おおきな おおきな おいも 鶴巻幼稚園・市村久子の教育実践による (福音館創作童話シリーズ)

  • 福音館書店 (1972年10月3日発売)
4.12
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本 ・本 (88ページ) / ISBN・EAN: 9784834003604

感想・レビュー・書評

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  • 口コミと評価を参考に図書館で予約。手にして開いてみたら、なんとも言い難いユーモラスで緩い絵にびっくり!そして、発想力が豊かすぎる!
    4歳娘は面白がって読んでます◎

  • あおぞらようちえんの子供たちが楽しみにしていた芋ほり遠足。しかし、当日はあいにくの雨。
    つまんない つまんない つまんない
    「だいじょうぶ だいじょうぶ おいもはね…」
    ここから始まる、子供たちの想像力さく裂の奇想天外おいもストーリー。

    おおきなおおきなおいもを描く分担作業、掘り出して、洗って、運んで、工作して、調理して…おいもパーティーから最後はやっぱり…!
    各作業のディテールが疎かにされることなくしっかりと描かれていて、想像の世界も現実の世界ももはや渾然一体。
    大胆な発想がつながっていく工程やアイデアが沸き上がる子供たちの勢いを、間近で追っているような臨場感が本当に楽しい!

    ほぼ存在を消して見守りつつ、要所要所で子供たちのイメージを次に促す先生も素敵。子供の遊びに関しては、こういうスタンスでありたい(願望)。

    赤羽末吉の絵のインパクトもすごい。
    シンプルでゆるやかな絵とたっぷりの余白は、子供たちのアイデアやイメージをいくらでも受け入れてくれそう!

    あおぞらようちえんの子供たちと、聞いている我が子と読んでいる母、みんなで一緒においもストーリーを体験しているような感覚が味わえる、とっても楽しい絵本。

  • 芋掘り遠足が雨で延期になった。残念がる子ども達は紙をどんどん繋げて大きな大きな芋の絵を描く。その芋をヘリコプターで幼稚園に運び、船や恐竜に見立てて遊ぼう。遊んだ後はお芋パーティ。それから……。黒と赤紫の素朴な絵で、無限の空想の世界を描く童話。

  • 「おっきなおっきなおいもの所が、おもしろかった!」小2娘のリアルな感想

    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
    「おおきなおおきなおいも」というタイトルと、表紙絵のギャップに「えっ??いもの話??かいじゅうの話じゃなくて??」と思ってしまう1冊。

    「なぜ、おいもがかいじゅうに??」の謎は、本編でちゃんとわかります。
    いままで赤羽末吉さんの絵本は何冊も読んできましたが、「これ、ホントに赤羽末吉さんの作・絵なの??」というくらい、それまての絵本のイメージと絵がちがうので、びっくりしました。

    白と黒、そしてサツマイモの紫という3色で描かれた絵は、まるで子どもたち自身が絵を描いたように見えます。
    だからこそ、読んだ子どもたちも「これは、わたしたちの本だ」と、ぎゅっと抱きしめたくなるのではないでしょうか。

    厚みのある本ですが、文章量は多くないので、「4歳から」の表示どおり、小さい子でも楽しめます。
    むしろ小さい頃にこそ、出会いたい1冊です。

    まだまだ暑い夏が続きますが、「おおきなおおきなおいも」を読んで、秋に出会うさつまいもを、夏の間におおきくおおきく描いていきましょうね。

  • おいもほりに行く前に読みたい。絵がすてき!お芋を食べたくなる。形は新書大判サイズだが、読み聞かせ絵本としても。

  • お芋ほりの日なのに朝から雨
    芋ほりはまた来週
    行きたい!という子どもたちに先生はひと晩経つ毎に、お芋が大きくなるよと伝えると…
    子どもたちはおおきなおいもを描きはじめました

    紙をどんどん繋ぎ合わせて、どんどんどんどん
    さぁおいもをどうしよう

    読み聞かせ時間は5分位です

  • こののびやかな発想力!
    守りたいですね。
    これは名作。

  • 最高
    色がいい。紫!

  • 絵本ではんなく書籍の体裁なので、なかなか対象年齢の子供が手に取らないとおもうんだけれど、すごく面白い。何かの本で、絵本から書籍への移行が上手く進まず、若い人の読書離れが進んでいると読んだ。こういう良質な幼年童話?がもっとポピュラーになってほしい。

  • >幼稚園の子どもたちが共同で描いたとてつもなく大きなさつまいもをめぐって、子どもたちの空想が無限に広がっていく愉快なお話。
    実際の園での遊びからヒントを得て作られました。

    次女が明日いもほりということで借りてきました。
    「鶴巻幼稚園・市村久子の教育実践による」と書かれているのは初めて知ったけれど、とてもダイナミックで面白い!
    子ども達の豊かな想像力がとてもいいなと思います。
    赤羽末吉さんの絵が素晴らしい。

    小4と6歳の娘達も楽しんで読んでいました。
    おならで宇宙へ飛び上がる場面には毎回大喜び(笑)

    • ぶっかけさん
      「おいもほり」ってワクワクする素材なのでしょうね、昔から。子どもが小学校低学年の頃、ご近所のお宅の一部屋で開かれたお芋ほりパーティーのことを...
      「おいもほり」ってワクワクする素材なのでしょうね、昔から。子どもが小学校低学年の頃、ご近所のお宅の一部屋で開かれたお芋ほりパーティーのことを思い出しました。
      2014/10/17
    • はぴさん
      >ぶっかけさん

      「おいもほり」なぜかワクワクしますよね!
      私も小学校の頃、芋ほり大会があったのを覚えています。大きい芋を選んで重さ比...
      >ぶっかけさん

      「おいもほり」なぜかワクワクしますよね!
      私も小学校の頃、芋ほり大会があったのを覚えています。大きい芋を選んで重さ比べをしてチャンピョンを競ったりもしました。お子さんのお芋ほりパーティーも楽しい思い出ですね♪
      2014/10/17
  • 今更な本だとは思うのだけど、
    最近発見したことがあって。

    子供の頃から大好きだったこの本の作者、
    なんと赤羽末吉さんだった…!!!

    知らなかった!

    この本って、数少ない「完璧」な絵本の一つだと私は思っています。

    やっぱり赤羽末吉さんは本当にすごいな、と脱帽するばかりです。

  • 4歳息子に。とにかく大好きで、何度も図書館で借りるのでとうとう購入した絵本。大人も一緒になって驚いたりしてあげると息子は大盛り上がり。さらっとした絵が逆に良い。

  • 言われないと赤羽末吉の作だとはわからない。絵も話も赤羽末吉と言われてイメージするものと大きく異なる。これはこれで面白くはある。大きなおいもを描く場面は子どもに受けそう。

  • 越高綾乃さん紹介

  • こんなに子どもが笑顔になる絵本ってない!!!
    読み聞かせ:3才から
    読み聞かせ向き度:★★★
    まるでアニメーションを見ているよう。子供達がいまにも動き出しそうに描かれています。
    タイトルからお分かりのとおり、おおきなおいもの話なんです。似て非ななる子どもたちの日常が、子どもたちにウケるわけなのでしょう。子供の笑いをさそうそうなサービス精神旺盛な部分もあり、素晴らしい絵本です。とことん子ども目線。子供の目線で子供の気持ちになりきらないと描き出せない世界。そんな大人がこの世にいたという奇跡と、ちょっと心があたたまる感じ。きっと読んでもらった時間の思い出は、子供の心の中にずっとずっとありつづけるそんな絵本なんじゃないかなと思います。
    ページ数は多いけど、2才後半、3才からいけます。

  • 長女 5歳8ヶ月
    次女三女 3歳9ヶ月

    名作。
    芋が長すぎてやっぱり笑っちゃうよね。

  • あおぞらようちえんのいもほり遠足は、雨のために一週間延期。
    つまんない。
    だいじょうぶ だいじょうぶ。
    おいもは いっぱい おおきくなって まっててくれるよ。

    先生の言葉で子どもたちの想像がどんどんふくらんで、
    想像のおいももどんどん大きくなっていきます。
    みんなで描く大きな大きなおいも。
    さあ次はどうしよう。

    子どもたちの声を聞きながらのびのびと保育の活動がふくらんでいく様子がよくわかります。
    こんな風に絵を描いたら楽しいだろうな。

  • 全ページお芋の紫色と黒だけで描かれていて、特に人間の絵が幼稚園児が描いたかのような緩さで優しい雰囲気なのが素敵。
    大きな大きなお芋を描き始めた子どもたちの熱中した様子と創造力にパワーを感じ、どんどん発展していくところにワクワク。
    力を合わせてみんなで作り上げる楽しさが伝わってくる良い絵本です。

  • ここはあおぞらようちえん。
    さあいよいよ明日は芋ほり遠足。
    と思ったら雨で一週間の延期。
    つまんない!
    でも大丈夫。おいもは大きくなって待っててくれるよ。
    どれくらい大きくなるのかな?
    みんなででーっかいおいもの絵を描いた。
    どんなおいもができたかな?


    絵本のような読み物のようなお話。
    園児がみんなででーっかいお芋を描くところは圧巻です。
    こんなおおきなお芋、どうやって掘り出すの?という先生の問いかけに、
    園児たちは大綱引き。お芋はヘリコプターでようちえんに運ばれ、
    洗ったり、船になったり、恐竜になったり。
    最後はみんなでおいもパーティー。

    ファンタジー?
    ユーモアたっぷりのお話です。
    作・絵は赤羽末吉さん。

  • 約5分

    ようちえんの子どもたちの話だが、一年生ならいいと思う

    おいもが、おおきくなること
    ゆうやけぐもにのってかえること

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著者プロフィール

赤羽末吉 1910年東京に生まれた。1959年、日本童画会展で茂田井賞受賞。1965年、『ももたろう』(福音館書店)、『白いりゅう黒いりゅう』(岩波書店)、1968年、『スーホの白い馬』(福音館書店)で、それぞれサンケイ児童出版文化賞。1973年、講談社出版文化賞。1975年、小学館絵画賞と国際アンデルセン賞特別賞、またブルックリン美術館絵本賞。1980年、それまでの絵本の業績に対して、国際アンデルセン賞画家賞を受賞。1982年には、東ドイツのライプチッヒ国際図書デザイン展で教育大臣賞および金メダル賞受賞。1983年にはイギリスのダイヤモンド・パーソナリティ賞を受賞した。ほかに『つるにょうぼう』『したきりすずめ』(福音館書店)、『源平絵巻物語・全十巻』『絵本よもやま話』(偕成社)などがある。1990年没。

「2020年 『おへそがえる・ごんセット(3冊)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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