大きな森の小さな家―インガルス一家の物語〈1〉 (世界傑作童話シリーズ)

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感想 : 28
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784834003505

感想・レビュー・書評

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  • 原著を読んだあとに読みました。
    当時の暮らしを丁寧に描いた物語に魅了されつつも、私の英語力では細かい部分を拾いきれなかったので、翻訳で再度じっくり味わうことにしました。
    特に、豚を解体して燻製にするところや、銃の手入れ、小麦の脱穀、メイプル・シュガーを作る場面は、おぼろげだったイメージが翻訳のおかげで鮮やかになりました。

    原著はPuffin Booksのものを読んだのですが、福音館書店の翻訳版のほうがガース・ウィリアムズの挿画がたくさん掲載されていてうれしくなりました。
    インガルス一家の飼い猫・ブラック・スーザンのもっちりとしたフォルムが愛らしい挿絵には、思わずにっこり。

    Little House Booksを原著で制覇するのが当面の目標ですが、この機会に日本語でも読んでみようかな、と思います。

  • 小学生の時、クリスマスプレゼントでもらった、大好きな本。テレビシリーズも大好きだったな。
    大人になって読み返して、自分がこういう生活をしたいと思っていたなぁと懐かしく思い出した。
    過酷な自然の中で、家族や周りに住む人たちと力を合わせて、家をつくり、土地を開墾し、たべるものをつくって生きていく。自分たちでできることは自分たちでする。
    固めた雪の上に溶かしたカエデ糖を流して固めてキャンディーにするとか憧れたなぁ。

  • 自分たちで暮らしを作っている姿がいいなあ。家を作り、家具を作り、食べ物を得て、服を作って繕って…まだ小さいローラも一生懸命やっててえらい。私こんなのできないよ。曜日ごとのお仕事いい。バター作るの楽しそう。お人形よかったね。小さい赤ちゃんもいるのにお母さんの仕事量すごすぎる。お料理もおいしそう。たいへんな時代、たいへんな暮らしがあったのだな。

  •  クワイナー家の物語を読んだので続きで読んだ。とうさん・かあさんとおじさん・おばさんたちの関係を把握しているので,以前より情景がよく見える気がした。
     キャロラインシリーズの『せせらぎのむこうに』で「からざお」を使って小麦を脱穀する方法が書かれていたので,それから20年くらいの時が過ぎ,新しく発明された脱穀機で脱穀する時代になっていたことが感慨深かった。
     この本ではかあさんは大西洋側の東部で生まれ,結婚前はとてもお洒落で洋裁店で服を仕立てさせてばかりと書かれていたのでずっとそう思っていたが,大西洋側の東部で生まれたのはかあさんのかあさんであるシャーロットで,かあさんはブルックフィールドで生まれ,ミルウォーキーの大学へ行ったときにジェーンおばさんに連れて行ってもらうまで服を仕立屋で仕立てたことなどなかったのだった。ダンスで着た素敵なモスリンの服はその時の服ということなので,それ以降キャロラインはそれ以上のドレスを仕立てる機会はなかったのだろうと思われる。

  • すぐに扁桃腺から熱が出て学校を休んでいた小学生の頃、大好きになって読んでいた本でした。このあとローラが大人になってからのも 後に全部読みました。

  • 箱に入った本、
    豪華な表紙。

    子供のわたしにはそれだけで、
    他の本にはない特別感がありました。

    そして中に書かれている主人公の日常の物語は
    何から何まで魅力的。

    その魅力は、大人になった今でも感じられます。

    全巻読みました。

  • シリーズ通読しました。いつかこんな料理が食べてみたい!

  • 開拓時代のアメリカ。大きな森の小さな家での暮らしが、幼い娘ローラの目線で語られている。
    鉄砲の弾丸まで自分で作る、自給自足の暮らし。家に熊がやってきた!というような大事件から、とうさんがバイオリンを弾く冬の夜…といった小さな日常までが、丁寧に、愛情を持って描かれている。そして、曜日や季節に合わせた手仕事の数々。どのページからも、子ども時代のすばらしい幸福感が伝わってきた。
    小3のふたごが「こんなふうに暮らしたーい!」というので読んでみたが、最初に読んだときは、「とてもこんな風には暮らせない…」という敗北感に打ちのめされてしまった。大地に足の着いた暮らし。親のしていることの意味や必要性を子どもは完全に理解し、仕事を分担し、それを誇りに思っている。なんと理想的な暮らしだろうか。それにひきかえパソコンなんかに向かっている自分(まさに今!)…後ろめたさでいっぱいだ…。
    アメリカ開拓農民風に暮らすことは、まあ、できっこないのだが、今の生活をいろいろ反省。それはそれとして、この本はとてもよかった。もっと前に読めばよかった。

  • 何しろこれは、子どものころ本当に大好きだった本で。
    大人になって読むと、ローラがいかに大人たちの仕事ぶりをよく観察していたかってことに感動する。
    本当によく見ている。バターやチーズの作り方、砂糖の作り方、肉のさばき方、洗濯をするかあさんの美しさ、力仕事をするとうさんのたくましさ、バイオリンの音色、とうさんの歌、おはなし…。

    幼く純粋なローラの気持ちがよくあらわれている部分。
    「ローラは、ハンカチでくるんだトウモロコシの芯しかもっていないのですが、それは、でも、とてもいい人形でした。名まえはスーザンといいます。スーザンが、ただのトウモロコシの芯だということは、スーザンのせいではないのです。ときどき、メアリイは、ネティーを、ローラにだかせてくれることがありますけど、ローラは、スーザンが見てないときしか、それをだかないことにしています。」
    なんて優しくて可愛らしい心を持っているのでしょうか!
    涙が出そう。感動します。

    なんでも手づくりなので、大人たちは仕事の山。やることだらけ。
    子どもたちはその中で遊びを見つけ、学び、育っていく。

    動物を殺さなくては自分たちが生きていけないけれど、でも、動物は情を交し合う存在でもあるわけで。
    「ローラは、とうさんの耳に、そっとささやきました。『とうさんがそのシカをうたないでくれて、とってもうれしい』
    メアリイはいいます。『バタつきパンがあるから、だいじょうぶよ』
    とうさんは、メアリイを椅子からだきあげ、ふたりをぎゅっとだきしめました。
    『ふたりとも、なんていい子だろう』とうさんはいいます。」

    ほんとに!なんていい子でしょうか!
    まっとうな暮らしって、こういう暮らしじゃないのか。
    不便で、危険極まりないけれど、なんというか、まっとうに働いて、まっとうに食べて、まっとうに楽しむ、これこそが人間本来の暮らしだなと感じずにはいられません。

  • 小学校3年か4年くらいか、学校の図書館の本で。2巻以降は分厚くて字が小さかったけど、夢中になった。森や草原の暮らしにめちゃくちゃ憧れたものである。厳密にはここで選んだ本とは違う翻訳シリーズだと思う。こんな今風の装丁じゃなかった。

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著者プロフィール

1867年、アメリカ北部のウィスコンシン州に生まれる。1932年、西部開拓時代の体験をもとにした自伝的小説、『大きな森の小さな家』を発表。『大草原の小さな家』『プラム・クリークの土手で』などとあわせ、「小さな家シリーズ」として世界中で読まれてきた。テレビドラマの「大草原の小さな家」は、このシリーズをもとにしている。1957年、90歳で亡くなる。



「2017年 『小さな家のローラ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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