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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784834005035
感想・レビュー・書評
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◆訳:出口裕弘「ノコギリザメとトンカチザメの話」「メンドリとアヒルの話」「おとなしいカメの話」3篇も収録。◆次男と図書館で出会った本。お話の定石を打ち破り黒い方へ黒い方へと転がる物語に皆で夢中になりました。黒くてナンセンス、なのに・だからこそ?笑いの中に寂しさを感じる読後感。◆福音館文庫に収録されていますが、堀内誠一が装丁した横長単行本の味わいは代えがたく個人的にはこちらがおすすめ。◆文芸春秋社『年を歴た鰐の話』(訳:山本夏彦)もありますが、こちらは言葉遣い・仮名遣いが少し大人向き。児童書としては福音館の方がおすすめかと。【2013/08/17】
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『年を歴た鰐の話』名義での山本夏彦翻訳verを読んで、めちゃんこクセになったので。
2本はそちらで既読。
「メンドリとアヒルの話」やっぱり超バッドエンドだ!!!!!!怖!!!!!!!!!これこれ…、このヤな奴も、よう分からんやつも、まとまっておっ死んじまうEND…。ショヴォー節だ…。
「おとなしいカメの話」…まさかリスとカメのラブロマンス始まると思わないじゃないですか…(動揺)
昔はカメって足が速くて、クマってしっぽが長くてふさふさで…みたいなの、好きすき。
しかしこれはある意味ハッピーエンド…なのか…???
しかしたくさんの子宝…………?????????????(困惑) -
絵も話しも抜群‼️
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<ryuryu>
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へのへのもへじ文庫で借りてきた福音館文庫の『子どもを食べる大きな木の話』をよくよく見ると、"ショヴォー氏とルノー君のお話集"の2巻だったので、せっかくだから1巻から読んでみようと図書館へリクエストすると、思いがけず、でかい本がきた(図書館の書誌情報によると20×27cm)。
予約棚から出てきた本は、横長にでっかいハードカバーで、福音館文庫の2巻を見ていただけに「えっ?」と思ってしまった。あいにく、小さい文庫版は図書館にはないそうで、そのでっかい本(けっこう重い)を借りて帰って読む。
「ショヴォー氏とルノー君のお話」の作者は、ショヴォー。これは、ショヴォー氏が、息子のひとり・ルノー君に語りきかせたお話で、その父と子のやりとりもおもしろい。父ちゃんは、ルノー君にけっこうくさされている。「パパの話って、ばかみたいなときがいちばんおもしろい」などと。
せがまれて、ショヴォー氏が語った話がこれまた奇天烈なおかしさで、ハッピーエンドなんかには絶対ならず、登場するノコギリザメやトンカチザメはひどいことばっかりするし、表題作のじじいのワニは腹が減ったからと孫を喰ってしまうし(それでワニ仲間から追われる)、流れ流れて出会ったタコと愛しあいながら、そのタコの足がうまそうなのでやはりこのじじいワニはタコの足を喰いつくしてしまって呆然としたり。
ついている絵も怪しく、いったいこれは誰の絵や?と思ったら、作者のレオポルド・ショヴォーが描いたイラストなのだった。
このワニの話、古くは昭和17年初版という山本夏彦訳があるそうで(これは再版されている)、ほかにも福音館文庫版や、ショヴォーではない人の挿絵がついたものなど、いろんな版があるようだ。
福音館文庫版
『年をとったワニの話―ショヴォー氏とルノー君のお話集1』
文藝春秋 復刻版(山本夏彦訳、昭和22年版の再版)
『年を歴た鰐の話』
プチグラパブリッシング版(出口裕弘の原訳をもとに、山村浩二の文と絵)
『THE OLD CROCODILE―年をとった鰐』
文遊社版(挿絵はピエール・ボナール、訳は高丘由宇)
『いつまでも、鰐』
(10/1了) -
う〜ん
性悪なノコギリザメとトンカチザメの話を即興でしてあげる話と
息子を殺しまくるメンドリと卵が食べたいアヒルの話と
年とって子供のワニを食べて恋人のタコも食べちゃうワニの話と
甲羅のなかったカメがのりづけされてリスと結婚する話
なんだかなあ -
「ノコギリザメとトンカチザメの話」「メンドリとアヒルの話」「年をとったワニの話」「おとなしいカメの話」
が読めます。
確かに見た目からしてシュールな絵本なのですが、内容がビックリするほどシュール。
これぞというほどシュール。
大変ゾクゾクいたしました。
素晴らしい時間を過ごすことができます!
おすすめです。
他のもよみたいな。 -
子供の頃に読んでいた本。この形にきゅんきゅんする。
図書館に栞(出版時についていた小冊子)つきで置いてあったので再読。ありがとう図書館!!!
子供の頃はよくわからなかった。今読んだらやっぱりよくわからない。でも好き。
わからないけどおもしろいんだよというルノー君の感想といっしょです。
そんで絵がすごい。子供の頃も好きではあったけれど、大人になってからみると「うわーすげー原画を見たい」と思う。
印刷だとつぶれちゃうような微細な線も描きこまれているらしい。
「ノコギリザメとトンカチザメの話」は地図を見ながら読んだ。
無駄に壮大。仇討ちものなのにドロドロした情念はない。
子供の頃にもやっぱり栞つきで読んだけど、内容が理解できなかった。
本編も子供向けかと問われれば疑問だけど、栞は完全に大人向け。
大事に大事に作られた本であることが嬉しい。
栞の内容は理解できなかったけれどなんか悲しい話なんだなということはわかった。
このシリーズに抱いてしまう悲しい印象はそこからくるのかもしれない。
と、思っていたけれど、やっぱりお話自体が物悲しい。
やってることはみんなわりと外道なんだけど。
2011/07/01 再読 -
軽ーく読み始めたら、凄まじい話だった。それでいいのかー!?
よくよく考えるとそれこそ深刻なテーマを隠したお話なのかもしれませんが、子どもに即席で話して聞かせる、いきあたりばったり感はくせになりそうです。 -
小さい頃、母親に与えられて繰り返し繰り返し読んだ本のひとつ。
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近日、アニメーションかもされた『年をとった鰐』の原作。
そのワニはリューマチでした。ヒフはぶ厚く、固く、体は重く。アゴの力はおとろえて、そう、以前、若かったころとくらべて。しっぽも満足に動かせなくて。昔はピラミッドの建設をながめ、そして、崩壊も知っている、そのワニはとても年を取っていたのです。そして、もう自由に動かない体では、満足なエモノにも、ありつけないありさまになってしまったのです。
どうやらこのワニ、年をとっているのは体だけではないようです。頭の中もたっぷり年をとっていたのです。ワニは嫌気がさしていました。親族が自分を尊敬していないこと、死肉しか食べられない食事、毎日、毎日…。ついに、ワニは家族とのもめごとをきっかけに、長年住んでいた土地を捨て、川を泳いでいくことにしたのです。するとどうでしょう、水が塩辛くなるにつれ、体が軽くなっていくのに気がついたのです。ワニは海に出ていたのです。
ワニはタコに出逢います。生まれて始めて見るタコ。ワニのためにエサをとってくれるタコ。ワニと一緒に泳ぐタコ、食べるタコ、眠るタコ…。そんな生活のうちに、ふと、思ったのです、
『このタコ、食べてもいいかな。』
食べる、眠る、歩く、泳ぐ。動物にとって、ごく当たり前のことではあるのですが、ショヴォーが描くと、生理行動のひとつひとつが、奇妙でグロテスクでなことなのではないかと、感じずにはいられません。この福音館文庫『ショヴォー氏とルノー君のお話集』は、全五巻刊行され、いろいろな短編が収録されていますが、とりわけ“食べる”話が多く描かれています。収録されている挿絵は、ショヴォーの筆で、その白黒の絵もまた、奇妙な世界を生み出すのに、一躍かっているのでしょう。
ちなみに、このワニの話は、『年を歴た鰐の話』(文藝春秋刊)として、また違う訳でも刊行されています。こちらもなかなか趣のある文章になっていいるので、読むくらべてみても、おもしろいかもしれません。
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