魔女の宅急便〈その4〉キキの恋 (福音館創作童話シリーズ)

著者 :
制作 : 佐竹 美保 
  • 福音館書店
3.82
  • (71)
  • (66)
  • (110)
  • (3)
  • (0)
本棚登録 : 557
レビュー : 79
  • Amazon.co.jp ・本 (283ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784834005868

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • キキは17歳になりました。
    恋をしたり、そのせいでモヤモヤしたり、同年代の子と遊びたい気持ちが勝ってしまったり、劣等感を抱いたり、人を疑ったり。いつまでも素直で素朴なキキではいてくれなくなり、少し寂しい気持ちになった。
    でも、この物語のキキは魔女だけれど本当に普通の女の子と同じで親近感が持てる。とても人間らしく生きるキキの姿に一緒に泣いたり笑ったり怒ったりできるのが、この本の魅力だなと思った。

  • 恋をして、そのひとのことで自分の中がいっぱいになってしまうキキ。
    とんぼさんが夏休みには帰ってくると考えていて、けれど思う通りにはならなくてイライラしちゃったり、誰かから褒められチヤホヤされたりして、ちょっとふわふわ浮かれちゃう気持ちも判る。

    思春期の不安定さが良くでていた巻だった。

    仕事は仕事、と本気で取り組んだりせず「少しくらいなら……」と自分に甘えちゃうところとか、
    楽しみにしていたことが取り上げられるようで、親切にしてくれる人に疑心暗鬼になっちゃったり、決して聖人君子ではない。そんなキキに「あぁ、もう、そんなことしちゃダメでしょう」とついお節介風吹かせてしまう私。

    それでもここにいるキキは、なんて等身大の女の子なんだろうか。
    私が彼女の年頃だって、
    毎日好きな子のことで頭はいっぱいだったし、
    少しでもラクしようとしたり、自分に甘かったりしてたよな・・・って、あれれ。今も変わらないかも、しれない……(汗)

  • 2013.08.13読了

  • 乙女心があふれているキキが可愛いです。
    綺麗なミミにすこし萎縮したり、男の子にデートに誘われてうきうきしたり。
    まさに恋する少女そのもの。
    だからキキのスタイルはいつもと変わらないのに、ほかの巻よりお洒落な魔女に見えました。
    とんぼさんからの手紙は読んでいるこちらも目がうるんできました。すきっていう気持ちがめいっぱい伝わってきます。
    キキの恋でとくに印象深かったのは、そっとヨモギさんとキキとジジのお茶会の様子を描いていた絵描きさんの話。
    ひっそり死と生のはざまで命の終わりを感じながら、それでもキキを描くことで救われていたのです。
    胸が痛むけれど、生きているって素晴らしいと感じされてくれる力強い物語です。

  • 面白かった。キキが青春の真っただ中にいる感じ。

  • 17歳になったキキ。とんぼさんへのあわい恋心も、たしかな想いへと育ちはじめていた。遠くの学校に行っているとんぼさんも、夏休みには帰ってくる! 楽しみにしていたキキのもとに、「山にこもる」旨の手紙が。とんぼさんと会えないことに落ち着かない気持になってしまったキキは、暗い森に入りこむ。一方、とんぼさんも、キキと同じく自分を見つめ直そうとしていたのだった…。またひとつ結びつきを深めた、ふたりの恋の物語。

    ついについに、キキととんぼが結ばれた!
    同世代の女の子が男の子と楽しそうに遊んでいる様子を見て、心がざわついたり、いてもたってもいられず、遠い地にいるとんぼに会いに行ったり…
    そしてキキのお母さんの病気!

    色んな出来事を経て、少しずつ大人になっていくキキが眩しい。
    日々に追われて忘れていた大事なことを、思い出させてくれた。

  • ノノちゃんの誕生日の時の、
    フクオさん素敵なパパだなあ。

    最後本当にハラハラした。
    よかったあ。

  • 「きょうはわるいけどお休みにさせてもらうわ。わたし、でかけたいの。お留守番、おねがいします」
    ーキキ

    キキは4年目の17歳。
    帰省の時はハラハラした。

  • 魔女のキキは17歳、とんぼさんと遠距離になり、やきもきしながら成長していきます。
    一人になり自分を見つめ直すキキ。自然の力を貰いに森に行きたくなります。

  • キキはもう17歳。
    17歳の夏は一度きりなのに、仲良しのトンボさんは遠くの学校のそばにある山に篭りっきりで帰ってこない。時々手紙が来るだけで、キキも意地になって会いに飛んでいかないままの夏休み。キキの元には、お友達のモリさんの弟ヤアくんが夏の間やってきました。

    サブタイトルは「キキの恋」。キキの恋は決して爽やかなものではなくて、思春期特有の自意識過剰と独りよがりさが表されていて、読んでいてモヤモヤイラっとするところもしばしば。じれったいなーもう!て感じ。
    山奥に住んでいるザザさんのお話は特に、もどかしくて嫌な気持ちにまでなりました。
    キキの恋の終着にはっとしましたが、それ以上にヤアくんとノノちゃんのエピソードにキュンとしました。素直で健全で迷いがない。恋ってそういうものであってほしいけど、大人になればなるほどややこしくて、そんな二人が眩しい。

全79件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

角野 栄子(かどの えいこ、本名 渡辺栄子)
1935年生まれ。早稲田大学教育学部英語英文学科卒業後、紀伊國屋書店出版部に勤務し、結婚して退職。1960年、25歳の時に自費移民としてブラジルに2年間滞在。早大時代の恩師、アメリカ文学研究者龍口直太郎の勧めによって、ブラジル体験をもとに描いたノンフィクション『ルイジンニョ少年、ブラジルをたずねて』で作家デビュー。それから7年かけて、絵本・童話の創作も始めた。
産経児童出版文化賞、路傍の石文学賞、旺文社児童文学賞、野間児童文芸賞、小学館文学賞、巌谷小波文芸賞、東燃ゼネラル児童文学賞、IBBYオナーリスト文学賞など多数の受賞歴がある。紫綬褒章、旭日小綬章を受章。
2018年、「児童文学のノーベル賞」「小さなノーベル賞」と評される国際アンデルセン賞作家賞を受賞。代表作の『魔女の宅急便』シリーズ、『トンネルの森1945』が受賞声明で言及されていた。

角野栄子の作品

魔女の宅急便〈その4〉キキの恋 (福音館創作童話シリーズ)を本棚に登録しているひと

ツイートする