やっぱりおおかみ (こどものとも傑作集)

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  • 福音館書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (32ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784834005202

感想・レビュー・書評

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  • ラジオで紹介されていた絵本。
    自分はありのままの自分で良いと思わせてくれる絵本。イラストもやわらかい感じで良いですね。

  • 自分に似た子を探すおおかみ。
    孤独感、疎外感…受け入れることで前向きに、強い気持ちになれることを教えてくれました。お守りのように持っていたい本です。

  • 絵本なのに深いメッセージ

  • クラスのペア分けで、いつもあぶれていた自分。周りにある物語は「仲間って最高」ばかりで、孤独が忌み嫌われていた時代。

    そんな頃にこの絵本を読んだら何を感じたろうか。きっと「やっと物語の中に私を見つけた!」と思っただろう。過去の自分に渡してあげたい。

  • さいきん、佐々木マキさんの世界にはまっている。
    ものすごく哲学的な話だけど、高学年に読み聞かせチャレンジしたいと思っている。どういう読み方にしようかな。
    「け」を、どういうふうに理解するのかなあ。
    子供達のやわらかい頭で、どう受け止めてくれるのか楽しみ。


    5年生の娘に読んだら「全然わかんないけど1人でもいいよってこと?」って言ってました。やっぱりちょっと難しい。

  • 絶滅したと思われていますが、おおかみはいっぴきたけ生き残っていたのです。
    こどものひとりぼっちのおおかみはなかまをさがしてうろついています。

    ウサギのまち、ヤギの教会、ブタの町、シカたちの遊ぶ公園。

    どこでもだれもなかまに入れてくれません
    おおかみは「け」と歩き出します

    〇晴れ晴れとした寂しさと自分への肯定

  • 娘にプレゼントした佐々木マキ先生(神戸長田生まれの男性作家)の『やっぱりおおかみ』を自分用にもう一冊買い直して、読み直して、また泣いた!
    とにかく絵が美しい!
    おおかみが悪意なき排除にあった後に、絶妙の間で悪態をつくところがもう最高で・・・
    最後の数ページを思い出しただけで、今病院の待合なんですけど、泣けてきました。
    絵本はそれほど読みませんが、この作品は本当に大好きです。ダークサイドに堕ちると浦沢直樹『モンスター』に出てくるエミル・シューべ『なまえのないかいぶつ』みたいになりかねないストーリーですけど、やっぱりおおかみのラストは力強くて清々しい。
    子供だけに読ませとくのはもったいないくらいの名作です。

  • ともかく絵が好き。
    かわいい。
    どストライク。

    そして、このおおかみの気持ちがよくわかる。
    私も一匹オオカミを気どっているけれど、「仲間」というものに対する憧れや、求める気持ちも多少はある。
    でも、そうなのよ。
    この本のLastのとおり。
    やっぱり私は私だもの、私として生きるしかない。
    そう思うと、空が広く感じる。
    世界を受け入れる気持ちになる。
    どこへでも行ける気がする。
    軽くなって、ちょっと微笑んでたりする。

    結局、それがオオカミの生き方、なんでしょうね。

  • うさぎだってぶただって、おばけにだって仲間がいるのに、おおかみはひとりぼっち。
    「おれに にたこは いないかな」と探すけれど見当たらず、「け」と言います。

    この「け」が、さびしくも、たのもしくもあります。

    群れること、仲良くすることだけが美徳じゃないですよね。

    自分をしっかり持って、ぐーんと世界を見れば、きっと「ゆかいなきもち」になれるんだと勇気をもらえました。

  • 【ID絵本】◆自分が他者と違うことを見つめ、自立して生きることを覚悟する本。「け」がきいている。かっこいい。【2013/09/22】

    • はこちゃんさん
      やっほ~fumieさん♥ ようやくブクログ始動モードになってきましたσ(^-^;) (っていうか、ホントは図書館の返却期限に追われてる…)こ...
      やっほ~fumieさん♥ ようやくブクログ始動モードになってきましたσ(^-^;) (っていうか、ホントは図書館の返却期限に追われてる…)この絵本、私買っちゃいました。『ムッシュムニエル…』とならんで、佐々木マキさんの代表作かな~って思ったりしています♪
      2013/09/22
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著者プロフィール

1946年兵庫県神戸市生まれ。マンガ家、絵本作家、イラストレーター。1966年「ガロ」「朝日ジャーナル」を中心に自由で実験的なマンガを立て続けに発表。1973年、福音館書店より『やっぱりおおかみ』を刊行。「こどものとも」などで独創的な絵本を多数発表する。マンガ作品集に『佐々木マキ作品集』『ピクルス街異聞』『佐々木マキのナンセンサス世界』『うみべのまち』。絵本に『やっぱりおおかみ』『ねむいねむいねずみ』『ぶたのたね』『ムッシュ・ムニエルをごしょうかいします』『おばけのばむけ』ほか多数。エッセイ集に『ノー・シューズ』がある。京都市在住。

「2016年 『村上春樹とイラストレーター 佐々木マキ、大橋歩、和田誠、安西水丸』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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