大草原の小さな家―インガルス一家の物語〈2〉 (世界傑作童話シリーズ)
- 福音館書店 (1972年8月10日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (408ページ)
- / ISBN・EAN: 9784834003567
感想・レビュー・書評
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原著を読んだあとに読みました。
大きな森を離れたインガルス一家は、幌馬車での旅を経て、インディアン・テリトリーである西部の大草原で新たな暮らしを始めることにしました。
何もないところに、自分たちの手で家を建て、畑を耕し、井戸を掘り、生活をつくっていく様子に、当時の開拓者の"生きる力"の強さをひしひしと感じました。
草の上で乾かした洗濯物のにおい…思いっきり吸い込んでみたいなぁ。
本書では当時の白人開拓者とインディアンの関係を垣間見ることもできました。
インディアンにとって、開拓者は自分たちの土地にやってきた侵入者。
そのことを幼いながらに敏感に感じていたローラの心中に思いを馳せながら読了。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
大きな森を出て大草原にやってきたインガルス一家の一年間。
子どもの頃の愛読書だったが、手をかけた家と土地を離れるラストシーンがほろ苦くて、長い間読んでいなかった。でもそのおかげで、子どもの頃に感じたことをそっくり思い出すことができたのだ。
家ができた喜び、インディアンへのおそれ。「いい子」メアリーへの腹立たしさ。もらったプレゼントを宝物のように感じる気持ち。ローラの感情や経験は、すべて自分の感情であり経験だった。今では、もうこういう読み方はできない。
大人のしている仕事が細かく描かれているところもポイントで、家の建て方や井戸の掘り方など、「将来のために覚えておこう」などと思ったものである。
久々に読み返して本当によかった。ぜひ続きを読まなければ。 -
移住者が混み合ってきた大きな森の家を離れて大草原にやってきた一家。
もともと住んでいたインディアンとの軋轢とか、巻末にこうした合衆国の歴史についての解説もちゃんとついていたのだなぁ。
この巻ではすてきなお隣さん、エドワーズさんが登場。クリスマスのエピソードは忘れられない。ジャックがはぐれかけるところもハラハラしたことを思い出した。 -
大きな森から大草原へ。馬車で旅をして、たどり着いたなんにもないところでの暮らし。丸太で家を作り、隣人と井戸を掘り、食べ物だって自力で得る。自給自足。すごい。とうさんもすごいけど、かあさんもすごい。ローラたちもえらいよ。マラリアにかかったりしたけど…エドワーズさんいい人だ。クリスマスの話すてき。スコットさん夫婦もいい。インディアンの話も読まなければだな。まだ読めてないな。きっと読もう。
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子どもの頃から大好きなシリーズ。
最初は絵本を。
中高生で本を。
色んな人の訳や絵で出版されてるので、
どの本で読んだか忘れましたが、
いつ読んでもハマって読むことができました。
たしか、シリーズの途中までしか読んでいないので、
大人になった今、一から読み直したいです。 -
小さい時に、父が読み聞かせてくれた「大草原の小さな家」シリーズ。
こたつの中で小さいころを思い出しながらよみました。
NHKのTVシリーズも大好きだったので小説のシリーズを読み終わったら
そちらも見てみたいです。 -
独身女が夜寝る前に読む本じゃない。
家族が、引っ越す話。
食べ物おいしそうとか、開拓生活っていいな憧れるとか、
そういう雰囲気たっぷりなアンティークないい話なんだけど、
「今は読む時期じゃない!」とおもった。
10代の若いうちか、
もしくは40~50代くらいになってログハウスとか避暑地で読んだり、
親になって子供に毎日少しずつ読み聞かせたほうがいい本! -
草原が火事になったとき、自分の方向に火が向かってきたら、逆に、それへ向けて火をつける。
すると、お互い目指して進む炎が、ぶつかったとき、パッと火が消える。
というのを昔テレビで見たことがある。
これは迎え火というらしい。
大きな森に引き続き、大自然の中で生きる知恵がいっぱい。