む”にはたっぷり20分はかかります。
好きなページを好きなだけ眺めていられる時間をつくって、ぜひお楽しみください。
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〝メビウスの輪〟の世界から飛び出たような、イマジネーションが豊かに拡がる文字のない絵本。 どっちが上でどこが下か分からない、「不思議な絵」の連続で、ゆっくりと時間をかけてページをめくれば、親子でも楽しめる。
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文字はありません
ただ、絵があります
ふしぎな え です
3次元では登れない階段も
歩けない道も
この絵本の中では登れるし歩ける
2次元の特性を存分に活かした平面の遊び絵
どうなってるのどうなってるの???と何度も見入ってしまいました。
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この本を小学生の時に図書室で見つけてめちゃくちゃ楽しく読んだ記憶がある。以来、安野ファンです。仕事内容としても大変憧れます。
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小学生の頃、遊び場だったお寺の文庫にありました。
ピアノ教室が始まって、静かにしてないといけない時も、帰りたくなくて、この絵本を眺めていました。
だから、この本をめくっていると、ピアノの音やロウソクのゆらめきの記憶も一緒に蘇ります。私の中の小人のイメージは、この本の住人たちです。
高校時代に、『旅の絵本』で安野光雅さんの名前を覚え、どうしてももう一度開いてみたくなって、『ふしぎなえ』を買いに行きました。
子たちにも、「特別に大事な本だから」って言ってます。 -
小学生の頃に出会った本。
横向けたり下向けたり、タイトル通り「ふしぎなえ」が不思議でたまりませんでした。
似たものを描けないか?模索しましたが、なかなか上手くいかなかったのを思い出します。
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小学生の時、よく学童で読んでいた本。
図書館で借りてみました。
相変わらず、不思議な本です。
娘も「???」なようです(笑)