だいふくもち (こどものとも傑作集)

著者 :
  • 福音館書店
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本棚登録 : 387
感想 : 60
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  • Amazon.co.jp ・本 (32ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784834005240

感想・レビュー・書評

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  • YouTubeにて

    まさかネットで見ることとなるとは!
    トラウマ絵本 という見出しが気になってしまって
    実際に絵本で見た方がいいと思いつつ
    好奇心には勝てませんでした
    でも昔から絵柄や雰囲気で読むかを決めてしまうという
    自分の世界を狭める傾向があり
    こうでもしなかったら見なかったと思うので
    そこはありがたいなぁと思います

    私は教訓めいたお話だなと思ったので
    小さい頃に読んだとしても
    それほど怖いとは感じなかったかなと

    大人の目から見ると
    最後のページは
    欲に目が絡んで周りが見えず
    自分自身を守れなかったのかと思うと怖いお話

  • 【2022秋 小2 読み聞かせ】
    方言も絵柄もややとっつきにくいかなとも思うが、魅力的なストーリーがこどもたちのきもちをぐっとつかんでくれる一冊。どんよりとした曇り空の日に読みたくなるのはわたしだけか・・?!

    最初の方、だいふくもちとのやりとりのコミカルさ(いんげ連発)も無事伝わりくすくすと笑いが起こる。その先のだいふくもちアップのページでは、だいふくもちがあずきを食べる様子を食い入るように見つめていて、お話の世界に入り込んでいるのを感じる。その後はだんだんしーんとしていって・・最後は不気味さも感じながら「おしまい」!ちょうど昔話をやっていたころだったので、よいタイミングだったようだ。

    【2019春  小3 読み聞かせ】
    ユーモラスなところもあるけれど、ちょっと最後がぞくっとくるお話なので、ほんわか軽い短めのえほんと組み合わせて読んでみた。

    なんだかちょっとこわいおはなし、というのは自分もそうだがこどもの心によく残るように思う。よくばってはだめ、という昔話では定番の戒めを含む展開なのだが、それよりなにより、不思議で怪奇、という独特の世界観が暗めの絵のトーンとあいまって強い印象を残す。話がすすむごとにこどもが引き込まれていくのを感じることができる。

    方言に戸惑う子もいたようだが、それもまた昔話のリズムを感じ面白がってくれたらな、と思う。

    最後こわかった・・?などと聞いてみたい気もするけれど、そこをぐっとこらえ(笑)さらっと次の本にすすんだ。

  • あるふゆのよる、ゆかしたから「はらがへったぞ。なんかおおせ」と、ごさくをよぶこえがきこえた。よくみると、しろいまんまるい、ひしゃげたものがあって──。ぐうたらな一人暮らしの男と、床下で出会った不思議な大福餅のおはなし。土佐弁の昔話風で、欲張りはバチが当たるという教訓がテーマの作品。
    子どもの頃のトラウマ絵本のひとつとして紹介され興味を持ち読了。餅が餅を産む場面は突っ込み満載。田島征三さんの作品の時点で既に怖かったんですが、結末に思わず絶句。『くもだんなとかえる』は最恐ですが、これも怖い。トラウマは納得。

  • とにかく怖い。欲張ると罰があたるんだぞ~。
    最近この手の怖い話を絵本に見かけなくなった。
    恐怖もまた想像力をはぐくむ重要な要素なのですが、、。

  • 一緒に読んだ本『うんちしたのはだれよ』

    12月使用。

  • 調子に乗ってはいけない!と言う

  • 昔話を掘り下げてみたい私。だいふくもち??どんな話と思って借りてきたけど割とホラーで長女にうけてた。

  • ☆トラウマ本と書いている人もいる。
    たしかに怖い。おもしろいけど。

    「怠け者のごさくに富をもたらした大福もち

    怠け者のごさくは、ある晩、自分を呼ぶ声に家の中をさがしてみると、床下に300年も住みついているという大福餅を見つけました。その餅は小豆を食わせると次々と小さな大福餅を産みます。その餅を売りだすと、うまいうまいと評判になり、ごさくは大金持ちになりました。ところが、ごさくが欲張って山盛りの小豆を大福餅の上に積みあげて食わせたために……。

    読んであげるなら 3才から
    自分で読むなら 小学低学年から」

  • 怠け者のごさくが、床の下からみつけた大福餅。小豆をちょっと食べさせると、美味な小餅をポコポコ生み出す。それを売って大金持ちになるごさく。しかし、ちょっと欲張ったばっかりに大福餅は消えてしまう。そしてごさくも消えてしまう、、、というお話。
    ラストが怖っ。っていう昔話の定番のような絵本。でも面白いんだよね。
    田島さんの絵が、やはり秀逸。

  • 貧乏なごさくはある夜、自分を呼ぶ声を聞く
    表に出ても誰もおらん
    また寝床に入るとその声は床下から聞こえてくることに気がついた
    なんと呼んでいたのは大福餅だった
    大福餅があんまり小豆を欲しがるので小豆をやると、小さい大福餅をぷぷっと生み出す
    その上手いこと
    ごさくはこの餅を売って商売を始めたのだか
    つい欲をだしてしまう

    読み聞かせ時間は5分半くらいです

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著者プロフィール

1940年、大阪府生まれ。幼少年期を高知県で過ごす。多摩美術大学卒業。『ちからたろう』(ポプラ社)でブラティスラヴァ世界絵本原画展〈金のリンゴ賞〉を受賞し、以降『ふきまんぶく』(福音館書店)、『とべバッタ』『オオカミのおうさま』(共に偕成社)などで多数の絵本賞を受賞。2009年、新潟県十日町の廃校を丸ごと空間絵本にした「鉢&田島征三 絵本と木の実の美術館」開設。2019年、ハンセン病回復者の国立療養施設がある瀬戸内海の大島で「Nさんの人生絵巻」を制作。

「2023年 『たべるぞ!たべるぞ!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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