おつきさまこんばんは―くつくつあるけのほん4 (福音館 あかちゃんの絵本)

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  • 福音館書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (20ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784834006872

感想・レビュー・書評

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  • 絵がかわいい。

  • この本のおかげで
    お月様を雲が隠しているたびに
    「くもさん、どいてー」と引用して楽しめた♪

  • 妊娠・出産が知られると、いろいろな人から(報告した人からも、人伝に聞きつけた人からも、そう言えば役所からも)便利だったもの、役に立ったもの、便利そうだけど実はそれほどでもなかったものを教えてもらい、そのうちの何人かからは実際にプレゼントしていただきました。

    「社会」というものとあまり上手に付き合えていた自覚がなかった自分にとって、「子供」ができた瞬間から社会のほうが怒涛の歩み寄りを見せてくるさまはとても新鮮でした。かつて「プロチチ」でアスペルガーの父である直が声をかけられる描写を読んで(https://booklog.jp/users/hanemitsuru/archives/1/406352390X)からぼんやり思っていましたが、みんな良くも悪くも子供連れにはおせっかいを焼きたくなるんだなあと、ちょっとだけおかしくなったものです。

    プレゼントの中には絵本もありました。
    「うちの子がすごく好きだったのよ」との頼もしい言葉とともにうちにやってきた絵本達。はじめて目にするものも、うっすらと自分が子供のとき読んだ記憶のあるものも。この「おつきさまこんばんは」もそんなご縁があってやってきた絵本の1冊です。

    絵本の出番は、子供(というか、まだ「赤ちゃん」って言葉が使えるくらい)が安定して膝の上や胡坐の中に座っていられるようになり、描かれている顔をちゃんと顔だとわかるようになった頃から。
    何冊もあったわけではない絵本を、時に寝かしつけの前に、時に親が子供を構いたくなったときに、繰り返し(文章を全て覚えこんでしまうほど繰り返し)読み聞かせているうちに、「うちの子がすごく好き」になる前に親のほうがすごく好きになってしまいました。
    調べてみると、「おつきさまこんばんは」を含んだ4冊が箱入りで発売されているとか。無性に箱入りで揃えたくなって買ってきてしまいました。だから「おつきさまこんばんは」は家に2冊あります。

    おつきさまとくもさん以外の登場人(猫)物、そしてお家などは全てシルエットで描かれています。さらに、登場人(猫)物のうち1匹は最初から屋根の上にいるのではなく、扉のページから登場するとか、最後になっておつきさまやくもさん、猫たちに声を当てていたと思しきお母さんと子供が登場するとか、大人の目で見るとこれだけの単純そうなお話の中になかなか凝った演出がされています。そして、そんな控えめな、やや抑え気味な演出を一発でひっくり返す、裏表紙のお月様の顔!

    自分ひとりのときにゆっくりと開いて読んでみて、こんな限られた紙数、わずかな文字数でちゃんとストーリーがあることに改めて感嘆します。
    さらに、おつきさまのおかおが見えなくなった原因のくもさんも、邪魔者、悪者で終わっていない、ちょっとおつきさまとおはなししていただけという、くもさんにも優しい世界なのが好きです。本文の語りは、きっとお母さんから子供に向けたもの。ですから、この優しさはきっとお母さんの優しさです。

    読み聞かされる側には、ひととおり読み聞かせ終わった後、本を閉じ、表紙を見せて「おつきさまこんばんはー」でくるっと表裏をひっくり返して「べ~~~~~」。これがウケました。エンドレスでやらされたものです。
    先日久しぶりに読み聞かせたときも、表紙を見るなり自分で表裏ひっくり返して「べ~~~~~」とやってくれました。内容はともかく、どうやって遊ぶ本だったかはしっかり覚えてくれていたようで、数限りなく読み聞かせていた側としてはとてもうれしくなりました。

    膝の上に乗せられて、絵本を読んでもらった記憶っていつまで覚えていてくれるのかな。もしいつか、子供に子供が生まれたら、この本を「べ~~~~~」って読み聞かせてあげてくれるかな。

  • 満月を見るたびにこの絵本のおつきさまを思い出します。
    空に明るく輝く月をみると「まんまる おつきさま こんばんは」と、話しかけてしまいます。そして、何だかパワーをもらったような気がしてうれしくなります。

  • これを読んでから月を見るのが楽しくなりました。なんども繰り返し読んでます。

  •  真っ暗な空。やがてやねの上があかるくなり、、まんまるおつきさまがこんばんは。ときどき雲がおつきさまをかくしてしまうけれど、しばらくするとまたまんまるのおかおを見せてくれます。

     おつきさまが出たりかくれたりするので、赤ちゃんでも興味を持って絵を見てくれそうです。濃紺の空におつきさまの黄色がきいています。裏表紙のおつきさまの表情にも注目です。              赤ちゃんから。

  • 6カ月頃から読んでいる絵本。

    お話の入り方も赤ちゃんにいい感じ。

    お気に入りのようで何回も読んでいます。

    寝る前に寝室で暗唱すると、あ、これ知ってる!

    というような反応を見せてくれました。

    赤ちゃんもすんなり入っていけるお話のようです。

  • 優しいおつきさまのことがわたしも大好き。
    夫が帰ってくるまでの孤独なワンオペが耐えられず、外に出て娘と一緒におつきさまを見たな。
    フレーズを口ずさんで、雲に隠れるおつきさまを一緒に眺めてたな。

  • 1歳半の息子に初めてこの絵本を手渡したとき、とても気に入ったのか、いきなり10回以上も続けて「よんで」とせがまれました。
    息子は、お月さまの豊かな表情がお気に入りのようで、笑っている顔、悲しんでいる顔、べーっとふざけた顔…と真似をして楽しんでいます。
    お月さまの存在を知ったのもこの絵本のおかげ。
    昼夜問わず、お月さまを見つけると、「おつきさま こんばんは」と挨拶しています。

    一節に、「では さようなら また こんど」という場面があります。
    終末期を迎える高齢者施設で働く友人が「また こんど」と言えるのは奇跡だ、と言っていました。
    「また こんど」は、ありきたりで特に気にも留めていなかった言葉でしたが、友人の一言に、それは未来に繋がる希望の言葉だと知ることができました。
    お友だちと別れるとき、おもちゃを片付けるとき、さよならやバイバイと共に、「また こんど」と言える有り難さ。
    そんな素敵な言葉を息子にも覚えてもらいたいなと思っています。

    夜空の紺色とお月さまの黄色のコントラストの美しさ。
    ページをめくるごとに、お月さまや雲などがまるで動いているかのような流れのある豊かな描写。
    そして、ひとつひとつの温かみのある言葉。
    一見シンプルな絵本ですが、とても奥深く、親子揃って大好きな一冊です。

  • おつきさまの黄色い光と、夜の暗闇の紺色がとっても綺麗。
    息子はこの本で、おつきさまの存在を知りました。
    これを読んでから、外でもおつきさまを見つけると大興奮!
    雲に隠れているのを見ると、「見えないねぇ…」と残念そう。正に絵本とおんなじだ!

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著者プロフィール

林明子

「2013年 『文庫版 魔女の宅急便 全6冊』 で使われていた紹介文から引用しています。」

林明子の作品

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