ねずみ女房 (世界傑作童話シリーズ)

制作 : ウィリアム・ペン・デュボア  石井 桃子 
  • 福音館書店
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本棚登録 : 171
レビュー : 33
  • Amazon.co.jp ・本 (52ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784834005400

感想・レビュー・書評

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  • ウィルキンソンさんの家に住み、この家が全世界と思って生きてきた、女房ねずみ。
    我儘なオットと、小さな子どもたちを抱え、日々の生活に追われる。

    でも彼女は他のねずみとはちょっとちがう。

    窓ガラスを通して見る、遠くの庭の花々や、木々に憧れを抱いていた。

    ある日、金ピカの鳥かごの中にある豆を取ろうとカゴに入り、そこにはハトがいることに気づく。

    そしてハトとはなかよくなり、ハトから外の世界のことを聞かせてもらうことが、何よりも楽しみになっていく。、ハトも、捕らわれ、飛べなくなってしまったやるせない身の上から、
    女房ねずみと話すのを唯一の楽しみとしている。

    オットに耳を噛まれようが、外の世界とハトが気になって仕方ない女房。

    彼女の決断は。。



    素敵なお話だった。まるで恋みたいに。
    フランス文学かと思った!

  • 2015.9.19市立図書館
    40ページあまりのささやかなお話。
    このお話については、いろいろな批評がでているけれど(河合隼雄や赤木かん子、清水真砂子のは読んだが他にもあるらしい)、わたしにとって、めすねずみの鳩への感情は友情とも恋・愛情ともちがう、でもとても尊い気持ちだという印象だった。そしてそれは、鳩から見たことのない世界の話を聞くことでしだいに養われた「想像力」によってうまれた感情なのだと思う。
    遠いものへ憧れ、他者への共感、そうした気持ちを通じて行動する源泉である想像力をもって、ねずみはちょっと変わった、でもひいひいまごたちから一目置かれる存在になり得たのだろうな。想像力を得ても、ねずみは自分のテリトリーから出て行かず、相変わらずの暮らしのまま老いたけれど、それでもねずみはしあわせだったのだとわたしは思う。

  • 自由。
    わたしが何よりも大切なもの。
    社会の中で生活する以上、たくさんの制約があり、家族がいる以上、たくさんの責任があり。でも、心は常に自由でいたいのです。時折読み返すたび、そんなことを考えます。

  • 河合隼雄推薦の書。
    無意識の世界へ導くアニムスがハト。
    見かけは変わらないけど飛ぶということを知ったねずみ女房は何か違うと思われていた、というところがいい

  • 面白かった。小さい世界しか知らないねずみが、広い広い空を見上げて、知らない世界を思うのか。鳩を逃してあげても、自分も外に行くわけじゃないのがいいな。自分の知らない世界を夢見て楽しむやり方だってあるよね。冒険だけが素晴らしいわけじゃない。誰の心だって自由でいいはず。子供や孫たちの中にも、空を見上げる子はいなかったのかなあ?あとこれ、人間の子供はどう詠むんだろ?

  • ハトが飛び立つ部分が、感動した。

  • 宝物のようなお話。佐野洋子さんのエッセイで紹介されていていた。佐野さんは「不倫の話」とお書きになっていて、興味を持った(笑)。手に入らない何か、そこに行けたら幸せになるようなどこか、そういったものにあこがれながら生きるのはちょっと苦しい。でもそういうものを光に変えて一生懸命生きているねずみの姿が心に残る。

  • 「そしてねずみ女房は星を見た」の中でも惹かれた1冊。挿絵がとても綺麗で、ねずみが可愛いです。児童書とは思えない、大人になったからこそメッセージが深く沁みてくるストーリー。夫や家族のために尽くしながらも、自分で決めて、自分で行動するねずみ女房が素敵です。あとがきもいい。

  • 申し訳ないが異種間不倫萌えだな・・・って・・・。
    いや・・・だって・・・あのハトが翼で抱き締めるシーン・・・どこかへ行ってしまったのかと思ったよ・・・とか・・・そのあと旦那に耳噛まれるのまで含めて・・・。

  • 「井の中の蛙」では、だめなのよね〜

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著者プロフィール

ルーマー・ゴッデンRumerGodden1907~1998。英国サセックス州生まれ。父の仕事の関係で、生後六カ月で当時英国領だったインドに移り住む。十二歳のときに英国へもどるが、その後もインドとを行き来して暮らした。一九三五年に作家として活動をはじめ、おとな向けや子ども向けに数々の作品を生み出した。作品は長編小説、短編小説、戯曲、詩など多岐にわたる。日本で紹介されている子どもむけの本に、『人形の家』(岩波書店)、『ねずみ女房』(福音館書店)、『バレエダンサー』(偕成社)、『ディダコイ』(評論社、ウィットブレッド賞)、『ねずみの家』『おすのつぼにすんでいたおばあさん』『帰ってきた船乗り人形』『すももの夏』などがある。

「2019年 『ふしぎなようせい人形』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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