旅の絵本 (安野光雅の絵本)

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  • Amazon.co.jp ・本 (48ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784834005394

感想・レビュー・書評

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  • 旅の絵本
    1977.04発行。
    この本は、旅の絵本です。字はなく、絵のみで物語を書いていきます。絵を見て、私が旅をします。

    私の旅は、ボートでひなびた土地に上がり、そこにボートを置いて村人から馬を買います。
    その馬に乗って、葡萄酒を作る村を通り。学校の側で徒競走が行われています。村の人が総出で生徒を応援しています。私も応援したくなりますが、先を急ぎます。

    あ・・・、川で水浴びをし、川原で憩っています。私も一休みしたくなります。
    城門を入ると、町に着きました。城門のなかは、にぎやかで人々が輪になって手品を観たり、議論したり、子供が走り回ったり、教会の中では結婚式が行われているのか、いまや遅しと入口に空き缶を何個か付けた馬車が待っています。街の真ん中では、多くの露店が果物や野菜などを売っています。私も、馬に乗りながらリンゴを食べました。

    あぁ~、サーカス団がいます。しばらく見ていません、大きなテントの中で何が有るのかな。あ~、ライオンの檻が有ります。手相みもいます。射的もやっています。楽しいな・・・。おぉ~、パレードだ、これは凄い。この町は飽きないな!
    町の城門を出ると、また、のどかな風景が、そろそろ目的地に着きます・・・。

    今回は、いい旅が出来ました。
    旅を終わって気持が和んでいます。
    また、旅に出たいです。
    安野光雅さんの本を読むのは始めてです。

    【読後】
    終わって皆様の感想を見ると、私のように紀行文を書いている人は一人もいないように見受けられます(汗) 私は、この本を見た時に、しばらく置いておきました。きょう、2度3度と見直してみて、これは、面白い。
    そこで自分で旅をしようと思いつきました。旅の材料は有ります、今回は、こんな旅でした。次回は、また違った旅になると思います。この本の中で旅をするのが楽しみです(⌒-⌒)ニコニコ…

    この本は、子供にもいいですが、大人にもいいです。この人ここに居た、あ、ここにも居たと、2度3度と見ていくと気が付き、こんな長閑な所なのに決闘している、奥様が泣いているかもとか色んな発見が有ります。始めての作家さんなんですが、お勧めです(⌒-⌒)ニコニコ…

    ブクロクを知って、しばらくしてから読むものに事欠かなくなりました。前は、時代小説を中心に読んでいました。たまに必要に駆られて料理本を読んでいましたが(笑)
    いまは、詩集だ、今度は絵本だと、次は何を読むのか楽しみでなりません(⌒-⌒)ニコニコ…
    2020.07.12読了

    • やまさん
      なおなおさん♪
      こんばんは(^-^)
      丁寧な返信ありがとうございます(*^_^*)

      私は、図書館に行くと必ず新刊コーナーに寄って絵...
      なおなおさん♪
      こんばんは(^-^)
      丁寧な返信ありがとうございます(*^_^*)

      私は、図書館に行くと必ず新刊コーナーに寄って絵本を始め新しい本を見るようにしています。
      そんな中で良い本に出合えたら本当にうれしいです。

      なおなおさん♪時代小説を読まないのは残念ですね。
      私の好きな今村翔吾さんの「羽州ぼろ鳶組」シリーズは、江戸の火消しの心意気をミステリーを絡めて書いています。時代小説には必ず出て来るチャンバラ(殺陣)は、少ししか出てきません。
      時代小説を全く読まない女性が読み始めています。

      隠蔽捜査3を手に取られたのですね。嬉しいです。
      感想を楽しみにしています。

      私は、文章を書くのが大変です。
      ブクロクに出合うまでは、本の管理は、紙で行っていました。
      感想は、一行か数文字ぐらいしか書いていません。
      ブクロクでも最初の頃は、簡単なものしか書いていませんが。
      途中から読友さんが「いいね!」を押してくれるようになりました。
      そうすると励みになり、なるべく自分なりのあらすじを含めて少しずつ書くようになりました。
      それでも見直した折、この本はどんな本だったか思い出せない本が有ります(;´-`)
      あまりネタバレになっても困るので…どこまで書くかと思ってしまいます。

      今後とも宜しくお願い致します。
      やま
      2022/03/26
    • やまさん
      なおなおさん♪
      こんばんは(^-^)

      ご紹介頂いた3冊を積読に登録しました。
      図書館に予約を入れようと思っています。
      読むのが楽...
      なおなおさん♪
      こんばんは(^-^)

      ご紹介頂いた3冊を積読に登録しました。
      図書館に予約を入れようと思っています。
      読むのが楽しみです(*^_^*)
      ありがとうございます(⌒-⌒)ニコニコ...

      なお、「積読」は、手元にない本を登録するのに使っています。
      「読みたい本」は、図書館から借りて来て手元に有る本を登録するのに使っています。

      ・絵で見る日本の歴史(西村繁男)
      日本の歴史 (福音館の科学シリーズ)
      著者 : 西村繁男。福音館書店 (1985年3月10日発売)
      https://booklog.jp/item/1/4834002268

      ・絵本江戸のまち(太田大輔)
      絵本 江戸のまち (講談社の創作絵本)
      著者 : 太田大輔。講談社 (2017年5月18日発売)
      https://booklog.jp/item/1/4061333186

      ・日本の川 たまがわ(村松昭)
      日本の川 たまがわ
      著者 : 村松昭。偕成社 (2008年1月1日発売)
      https://booklog.jp/item/1/4034377100

      今後とも宜しくお願い致します。
      やま
      2022/03/26
    • なおなおさん
      やまさん、こんばんは。
      たびたびすみません。

      私がオススメした本を登録されたとのこと。
      嬉しいやら責任があるやら…。
      手元にあるのでどんな...
      やまさん、こんばんは。
      たびたびすみません。

      私がオススメした本を登録されたとのこと。
      嬉しいやら責任があるやら…。
      手元にあるのでどんな本だったか確認しました。
      やまさんもこの本たちで旅を楽しんでくださると嬉しいなぁと願います。
      そして…字は小さめです^^;すみません。

      時代小説は難しそうで避けておりました。
      しかし最近、「心淋し川」「星落ちて、なお」は読みました〜(^^)v
      江戸の情景や人々の生き生きとした感じが伝わってきたのと、話の内容も良かったことから、時代小説も面白いかも…と思えました。
      「羽州ぼろ鳶組シリーズ」がオススメなんですね。評価が高いようですね。
      教えていただいたので、いつか読んでみます。

      これからもよろしくお願いします。

      追伸
      感想は難しいですね。
      特に警察小説は難しそう(T_T)なので「隠蔽捜査」はアップしないと思います。
      読友さんがすごい感想を書くんですよ…「以下同文」って添えて書きたいくらいです^^;
      2022/03/26
  • 特にこの画家さんのファンということもなく、ましてや後書き以外は一切のテキストもない本。
    中部ヨーロッパの風景を、ほぼ同じ角度から俯瞰して何枚も描いただけの本なのに、ものの見事にはまってしまった。

    今読み終えた(見終えた)ばかりというのに、すぐまた初めから開いてしまう。
    その繰り返しの中の発見が、楽しくて楽しくてたまらないのだ。

    タイトルだけ聞くと画家さんが旅をしながら描いた本のようだが、いつの間にやらこちらが旅人になってしまう。
    絶え間なく好奇心を刺激する、楽しみ方に終わりのない旅だ。
    建築物だけでなく、農村の風景の中に、知っている人がいそうな気がしてくるのがまことに不思議。
    小さな道にはほこりが舞い立ちそうだし、緑の葉のにおいまでが漂ってきそうなのだ。
    それは、ページごとに進んでいく小さなお話たちに迷い込んでしまったせいかもしれない。
    『だまし絵』や『隠し絵』にも通じる楽しみが満載だ。
    あ、ここにもこの人たちがいる。
    あ、この人さっきから何しているの?
    大人から子供まで、楽しみ方も多様になりそうだ。
    ということは、私もこの先ずうううううっとこの本を楽しめるということ。
    名画のシーンのような部分もあり、見つけた時の嬉しさと言ったら!

    ちょっと人を待つ合間の楽しみに、また眠れない夜のつれづれに、いえいえ昼間の喧騒を避けてひと休みしたいときに、皆さんもぜひぜひ。
    それから、後書きがとても良い。
    絵で安野ワールドを堪能したあとにこの後書きを読むと、たぶん皆さんも「囚われの身」となるだろう(笑)

  • 芸術新潮「はじめてであう安野光雅」で本書の一枚目が紹介されていて、息を呑む美しさに心奪われた。
    広い湖に、小船を漕いで目的地に向かう旅人。せり出す陸地には遠くを見つめる鹿。
    久しく旅行もせずこんな景色も目の当たりにしていなくて、この絵を見るだけで心が異世界に飛び、旅した気分になる。
    私は特にこの一枚目と、最後の一枚が美しくて好きだった。

    旅の道中ももちろん面白い。
    中部ヨーロッパの風景、街並み、人の暮らしぶり。旅人の姿をみつけて、ページとページの間で続くストーリー性に気づいてニヤリとし、現実にはあり得ない「ふしぎえ」的な仕掛けを見つけまたニヤリとし、名作のオマージュが紛れ込んでいるのを見つけて楽しむ…

    色んな楽しみ方ができる、凝った絵本でした。私は名画のオマージュ3つ、童話のオマージュ4つ見つけられたけど、本当はもっとありそうな気がする。こうして、何回開いても楽しめそうな絵本でもある。

  • 安野光雅氏といえばこの本をあげる人も多いのかな

    ただひとつの言葉もなく
    絵だけがものを語る

    どこまでも続く世界の
    町と人の営みが細やかに繊細に

    描かれた絵本

    ずっと眺めていられそう

  • 文字のない絵本。

    細やかな絵をよーく見るとどこかで見たことのある“絵画”や読んだり、
    聞いたことがありそーな“お話”の一場面をみつけることができます。
    誰の絵?とか、どんなお話だったか?とか子どもたちと見るのも楽しいし、
    忘れてたら“画集”や“お話”を見直し、読み直しするいい機会で、
    また新しい魅力を発見できるかも…

  • 字のない絵本
    作者安野光雅さんが旅でみつけた世界をとても細かく優しい彩色の絵で描かれた絵本
    隅から隅まで細かくみると村の中にいろんな人がいて面白い
    何度も見返したくなる絵本^^*

    あとがきから
    ~印象に残った文~
    人間は迷ったとき必ず何かを見つけることができるものです。私は、見聞をひろめるためではなく、迷うために旅に出たのでした。そして、私は、この絵本のような、一つの美しい世界を見つけました。

    追記(2018/1/13)
    じっくり観ると、ちょこちょこ童話の絵が・・・
    ハーメルンの笛吹き、はだかの王様、おおきなかぶ、赤ずきんちゃんとおおかみもちゃんといる
    (。-∀-)面白い♪

  • 自分にとって、人生の教科書みたいな本。

    幼い頃にこの本をよく見ていたが、
    この本に出てくる旅人のような人生を歩んでいることに30半ばでやっと気づく。

    迷った時はここに戻ってくればいい。

  • なんで たびびとさんは ひとりで たびをしたのかな。
    なんで うまを ひとにかえさないで おいていっちゃったのかな。ひとが きづいてくれるからかな。

    すばらしい えほんだった。
    まず どんどん ばしゃが すばらしくなっていくこと。
    あかずきんちゃんと イソップのはなしと、おちぼひろいが でてきて、じゆうに たのしめることが、すばらしかった。

  • 安野光雅さんの絵って好きなんだけど
    絵本っていう形では読んだことなかったな。
    こうやってじっくり見てみると
    とても細かいところまで描写してあってすごい。
    ほのぼのとしたタッチがいい。

    • reader93さん
      今夜これを読みました!細かい描写が本当に素晴らしいですね。自分も馬に乗ってこんな景色を散策してみたいと感じました。
      今夜これを読みました!細かい描写が本当に素晴らしいですね。自分も馬に乗ってこんな景色を散策してみたいと感じました。
      2012/06/23
    • christyさん
      >reader93さん、これはすごい作品ですよね~。作家の頭の中もどうなっているんだろう?と思いますが、画家の頭の中もどうなっているんだろう...
      >reader93さん、これはすごい作品ですよね~。作家の頭の中もどうなっているんだろう?と思いますが、画家の頭の中もどうなっているんだろう?と思います(笑)。同じ目を持っていながら、こんな風に再現できるのってすごいですよね。安野さんの作風はとても癒されます。
      2012/06/23
  • 言葉のない絵本です。安野光雅さんの素敵な絵と一緒に北ヨーロッパを親子で旅に出てみてはいかがでしょうか?たくさんのエピソードや絵画、童話などがちりばめられているのを、楽しく見つけてみてください。読んであげるなら4・5歳くらいからでも大丈夫です。シリーズの第一作として1977年より、世界中で長い間愛され、読み継がれて、人それぞれの思い出を紡いでいる絵本です。

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