野鳥の図鑑―にわやこうえんの鳥からうみの鳥まで (福音館の科学シリーズ)

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感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784834007060

感想・レビュー・書評

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  • 薮内正幸先生の、画集といってもいいだろう。極力図鑑的な解説を取り除いた、絵を楽しむ図鑑。野鳥の絵は緻密で繊細で、生き生きとした様子が描かれている。自分でも驚いているのだが、野鳥識別の本は数あれど、薮内先生の絵のほうが特徴がよくわかり頭に入ってきやすかった。野鳥に興味があるものの、あまりの種類の多さに覚えられず悩んでいたので…。
    巻末の鳥の見方がまた良い。餌の捉え方、ふとした鳥の仕草などが描かれている。調べたところ生前、絵の勉強は特にしていなかったそうだ。生きものの姿を魅力的に捉え、見ている人の心中にダイレクトに届かせるのは、ひとえに「生きものが好き」という原動力からではないかと思えた。薮内正幸美術館が山梨県にあるので、是非原画を観に行ってみたい。

  • 子供のころに買ってもらった本。
    データは少ない。科すら書いていない。
    鳥一種類に見開き2ページを使い、文章は名前とだいたいのサイズと特徴のみ。

    その分きれいな絵を存分に楽しめる。
    ボタニカルアートのような美しさ。鳥だけど。

    あのとりなにかなーと思った時や、なにもなくてもちょくちょく眺めていた本。

  • 美しい!リアルで、分かりやすい。写真にはない魅力がある。
    綺麗だなぁ。

  • 小学生の時に図書室で見つけて、しょっちゅう借りてた本。
    あんまりにもよく借りるから、6年生の誕生日に買ってもらった記憶があります…。
    写真よりも美しく、生き生きと鳥を描かれていて
    鳥好きな人にオススメの本です。
    この絵を描かれた方がもう既にいない…と知った時はショックだったなぁ…。
    宝物の本の1つです。

  • 児童文学の傑作、『冒険者たち』シリーズ(斉藤惇夫作)の挿絵を描いていた藪内正幸さんによる野鳥の図鑑。藪内さんは生涯、絵を習ったことはなく、独学で動物画を描くようになったとのこと。2000年に亡くなったが、山梨に「藪内正幸美術館」というのがあるそうだ。鳥を見分けられる人になれたらすてきだろうなぁ、とときどきは思うけれど、熱意と時間が必要なようで、なかなかハードルが高い。そんな自分からすると、こんなに克明に絵が描けるなんて神様みたいだ。巻末の「鳥をみるときには」の章には、大きさや形、とまりかた、えさのとりかたなどの特徴が捉えられていて、なるほどーと感心する。『冒険者たち』で活躍したオオミズナギドリが収録されているのも、『冒険者たち』の一ファンとしてはうれしかった。同じ著者の『にわやこうえんにくるとり』を紹介されていたあゆむさんの感想からたどり着きました。*鳴き声を時々聞くので、割にありふれているはずと思うのに、ずっと名前がわからない鳥がいる。姿が確認できないのでなかなか正解にたどり着かない。これかなぁと思う鳥を図鑑などであたりをつけてから、ネットで鳴き声を検索して、「うーん、違うなぁ」と思う繰り返し。むぅ、この本であたりをつけた鳥もまた違った・・・。

  • 薮内氏の絵が素晴らしい。宝物。

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著者プロフィール

藪内正幸 1940年大阪府生まれ。幼少の頃から動物に親しみ、動物のイラストレーターとして図鑑、百科事典、絵本、童話などを幅広く手がけた。主な著書に『冒険者たち』(岩波書店)、『野や山にすむ動物たち』『海にすむ動物たち』(以上岩崎書店)、『野鳥の図鑑』『どうぶつのおやこ』(当社刊)など。2000年、没。

「2019年 『のうさぎ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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