野鳥の図鑑―にわやこうえんの鳥からうみの鳥まで (福音館の科学シリーズ)
- 福音館書店 (1991年6月25日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
- / ISBN・EAN: 9784834007060
感想・レビュー・書評
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薮内正幸先生の、画集といってもいいだろう。極力図鑑的な解説を取り除いた、絵を楽しむ図鑑。野鳥の絵は緻密で繊細で、生き生きとした様子が描かれている。自分でも驚いているのだが、野鳥識別の本は数あれど、薮内先生の絵のほうが特徴がよくわかり頭に入ってきやすかった。野鳥に興味があるものの、あまりの種類の多さに覚えられず悩んでいたので…。
巻末の鳥の見方がまた良い。餌の捉え方、ふとした鳥の仕草などが描かれている。調べたところ生前、絵の勉強は特にしていなかったそうだ。生きものの姿を魅力的に捉え、見ている人の心中にダイレクトに届かせるのは、ひとえに「生きものが好き」という原動力からではないかと思えた。薮内正幸美術館が山梨県にあるので、是非原画を観に行ってみたい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
子供のころに買ってもらった本。
データは少ない。科すら書いていない。
鳥一種類に見開き2ページを使い、文章は名前とだいたいのサイズと特徴のみ。
その分きれいな絵を存分に楽しめる。
ボタニカルアートのような美しさ。鳥だけど。
あのとりなにかなーと思った時や、なにもなくてもちょくちょく眺めていた本。 -
美しい!リアルで、分かりやすい。写真にはない魅力がある。
綺麗だなぁ。 -
小学生の時に図書室で見つけて、しょっちゅう借りてた本。
あんまりにもよく借りるから、6年生の誕生日に買ってもらった記憶があります…。
写真よりも美しく、生き生きと鳥を描かれていて
鳥好きな人にオススメの本です。
この絵を描かれた方がもう既にいない…と知った時はショックだったなぁ…。
宝物の本の1つです。 -
児童文学の傑作、『冒険者たち』シリーズ(斉藤惇夫作)の挿絵を描いていた藪内正幸さんによる野鳥の図鑑。藪内さんは生涯、絵を習ったことはなく、独学で動物画を描くようになったとのこと。2000年に亡くなったが、山梨に「藪内正幸美術館」というのがあるそうだ。鳥を見分けられる人になれたらすてきだろうなぁ、とときどきは思うけれど、熱意と時間が必要なようで、なかなかハードルが高い。そんな自分からすると、こんなに克明に絵が描けるなんて神様みたいだ。巻末の「鳥をみるときには」の章には、大きさや形、とまりかた、えさのとりかたなどの特徴が捉えられていて、なるほどーと感心する。『冒険者たち』で活躍したオオミズナギドリが収録されているのも、『冒険者たち』の一ファンとしてはうれしかった。同じ著者の『にわやこうえんにくるとり』を紹介されていたあゆむさんの感想からたどり着きました。*鳴き声を時々聞くので、割にありふれているはずと思うのに、ずっと名前がわからない鳥がいる。姿が確認できないのでなかなか正解にたどり着かない。これかなぁと思う鳥を図鑑などであたりをつけてから、ネットで鳴き声を検索して、「うーん、違うなぁ」と思う繰り返し。むぅ、この本であたりをつけた鳥もまた違った・・・。
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薮内氏の絵が素晴らしい。宝物。