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本 ・本 (32ページ) / ISBN・EAN: 9784834004366
感想・レビュー・書評
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さあて、とおとお12月24日だ
南国リゾート旅の夢を見ていたけど
「やれやれ、またクリスマスか」
目覚ましでいやいや起きたサンタは
離れのトイレで用を済ませ
トナカイ小屋で餌をやって
湯を沸かし
紅茶ポットに入れ直し
犬とネコの餌をやって
顔を洗い
ラジオを聴きながら
紅茶とクッキーを食し
ゆっくりとサンタ服を半分着て
鶏小屋から卵を貰って
ベーコン卵焼きをつくって
新聞を読みながら食事し
昼食のバター塗りサンドをつくり
カフェオレをポットに入れて
ソリを小屋から引き出し
山のようなプレゼントをソリに積んで
トナカイに繋いで
豊かな白い髭を整え
赤い分厚いサンタ上着を着て
黒いベルトを締め
赤い手袋をはめて
赤い三角帽子をかぶり
昼食弁当カバンを肩にかけ
ストーブの石炭を足し入れ
犬とネコに「いってくるよ」と言って
やっと
大雪の寒い国からソリを空に飛ばした
これ、一部分を除いては、イギリス70年代田舎の一人暮らし老人の日常だと思う。
「そうか、サンタさんも、こうやってお出かけするのね」
よんだ子供たちの呟きが聞こえるようだ
レイモンド・ブリッグズ(1934-2022)は、「スノーマン」という絵本が有名らしい。わたしには、核戦争を扱った「風が吹くとき」、ご両親を描いた「エセルとアーネスト」(レビュー済み)で、好きな絵本作家だ。
漫画のようなコマ割り絵が特徴。
ペーソス溢れる絵柄だけど
描いているのはリアルにこだわる
だからちゃんと煙突から入ってゆく
「すすだらけになっちまったな」
とサンタが入ると
ツリーのある一階に
「どうぞこちらへ」階段へ誘う貼り紙
3階の子どもたちはちゃんと靴下を用意
ある家では
「サンタのおじさんへ」
とお菓子とジュース
でも、どうもサンタは気に入らない
「サンタのおじさんへ。
パパがごじゆうにどうぞって」
とブランデー(?)と肘掛ソファー
にはご満悦
多分
この頃ホントにやってたと思う
これが英国のクリスマスなのだ
日本の子どもたちも
これくらい余裕もって
サンタさんをお迎えしたいものですね
だって
お正月のお供えは
歳を越してやってくる神さまへの
おもてなしなんだから
たださんのレビューで本書を知りました。感謝です。
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なおなおさん、メリークリスマスです♪
この表紙、すごくよく見かけるんですよ。
読んだことなかったけど...
「サンタのなつやすみ」も読み...なおなおさん、メリークリスマスです♪
この表紙、すごくよく見かけるんですよ。
読んだことなかったけど...
「サンタのなつやすみ」も読みたいなぁって思ってたんですが、スノーマンシリーズもあるんですね。
大人買いするお母様、カッコイイです ˶^ᵕ^˶)b2023/12/24 -
ヒボさん、「サンタの夏休み」って市立図書館に無いのかな。…って今調べようとしたらエラー。
そうだ!もう休館よ〜〜(T_T)
別のサイトで調べ...ヒボさん、「サンタの夏休み」って市立図書館に無いのかな。…って今調べようとしたらエラー。
そうだ!もう休館よ〜〜(T_T)
別のサイトで調べたら無いようなんですよね。
なので某書店で立ち読みするしかない!?^^;
ブリッグズといえばスノーマンシリーズも素晴らしいのですが、「風が吹くとき」はいかがでしょうか。作風がまた違います。大人向けの話です。2023/12/24 -
もう休館なんだ( ̄▽ ̄;)
ちなみに本書は某書店で立ち読みしてきました(笑)
「風か吹くとき」も探してみますね♪もう休館なんだ( ̄▽ ̄;)
ちなみに本書は某書店で立ち読みしてきました(笑)
「風か吹くとき」も探してみますね♪2023/12/24
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レイモンド・ブリッグズのクリスマス絵本といえば、『スノーマン』と共によく挙げられるのがこの作品であるが、実は絵本としても独特な面白さを持っていることが、読んでみて初めて実感することができた。
そして本書(1973年)は、ある意味、サンタクロースは本当にいるんだねと感じさせるのに充分過ぎるリアルな存在感を放った、とても人間味のあるおじさんじゃなかった、サンタさんが登場する上に、お話もまるでサンタクロースのある一日に密着取材しました的な内容に(ある一日ってあの日しかないんだけどね)、更なる現実味が増したような気がしたのは私だけだろうか。
それから絵本なんて読む程、もう子どもじゃないんだよと言いながらも、実はサンタクロースは信じてるといった、ちょっと繊細なおませさんも、本書の場合、コマ割りされた絵と吹き出しの台詞で構成されているから、絵本というよりは漫画を読むような感覚で楽しめて、更にそれぞれの良さが合わさることによってサンタさんの一挙手一投足の細かい描写(サンタさんが自分でプレゼントやそりを準備する一連の流れは素直に驚いた)や、スピーディーな展開(後半は時間経過も分かってより実感できる)が可能になる上に、それらの絵全てが一枚一枚丁寧に描かれていることで、絵本ならではの味わい深い美しさも楽しめる。
また見せ方も多彩で飽きさせず、最初は横から見た視点だけだったのが、サンタさんが煙突に入る所は斜め俯瞰の視点で立体的に見せつつも、その後の煙突の中を降りる様子をコマ送りのように描くことで、サンタさんがどのようにして煙突と格闘しながら降りているのかが、目で見てユーモラスに理解できると同時に(「えんとつなんて なけりゃ いいのに!」と言いたくなるのも分かる)、その家を半分に切り取ったような描写で、家の中や家族の寝ている様子も分かり、子どもたちのベッドにある靴下や、サンタさんへと用意された飲み物などを見ると、思わずこちらも微笑ましい気持ちとなる。
更に印象的だったのが、上から下へと、まるでサンタさんがコマからコマへと滑り降りるかのように左から右へと進行する、横長の四コマの見開きの絵が二回あることで、最初は天候の目まぐるしい変化で前途多難な様を、二回目は夜明けと共に徐々に安堵を覚えていく様といった、そんな色鮮やかな対照性は、ちょうどサンタさんの心理描写とも見事にリンクしているようで、ブリッグズのその意図した描き分け方に上手さを感じる。
それから、なんといっても本書が本書たる所以である最も特徴的なものとして、サンタさんの個性があり、おそらく、訳者のすがはらひろくに(菅原啓州)さんの日本版のタイトルは、本人の名誉の為に少々気を遣ったのではないかとも思われた、確かに寒がりやなのも間違いではないのだが、その素顔として、超然とし神々しさをまとったような完璧な慈悲深さを持ったというよりは、そこら辺にいそうな口は悪いが人は悪くない、まさに人間そのもののようなサンタさんであることに、親しみやすさや安心感を感じられたことが、この場合は却って新鮮味を与えるのだから面白い。
そんなサンタさんの口癖は『やれやれ』、『なんてこったい』、『ちぇっ まったく』で(笑)、とにかく愚痴は多いけれども憎めないのは何故かというと、その生活ぶりも人間味溢れる点から「ああ分かる」と共感できることと、そう言いながらもやるべきことはちゃんとやり遂げて、大切なことは何かということをよく分かっているからだ。
始まりは、鳴り出した目覚まし時計の音を止めて二度寝しようとしたものの、それでもクリスマスということで何とか起きて(素敵な夢が終わってしまったこともあるのかもしれないが)、その後すぐに出発するのではなく、こんな時でも彼は慌てず騒がず、トナカイに餌を与え、美味しい紅茶を飲み、お弁当を作ってと、自分の時間をしっかり持っていることには大人の余裕すら感じさせるものがあり、愚痴は多いが、あくまでそれも彼自身の味であることが次第に分かってくる。
それと驚いたのは人間味のあるサンタさんだからか、住んでいるのは北極地方らしいが、その家の中の様子が完全に人間そのもののそれである上に、この辺は寒がりやなのがよく分かる点なのか、やたらと暖かい場所のポスターばかり壁に貼ってあるのが目につき、それがカプリにマルタ、マジョルカと、全て綺麗な浜辺のある島ばかりなのも、夢の内容と繋がっているようで何だか愛おしくなる。
そして、彼いちばんの魅力と思われた点が、飼い猫のクロと飼い犬のポチに愛されていることであり、二匹ともほとんど彼の後をついて一緒に行動しながら、特にクロに至っては四六時中彼の肩に乗っかっている印象で、もしかするとクロも寒がりだからなのかもしれないけれども、それは動物たちからの一方的な愛ではなく、サンタさんもその接し方から彼らに同様の愛を抱いていることが分かることに加え、自分自身を愛していることが絵の端々から読み手に優しく伝わってくるのが、何よりも癒しになるように感じられたのは、子どもたちに幸せを与えるといった、途轍もない偉業を成し遂げるサンタさんにとっては、それだけ自分自身への幸せも大切なのだということを教えられたような気がして、『さむがりやのサンタさん』だけれども、その心の温かさはきっとどのサンタさんにも負けない、愚痴も優しさも素直だからこそ抱かせる好感度の高さなのだろうと思う。 -
子どもの頃に読んでいて大好きだった絵本。
クリスマスにはまだ早いが、
久しぶりに読みたくなって買ってきた。
絵本といっても漫画のようにコマ割りされて
吹き出しにセリフが書かれている。
子どものころは気が付かなかったが、
このサンタ、めっちゃ文句言うじゃん(笑)
ジュースじゃなくてお酒だと満足気だし、
でも人間味溢れる感じがなんか好きなんだよな。
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コマ割りされていて、漫画のよう。
セリフは少なめなので読み聞かせはしにくい。
想像していたサンタさんと違って少し驚いた。
寒がりというより、面倒くさがりのサンタさんじゃないかと思った。
サンタさんを信じている隣で聞いていた子供たちの反応を心配したが、面白かったといういつもの感想だった。 -
クリスマスイブに必ず出してくる絵本。
大好き過ぎて自分用にかなり前に買ったもの。
もう色褪せてるけれど愛しくて、ほのぼのとする絵がたまらなく可愛い。
マンガっぽくサンタさんは、吹出しの中で喋っているのが良い。
12月24日.朝目覚めて支度してソリを出して出発!
みんなのおうちへ届けたあと、ベッドへ入ってのひとこと。
ま、おまえさんもたのしいクリスマスをむかえるこったね。 -
#ブックサンタ #ブックサンタ2023
クリスマスシーズンに読み返す絵本です。
サンタの1日が描かれているところがとても好きです。 -
ワタシの記憶に残っている中で一番古記憶になる
最初のクリスマスは幼稚園の頃のクリスマスで
その時にサンタさんにもらった、私にとって一番最初の
クリスマスプレゼントがこの絵本でした。
「クリスマス以外の日にサンタさんは何してるん?」
としょっちゅう両親に質問していたので、この本を
プレゼントしてくれたのかなぁ?と後になって思いましたが
その当時は、サンタさんがそんな質問に答えてくれたんや!
とすごく喜んでたけど、大人になって読み直すと
寒いのが嫌いだ!煙突なんてなけりゃいいのに!
と文句ばっかり言ってるサンタさんは、子供の想像する
サンタさんからすごく遠い存在として書かれてる感じが
楽しくてくすくす笑っちゃいます。
その当時、夢を壊された気がしてショックを受けたという
記憶もないので、ただただサンタさんという存在だけで
子供の頃はキラキラできたんだなぁと思ったり[*Ü*]
プレゼントを持ってきてくれたサンタさんへの
プレゼントに、なんだジュースかっと毒ついたり
猫ちゃんにどらねこっ!と云ってみたり[笑]
人間味に溢れすぎてるサンタさんだけど[*´▽`*]
お仕事が終わってお風呂に幸せにそうに入っていたり
知り合いからのプレゼントに一喜一憂したり。
みんなのために大忙しのサンタさんの愚痴も聞いてあげなきゃね☆と
大人になってこそ楽しめる絵本だと思います[*Ü*] -
クリスマスイブの朝から、クリスマスにかけてのサンタクロースに密着した絵本。
このサンタはとてもさむがりやで、雪やあられやみぞれ、煙突や、子供たちが用意してくれたジュースにまでぶつくさ文句を言う姿がとてもユーモラスに描かれています。サンタも人間だなぁ…と親近感。
こんなに一生懸命にプレゼントを届けに来てくれるんだって知ると、北極地方に足を向けて眠れないなと思う。笑
サンタが自分でととのえる朝食や夕食、夜食がとっってもおいしそう。 -
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寒さにぶつぶつと文句を言いながら仕事するサンタさん。人間味があって面白い。可愛らしい生活、幻想的な夜景。またクリスマスに読み聞かせたい。
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このサンタさん、小言が多いんですけど、そこがまたかわいいです
人間味のあるサンタクロース
さりげなくいる動物たちもかわいいです -
Amazonプライムで映画版のファーザー・クリスマスから観てすっかりこのサンタのおじさんにハマって原作の絵本も読みたくなり見てみました。
コミックのようなコマ割りもあってなんだか斬新。
サンタさんのイメージって善人の塊!みたいな感じだったけどこのサンタさんは寒い中仕事するのが嫌だったりなにかと社会人というか人間味がある!
お酒好きなところもおじさんだ!
でも子供たちにプレゼントを届けることに妥協しないし一生懸命なところが愛おしい。
子供に見せたくて借りましたがすっかり大人もこのサンタさんに夢中です。
メリークリスマス!サンタさんいつもありがとう! -
図書館のクリスマスコーナーにあったので借りて読み。
マンガ形式の本は読みにくいぜ…。
私も子どもの頃この本、読んだな。
当時は意味がわからなかったこと(サンタがお酒をもらって喜んでるとことか)が、大人になった今はわかって嬉しかった。
9歳児Fは「サンタさん、かわいそう」と。
サンタの、天気や仕事に対しての悪態というか憎まれ口というか、を言葉通り受け取ったんだろうなー。 -
サンタといえば、夢とメルヘンあふれるお話が多いなか、異色ではなかろうか。寒いのが嫌いなサンタ。サンタだって、寒い中、外で仕事したくないよね。くすっと笑えるお話。
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絵本屋さんで久しぶりに出会ってつい購入。
子どもの頃、何度も何度も読んだ大好きな絵本です。
偏屈を言いながらも、プレゼントを届けるお仕事や動物たちのお世話を丁寧に行うサンタさん。温かくて人間味溢れる人柄が伝わってきてとても愛おしくなります。 -
コマ割りの絵本。サンタのぼやきが人間ぽくて楽しい。サンタも生活があること、プレゼント配布は厳しい仕事であることなど、子どもには新鮮に映るのではないだろうか。
著者プロフィール
レイモンド・ブリッグズの作品






私のそれがきっかけで読んで下さって、嬉しいです。
ありがとうございます(^^)
私が本書に最も惹かれた...
私のそれがきっかけで読んで下さって、嬉しいです。
ありがとうございます(^^)
私が本書に最も惹かれたのは、これは信じたくなるだろうなと子どもたちに感じさせる、親しみやすさをサンタに持たせた点に、ブリッグズの優しさが窺えたからだったのですが、kumaさんのレビューを読んで、日本でいうクリスマスという行事は、あくまで海外からやって来たものだということがよく分かりまして、そうした本場との違いの一つに心の余裕やユーモアがあることには、なるほどなと感じました。サンタクロースを通して、そうしたことを知るのも面白いものですね。
ブリッグズホントやさしいですよね。
何処かの本であったのですが、
もともとクリスマスは
冬至前後に行われ...
ブリッグズホントやさしいですよね。
何処かの本であったのですが、
もともとクリスマスは
冬至前後に行われる「年越し祭り」にちなんだ民俗行事だったようで、それが「キリストの復活」と相まってクリスマスになってゆき、更にサンタの登場となったようです。だとしたら、性格としては、日本の正月における「年神様」という「来訪神」と同じ性格で、お供えもそうですし、門松などの飾り付けも、初詣も、クリスマスと性格を同じくしています。
キリスト祭りの本場であるからそこそ、その信仰に沿った、心からのおもてなしは自然と出るものだと思います。でも、それは信仰がなくても良い。日本の子どもにもサンタへのお手紙、おもてなしは勧めてみたいものです。