魔女の宅急便〈その2〉キキと新しい魔法 (福音館文庫 物語)

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  • 福音館書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (390ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784834006216

作品紹介・あらすじ

魔女のキキと黒猫ジジの宅急便屋さんは2年目をむかえ町の人にもすっかりおなじみになりました。そんなキキに大問題がおこります。

感想・レビュー・書評

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  • コリコの町で2年目を過ごすキキとジジ。
    オソノさんやトンボさんをはじめ、しっかり信頼関係ができた人が何人もいることがわかり、勝手に親目線で安心。

    個性豊かなコリコの街の住人たちからのこれまた個性豊かな宅急便の依頼。
    楽しいこともあり、悲しくなったり切なくなったりすることもあり、一つひとつは短いお話なのにキキの成長を近くで見守っている気になる。

  • 魔女の宅急便の2冊目

    映画より全然好きかも。
    あとキキ力持ちすぎ(笑)だってカバ運ぶんだよ。
    っていうかほうきもカバぶら下げてるのに折れないのすごいよね。
    あとくしゃみの薬すごい。
    あと魔女の勘ってすごいね。薬の量とかさ。
    あと猫と喋れるのもすごい。

  • あたたかくって、少し切ないお話もあって…
    一巻よりすこし大人になったキキがいました。
    小学生の頃から20年以上経って読み返してみたのですが、全然違う物語に感じました。
    大切にずっと手元に置いておきたいシリーズです。
    そして、ジジは相変わらず本当に可愛い。

  • 中学生の時ぶり…20年ぶりくらいに読みましたが、その時には分かっていなかったであろうキキの心の葛藤や、周りの人々との交流に感慨深いものがありました。
    自分もまだ色んなことで悩み、自分らしさとは、と思うことがよくあるので、泣いたり元気をもらったり。
    ユーミンの『やさしさに包まれたなら』が流れてくるようなシーンもありました。笑

  • ショートストーリーを重ねていく度に、成長していくキキの姿がなんとも頼もしい。自分の力で自分の世界を広げていくキキ、「自分も毎日を大切にしよう」と、強く思うのでした。

  • シリーズ1の挫折やジジとの意思疎通できない様な大きなトラブルもなく魔女の生活に慣れたキキは少しお姉さんになった様で避けていたくしゃみの薬もコキリさんに分けて貰いコリコの町で育てはじめます。魔女である自分をつかまえ迷いは消えたみたいで頼もしいです。色々なおすそ分けの場面が描かれていていたので今回のテーマの様でした。暖かい気分になれたので次巻も楽しみです。

  • 1巻より好き。
    何回も読み返したいお話ばかり。
    大切にしたいこと、あたたかさ、じんわりしみてくる。
    弱っているときにこそ読みたい。

  • 2019.5月。
    仕事について考えるキキ。キキもジジもおとなになっていく。がんばれ、キキ。

  • ジブリの映画を最近子と一緒に何度も見ていたけれど、原作は読んだことがなかったのでした。これは魔女の修業を始めて丸1年が経った後のお話。キキはカバや手品のカバン、お散歩など様々な荷物を運びながら、人の想いに触れて魔女であること、自分の仕事について悩みが生まれます。トンボさんのことも気になるし、まさに思春期!なんだか温かく見守っているような気持ちで読んでしまいました。まだまだ話は続くので読んでいこうと思います。

  • “あたしの仕事っていったいなんなんだろう”キキは再び町に戻り2年目の宅急便屋さん。町の人の様々な荷物や想いを運びたくさんの笑顔を届け、多くの人に出会い順風満帆に進んでいたところ、ある時突然スランプに陥る。仕事について、そして魔女であるということについて悩んでしまう。周りの人のやさしさに触れ、できないときでも見方を変えることで新しい発見をして克服していく。キキのやさしさもレベルアップして新しい魔法も。働くってどういうことでしょうかね。いろいろと問いかけてきます。

  • キキがだんだんと成長していく。
    そう言えば、先日テレビでアニメ映画を放送してたけど、だいぶ忘れてたなぁ。
    全部見ないうちにやっぱり寝てしまったけどね。
    アニメとこれとは違う部分がだいぶあるので、こちらを読んでみることもおすすめです。
    さて、「その3」はどうなるのでしょう?

  • 一番印象に残ったのは、キキがカバのマルコさんを運んだことと、マルコさんのなくなってしまったしっぽの代わりに、ホチキスで馬の毛をとめたところ。ホチキスの最新技術かな。
    おれは、今、自分の中心がわかる。おこってるときや、うんと悲しいときも、自分の感情がわかる。どうしたらいいのかは、考えられない。なんともないときはわかることが、わからなくなる。自分の中心がわからないというのは、もっと大変なことだと思う。キキは、不安定だから、つかれるだろう。(小4)

  • 配達エピソードが一つの章で完結するので読みやすい。キキが悩み、悲しむ事が増えて、成長を感じる。

  • キキってなんでほうきがつかえなくなったのかな?そしてくすりづくりデビューおめでとう❗

  • 「誰でも魔法をひとつは持っているんです」と作者。たしかに、主人公・キキも、使える魔法は空を飛ぶことだけ。その魔法で、自分も人も幸せな気持ちにできたら、それはとても素敵なこと。

  • カバのマルコさんが、中心点行方不明病にかかった時に、キキが布をハンモックのようにして運ぶのが面白かった。キキ
    がコスモス色のワンピースを着て、ユリの花びらのような器に入った薄オレンジ色のアイスクリームを食べているシーンを読んで、やっぱり魔女でも、女の子はおしゃれしたいんだなと思いました。

  • キキがくしゃみの薬を作るのが、小さいころはいやだったのに、今は「作りたい」と言うのが、キキが成長したなと思った。

  • 魔女のキキと相棒の黒猫ジジの宅急便屋さんは2年目をむかえ町の人にもすっかりおなじみになりました。そんなキキに大問題がもちあがり、キキは魔女をやめようか、と悩みます。人の願いや、やさしさ…見えないものも運ぶ魔女の宅急便のキキは再び新たな旅立ちをむかえます。

    コリコの町での生活も、2年目を迎えて、町の人たちからの頼みごとも増えてきて、「魔女の宅急便」は順調。
    けれど、「黒い手紙」(呪いの手紙)を届けてしまい、宛先の女の子に、「ひどい!」と批判を受けてしまう。
    自分の仕事に自信が持てなくなってしまったキキ。
    お母さんに手紙で悩みを伝えたり、優しいおじいさんからの依頼事を通して、徐々に自信を取り戻していく過程は、勇気をもらえる。
    ずっと避けていた薬作りにも興味を持ち始め、少しずつ一人前の魔女として成長していくキキ。これからどんな女性になっていくのか、楽しみだ。

  • 「魔法ってなんだろう?」「魔女ってなんだろう?」そして「魔女である以前に、わたしってなんだろう?」とずーっと考えている。
    出てくる詩、歌、がユーモラス。

  • キキが始めての里帰りをして、コリコの町に帰るところから始まります。

    コリコの町に来て何事も始めてで自分が町に馴染むことだけと、仕事を始めたばかりで一生懸命なだけの前作でしたが、2年目は自分の仕事や「いいこと」だけではなく誰かにとっては「嫌なこと」を運んでいるのではないかと思います。
    また、宅急便を行っている内に「ありがとう」と言われる事で、「ずっとあったかくなれる」事に気がつきます。コキリさんの「自分がやりたくならないと魔女の薬はきかないのよ。」と言ったのは何事にも通じるものではないでしょうか。

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著者プロフィール

1935(昭和10)年、東京生まれ。早稲田大学教育学部卒業後、出版社に勤務する。25歳の時からブラジルに2年間滞在し、その体験をもとにしたノンフィクション『ルイジンニョ少年 ブラジルをたずねて』で作家デビュー。著書に『ズボン船長さんの話』『小さなおばけ』シリーズ、『魔女の宅急便』『ぼくびょうきじゃないよ』『おだんごスープ』『ラストラン』など数多くの絵本・児童文学作品がある。産経児童出版文化賞大賞、路傍の石文学賞、旺文社児童文学賞、野間児童文学賞、小学館文学賞、IBBYオナーリスト文学賞など受賞作品多数。

「2017年 『いろはにほほほ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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